小柄の小松です。今回はジョガーパンツのお直しについて。
裾丈の長いパンツはお直しで短くしたくなりますが「ジョガーパンツってお直しできるの?」と感じてる方は多いと思います。
結論からいうとお直しはできます。けれどスラックスやジーンズより少し特殊です。
今回はジョガーパンツをお直しするときの値段・仕組みや、いまのままで解決する方法について紹介したいと思います。
ジョガーパンツを裾上げするときのポイント【お直しの料金・値段はいくら?】
ということで今回はジョガーパンツのお直しについてです。
まずお直しの仕組みについて紹介します。
そのあと値段や、ちょっと変わったお直し方法について話していきます。
お直しすると裾幅が広くなる
ジョガーパンツ自体はお直しできますが、そのとき注意してほしいのが”裾幅”です。
足首がキュッと細いのがジョガーパンツの特徴。
その裾丈をカットすると、他のパンツよりも裾まわりが緩くなってしまうのです。
そもそもジョガーパンツのお直しは「繋ぎめを切り離してからカットする」という仕組みです。
ボディ部分を短くカットしてから、リブを繋ぎ直す。
そうするとボディとリブの幅が違うので、繋ぎ直すときはどちらかに合わせることになります。
カットした生地を使うなどいろんな方法があるみたいですが、リブ部分を少し広くする場合もある。
言葉で説明するのは難しいんですが「普通のパンツより裾幅の変化が目立ちやすい」ということです。
実際にお直ししたジョガーがこちら。
裾を見ると、あまりジョガーパンツのような細さを感じないと思います。
もともとは「丈は長いけど足首がキュッと細い形」でした。
それをお直しすると「丈は短いけど足首がちょっと緩い形」に変わってしまうんですね。
なのでキュッと細いジョガーパンツを穿きたい人はお直ししないほうがベター。最初からサイズの合うジョガーを探したほうがいいです。
https://zozo.jp/sp/shop/nike/goods/52809306/?did=86740112
ただ最近のトレンドを考えると、細すぎるジョガーパンツはまだ違和感が出やすい。
なので個人的には、お直しで適度に緩くなったほうが使いやすいと考えてます。
ジョガーパンツの”らしさ”は薄まるので、トレンドを気にしない人には不向きだと思います。
ジョガーパンツはお直しできる。けれど仕上がりは人によって好みが分かれるといえるでしょう。
値段は最低でも2000円
ところで値段ですが、最低でも2000円はかかります。
どうしても繋ぎ合わせに手間がかかるので、ユニクロでジーンズを直すときみたいに無料or数百円とはなりません。
そもそも買った洋服屋では対応してもらえない場合がほとんどだと思います。なので基本的にマジックミシンなどの専門店にお願いすることになります。
素材によって変わることもありえますが、2500円くらいは覚悟したほうがいいでしょう。
ちなみにレアなケースですが「ニットのジョガーパンツ」だとお直し代が跳ね上がる可能性もあります。
ニット・セーターは他の素材よりお直しが高め。たとえばセーターに穴が空いたときは、どれだけ小さくても4000〜5000円くらい掛かるらしいです。
お直し屋に相談しないとわかりませんが、ニットのジョガーもお直し代は高いと思われます。
どちらにしてもジョガーパンツのお直し代は高め。
「何年も使っていきたい」と思えるパンツだけお直しするのがベターといえるでしょう。
「リブなし」にできる形もある
最後にオマケ的な話ですが、裾の形を変えられるジョガーパンツもあります。
それは写真のようなモンペ型のジョガーパンツ。
裾がゴムでキュッと絞られた形ですが、このゴムはお直しで外すことができます。
「全体のデザインは気に入ってるけど、裾の絞りはいらない」
そういうときはお直し屋さんに持っていけば対応してもらえると思います。
ただ、個人的にこのお直しはあまりオススメできません。
僕自身むかしお願いしたことがあります。けれど裾が変わると全体のバランスに違和感が出てきます。
最初は良い感じだと思ってたんですが、使っていると「やっぱりそのままが良かったんだな」と後悔しはじめました。
もちろん使いやすくなれば穿く回数は増えると思いますが、デザインのバランスが大きく崩れるのは間違いありません。
あと、モンペ型は裾丈のお直しもやめたほうが良いです。
裾のリブがかなり強いので、ボディ部分をカットしたら急激にシルエットが変わる可能性があります。
なのでモンペ型の場合は、腰位置を上げるor裾のロールアップで調整するのがおすすめ。
ちなみに腰位置を上げるときは、ウエスト部分を折り返すのが1番簡単です。
ジョガーパンツは腰まわりをゴム・ドローコードで絞る形がほとんど。
ベルトループなどの装飾がないので、ウエストを折り返しやすい仕様になってます。
腰まわりがボコっと膨らむデメリットはありますが、これだけでかなり裾丈を引き上げることができます。
これは他のジョガーでも同じことができるので、一度試してみてほしいです。
裾幅が広がってでもお直しする。あるいはウエストや裾をまくって調整。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、お直しするときは慎重に考えてみてほしいです。
①お直しすると裾幅が広くなる
②値段は最低でも2000円
③「リブなし」にできる形もある
ぜひ今回の考え方を参考にしてみてください。