小柄の小松です。今回はユニクロのセーターを使ったアレンジについて。
最近ユニクロの公式画像でよく見かけるのが、洋服を”肩掛け”している着こなし。
“プロデューサー巻き”なんて呼ばれ方もしていますが、このニットの肩掛けにピッタリなのがユニクロのカシミヤセーター。
今回の考え方を知っていると、マフラー・ストールがなくても秋冬の着こなしにバリエーションを増やせると思います。
ユニクロのカシミヤセーターが「ニットの肩掛けコーデ」で使いやすい理由
ということでユニクロのセーターを肩掛けする着こなしの提案です。
下記に使用アイテムを載せてますが、後ろの数字がサイズです。
使用アイテム
soe:スプリングコート(1)
ユニクロ:カシミヤVネックセーター(L)
ユニクロU:タートルネックT(M)
ユニクロ:前開きクルーネックT(M)
ユニクロ:セルビッジストレートジーンズ(29)
ユニクロ×JWA:ニットグローブ(M)
KLEMAN:FRODA(40)
アニアリ:レザートートバッグ
シルバーレイククラブ:革巾着ポーチ
amp japan:イヤーカフ
Paul Smith:ブルーレンズサングラス
この着こなしで気を付けたポイントを書いていきます。
エクストラファインメリノより高級感がある
今回は使うのはこのカシミヤセーターですが、ユニクロで買えるセーターというと多くの人が”エクストラファインメリノセーター”を思い浮かべるはず。
カラーバリエーションが豊富で適度にハリのある生地。普段着・スーツスタイルどちらでも使えて、しかもそれが3000円ほどで買えてしまう。
いわゆる”コスパの良い服”の代表格ですが、ユニクロにはもう1つ定番のカシミヤセーターというのがあります。
こちらは定価1万ほど。
「ユニクロで1万円のセーターなんて高くて買う気にならないなぁ」
僕もそうでしたが、そう感じている人は結構多いはず。
ですがこのカシミヤセーター、エクストラファインメリノにはない魅力が詰まった高級なセーターなのです。
カシミヤセーターの魅力はなんといってもその風合い。
ユニクロでも”繊維の宝石”と説明されていますが、ふっくらとした起毛してるウールは暖かく、誰が見ても良品だとわかる高級感がある。
エクストラファインメリノは表面がツルッと滑らかですが、よりセーターらしさが感じられるのがカシミヤセーター。
同じセーターでも大人っぽさがこちらのほうが高め。一度カシミヤセーターの風合いを知ってしまうと、なかなかエクストラファインメリノには戻れない。
家庭用洗濯機で洗えないのがデメリットですが、それでもクオリティの高さは間違いありません。
風合いの良さだけでなく、ふっくらとした厚みがあるのも特徴の1つ。
今回は「ニットの肩掛け」がテーマですが、秋冬の肩掛けはマフラー・ストール感覚で使うものなので、同じように厚みがあったほうが違和感が少ない。
セーターのデザインによっては気にしなくていいものもありますが、無地だからこそカシミヤセーターの肉厚さが活きてくる。
価格差は3倍ほどありますが、ニットの肩掛けとして使うときはカシミヤセーターのほうが何かと都合がいいのです。
コートとセーターの色を近づける
肩掛けするときに1番簡単なのは、コートとセーターの色が近い組合せです。
いくらマフラーのような風合いがあっても、セーターが浮いてしまうと違和感が生まれやすい。
なのでまずはコートとセーターの色味を近づけて、2つのアイテムが”一体化”してるように見せてみてください。
今回のコートは黒に限りなく近いネイビー。そしてセーターはダークグレーです。
こういった近い色同士なら、セーターを肩掛けしても悪目立ちしにくいので、遠目からだとマフラー感覚で使えます。
あえて柄物のセーターを使うというアプローチもできますが、最初にチャレンジするなら白黒グレーなどを使うのが簡単。
ちなみにセーターの袖は中央で1回結んであげるのがオススメです。
そのままダラっと横に垂らしてもいいですが、よりマフラーらしさを出すためには中央で結んだほうが効果的。
左右の袖の長さがズレるように結んであげると、よりマフラーに近い立体感をつくることができます。
それと細かいですが、コートは腰回りに何かしらのデザインが入ってるほうがベターかと思います。
セーターを肩掛けすると顔まわりにボリュームが出ますが、それに負けないようなデザインが下にあると上下でバランスが取りやすい。
今回のコートは目立つジップが付いていますが、他だと大きいポケットが付いてるコートなどでもいいでしょう。
ちなみにパンツをジーンズにして裾をまくってるのも同じ理由です。
インディゴのジーンズは裏地が白いものが多いですが、こうすれば足元に目立つアクセントができるのでセーターだけが悪目立ちするのを防ぎやすい。
ジーンズはいろんなブランドが展開してる洋服なので、まずはこれを使って試してみるのが簡単かと思います。
インナーで明るさをプラスする
コートとセーターの色を近付けるのが簡単と書きましたが、実はそのぶんデメリットも出てきます。
特にダークトーンの服同士で重ねると、顔まわりに重たい印象が出てしまう。
ややこしい話ですが「肩掛けで変化は付けられるけど、色自体は地味」ということです。
なのでコートの中に着るインナーは、比較的明るい色にしてあげるのがいいでしょう。
今回だと少し明るいブラウンのタートルネック。
そこに白Tシャツを重ね着して、より内側が明るく見えるよう工夫しています。
そういった意味もあってジーンズを使っています。
ジーンズは表面がデコボコしていて表情があるので、スラックスより地味な印象が出にくいもの。
秋冬だと黒コートの重たさを適度に緩和してくれるので、かなり便利なアイテムといえるんですね。
どちらでも良いですが、柄の入った手袋を使うというのも選択肢の1つ。
面積自体は少ないですが、手首などの”先端”は意外と目立つポイント。
合わせる洋服に近い色・デザインなら、防寒性を高めつつ着こなしに適度なアクセントを足してくれるでしょう。
「ニットの肩掛け」を活用すれば、マフラーがなくても顔まわりに変化を付けることができます。
慣れてくるとセーターだけでなく他の洋服を使うこともできるので、トップス・アクセサリーと2通り使えて幅が広がる。
もちろんマフラーのほうが簡単ですが、普通に着ることに飽きたら肩掛けしてみてバランスが取れるか実験してみるのもおもしろいでしょう。
ということで今回のポイントは…
・マフラーに近い厚み、起毛がポイント
・コートとセーターの色を近づける
・インナーで明るさをプラスする
ぜひこの考え方を頭の片隅に入れてみてください。