小柄の小松です。今回は洋服を裏返してアレンジする方法について。
新しい洋服を買えばいろんな服装をつくれますが「結局何をやっても同じな気がする」とどこかでスランプになることもあります。
それを新鮮な気持ちで着れるのが、服の裏地を見せること。マルジェラがカーゴパンツを裏返したことで有名になった「インサイドアウト」という方法です。
今回はそんなインサイドアウトをおかしく見せないコツについて提案したいと思います。
洋服を裏返して着る「インサイドアウト」のコーデポイント【マルジェラ流】
ということで洋服を裏返すトリッキーな方法について。
ポイントを3つ話しますが「裏地を自然に見せる」というのが重要になってきます。
①裏地がキレイか確認
裏返すときに確認してほしいのは「縫製がキレイ」になってるかどうか。
糸がピロピロと出ていたり、生地があまりにボロボロだったりすると、単純にダラしない印象が出やすいです。
誤解を招くような言い方ですが、縫製が甘くなりがちなGUより、丁寧なつくりが多いユニクロのほうがやりやすいという感じです。
あとは「いかにも裏地っぽいペラペラな生地」も避けたほうがベター。
たとえばアウターの裏地がポリエステルだったりすると、明らかに変に見える可能性が高いです。
なので素材ではなく、デザインの違いを活かすのが効果的。素材はオモテと同じだけど色だけ違うとか。
「そんな服どこに売ってるの?」という話ですが、実は割と売ってます。
たとえばアウターだったら裏地がオレンジのMA-1。パンツだとポケットが裏地だけ白いモノが売っていたりします。
そのために買うというよりは「買った服の裏地が使えそうだから活用してみる」という感じで捉えてみてください。
②タグをベストで隠す
次に重要なのは「洋服のタグを見せない」ということ。
洋服はどこかに素材表記のタグが付いてます。服を裏返すとタグが見えることが多いので、そのままだとおかしい雰囲気が出てしまう。
かといってタグを切るのはもっと抵抗があるはず。しかも失敗するとボディの縫製がほどけてしまう可能性もあります。
当たり前な話ですが、逆にいうとタグさえ見えなければインサイドアウトを活用しやすくなってくれます。
そこで1番簡単なのはベストを重ね着すること。
このシャツは左腰に素材タグが付いてますが、シャツより長いベストを使えばタグを完全に隠すことができます。
ベストを使えば裏返した服のボディも隠せるので、袖の裏地だけをキレイに活用できて便利。
一方パンツのタグは腰まわりに付いてることが多いです。
パンツに関してはもっと簡単。着丈の長いアウターを合わせてタグを隠せばOKです。
やってみるとこんな感じ。もともとは上下ブラックの洋服です。
ポケットの白い裏地が入れば明るくなるので、春でも地味にならないというメリットがあります。
ただしパンツでやるときは、ウエストにコードがついたものを使うのが簡単。
ベルト必須のパンツだと、ベルトも内側に付けなきゃいけないのでかなりメンドクサイ。
なのでジョガーパンツ・イージーパンツなど、そこまま穿けるパンツを活用してみてください。
③ハットで視線誘導する
裏返しに抵抗がある人は、もっと目立つアイテムを足してあげるのがオススメ。
ハットやシューズ・靴下など、他に目立つアクセントがあれば視線を分散させることができます。
特に帽子が効果的。顔まわりのアイテムは主張が強いので、ハットやキャップをかぶれば裏返し部分がかなり目立たなくなるはずです。
たとえばこんな感じ。
インナーやバッグなども使ってさらに視線を分散させました。
裏返したデザインと同じ色を使えば「あくまで全体の一部」として溶け込めると思います。
服単体で見るとムリそうですが、コーディネート全体で見れば意外とイケます。
使える服も組合せも限られますが、ガラッと雰囲気を変えられるので試してみてほしいテクニックです。
①裏地がキレイか確認
②タグをベストで隠す
③ハットで視線誘導する
ぜひ今回の考え方を参考にしてみてください。