ファッション

持ち物を減らすことを目的にしてはいけない【ミニマリストを目指した結果】

小柄の小松です。今回はミニマリストを目指した男の末路について。

SNSや本屋で紹介されてる情報だと、ミニマリスト=最小限の持ち物で生活する人というイメージが強いかと思います。

僕自身、いわゆるミニマリストの人達に憧れて、一度かなりの量の洋服・持ち物を断捨離しましたが、最近なミニマリズムの本質のようなものが段々見えてきたように感じます。

いらないから捨てる、必要なければ買わないなど分かりやすいイメージですが、それがミニマリストの本質かというとそうとも限りません。

持ち物を減らすことを目的にしてはいけない【ミニマリストを目指した結果】

繰り返しになりますが、僕はミニマリストの人達に憧れて、持ち物を急激に減らしたことがあります。

「これはいらないから捨てる」「ムダな作業はしたくない」

何かを決断するのが早くなったので最初は独特の心地良さがありましたが、途中からは減らす・削ること自体が目的になり、大事なことを見失う結果になりました。

ミニマリストは目指すものじゃない

僕が持ち物を極端に断捨離してわかったことは、ミニマリストは目指すものではないということです。

SNSの表面的な情報を追ってると、つい捨てることに重視しがちですが、ミニマリズムの本質は捨てるではなく”選ぶこと”だというふうに感じます。

僕が断捨離したものは主に洋服でした。小物を含めてクローゼットに200点以上あったんですが、それを数ヶ月かけて20点くらいに絞りました。

最初は本当に着てないものから捨てていったのでいまでも良かったと思ってますが、途中から捨てることそのものに意識がいってしまい”断捨離モンスター”と化していました。

僕にとっての洋服は、悲惨な引きこもり状態を救ってくれた恩人(恩服?)のようなものだったんですが、それをほぼゼロにしたことで引きこもり時代の精神的不安定さが徐々に再発してきました。

自分に自信をつけてくれた洋服を手放す。文字で書くとバカとしか思えない行動ですが、断捨離当時はそれが見えなくなり、本末転倒な結果になってしまったんですね。

人付き合いに関しても支障が出ました。このブログを書くことを最優先にしていたので、一時期はほとんど他人と関わらず、ムダだと思うことは手をつけない効率主義になっていきました。

けれど時間を確保すればブログが書けるとは限らない。むしろ一見ムダと思える場所に行ったり、知人と会って話したほうがブログのネタも増え、毎日を楽しくすることができたんです。

現在の僕は持ち物を減らすことはあまり意識せず、必要だと思ったら買うようにしています。人付き合いも面白そうと思ったところには顔を出す回数が増えました。

いかにモノを少なくして、効率的な作業をするかを優先していた過去。いまは何が欲しくて誰と一緒にいたいのかを”素直に選ぶ”ことができるようになりました。

ミニマリストは目指そうとすると捨てることに焦点がいく。あくまで本質は捨てることではなくて”選ぶこと”にあったんです。

“1日1捨”はやる必要がない

“1日1捨”という言葉があります。文字通り毎日モノを1つは捨てるという意味のようで、とある書籍のタイトルにもなってる言葉です。

なんともシンプルな考え方ですが、僕はこれも意識する必要はないと考えています。

自分に必要かどうかを見極めるためにはいい方法ですが、それを義務にしてしまうと冷静な判断をしにくくなってしまうからです。

あまりにも持ち物が多すぎてゴミ屋敷のようになってしまってるなら必要だと思いますが、足の踏み場もないほどモノで溢れてるという人は正直ほとんどいないと思います。

経験上、焦って捨てるとあとから後悔するというパターンはとても多いです。「明らかに邪魔になってきたな」と思ったら捨てる。

その基準は難しいですが、気持ち的にはそれくらいのタイミングがちょうどいいです。

自分の幸せを知るキッカケ

僕はミニマリストを目指そうと思って、一度大量に洋服を手放してしまったわけですが、こういったことは1回経験すれば十分だと思います。

極端な断捨離をしたことで、僕にとって洋服は絶対必要なものだとわかりました。自分にとって何が必要で、何が幸せなのか。それを知るキッカケが断捨離だったんですね。

いまより洋服をたくさん持っていた時期は「自分は本当に洋服が好きなのか?」と悩むことが多かった。

洋服に囲まれているのに、洋服が自分の生活を苦しめているような感覚。これがイヤで断捨離という方法を試すことになったのだと思います。

そして断捨離を経たことで、当時よりも洋服が好きになり、いろんなブランドに興味を持つようになりました。

当時より選ぶ基準が厳しくなっているので理想の服をなかなか見つけられないんですが、それを含めて楽しんでいる自分がいます。

いまの僕はおそらく人よりも洋服と小物の数が多いほうです。世間やいわゆるミニマリストの人達から見たら”持ちすぎ”と思われるかもしれません。

けれどこれも1つのミニマリズムだと僕は思います。

他のモノはあまり興味ないけど、洋服は好きだから集めてる。洋服が好きだということが、いまの僕にとっては”最小限の単位”なんです。

持ち物を減らすのが正しいとは限らない。「大して使わないから」と極端に減らし続けた先には、タマネギみたいに何も残らないかもしれません。

ミニマリズムは目的でも目指すものでもなくて、ましてやゴールでもない。
自分にとって大切なモノや幸せを知るために、ミニマリズムという手段があると思うのです。

 

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