ファッション

量産型ファッションの積み重ねがメンズのオシャレな服装をつくる【基本は大事】

小柄の小松です。今回は量産型ファッションの大事さについて。

「みんながやってそうな服装なんてつまらない。個性のない量産型ファッションなんてダサい」

ずっと洋服やトレンドを追いかけていると、こういった考えが頭をよぎることもあると思います。

けれど量産型ファッションを甘くみてはいけません。基本を知らないと、いざ新しい洋服を買うときに失敗する可能性が高くなります。

量産型ファッションの積み重ねがメンズのオシャレな服装をつくる【基本は大事】

繰り返しになりますが、誰もがやりそうなシンプルな服装(量産型ファッション)を馬鹿にするのはあまり得ではありません。

タイトル通りですが、その積み重ねがあるからこそ、オシャレな服装をつくることに繋がるからです。

“知ってる”と”できる”には雲泥の差がある

そもそもなぜ量産型ファッションが敬遠されるのか。その理由な「やろうと思えばいつでもできる」という考えがあるからだと思います。

けれどそのシンプルな着こなし、本当にいますぐできるとは限りません。なぜなら”知ってる”と”できる”は全く別次元の状態だからです。

たとえばこの服装。どこのブランドにも売ってそうなMA-1ブルゾンというのを使っています。

そこにTシャツ・ジーンズ・革靴というこれまた基本的な組合せ。何年も洋服を見てきた人からすれば、こんな普通の着こなしを紹介するなんてバカバカしいと思うでしょう。

けれどこれと全く同じ着こなしを、適当に手に選んだ服でやろうとしてもうまくいきません。

ブルゾンはしっかりとハリのあるナイロン素材。ジップは鈍いゴールドになっていて、さらに左腕にはポケットがついています。

こういったシンプルだけど地味すぎないMA-1、実は意外と見つかりません。あったとしてもそれが自分の体型に合うサイズとは限らないので、さらに見つけるのが難しくなります。

Tシャツは首まわりがスッキリしていて、ブルゾンよりは着丈が長いものを。ジーンズは脚がパツパツにならないサイズを選び、革靴もビジネス要素が少ないものを合わせています。

たとえばこの服装も同じです。

暗い服同士を合わせていますが、パーカーはポケットの数が多くて地味になりすぎないものを、ジーンズとブーツは境目にクッションができないような組合せにしています。

そして首元から出している白Tシャツ。これは身長や体型によって変わりますが、Vネックセーターからどれくらい白が見えればちょうどいいかを考えて選んでいます。

ごくごく普通の服装。しかしどこか1つが狂うと、なんとなく違和感を覚えることがあります。

僕自身、昔はこういった服装をする必要なんてないと思ってました。上に書いた通り「いつでもできるじゃん」と思っていたからです。

けれど実際にやってみると意外と難しい。特に自分の体型が良くないこともあって、バランスを取るのにとても苦労した覚えがあります。

こういった着こなしをやったことがあるなら十分だと思いますが、知ってるだけだとどこに注意すればいいか実感することができません。

ここで使ってる服はユニクロが多いですが、いざ何万円もする服を買ったときに、合わせ方を知らないとお金が無駄になる可能性もあります。

次の項目で書きますが、量産型ファッションは値段の高いブランドの服装にも通じるところがあります。

もし”知ってる”だけで留まっている方は、ぜひ一度試してみてほしいです。ファッションはあくまで組合せが大事ということを実感できると思うので。

ハイブランドでもシンプルな服装はある

値段の高いハイブランドのコレクションを見ていると、意外とシンプルな着こなし・組合せが多いことに気づきます。

ブランドのコレクションというと奇抜なイメージがあるかと思いますが、アプローチは量産型ファッションと何ら変わらないという場合もあるのです。

https://www.fashion-press.net/collections/11436

たとえばこれはポール・スミスというブランドの海外コレクション画像。

素材や色使いは少し特殊ですが、着こなし自体はいたってシンプル。大人びたジャケットにカラフルなTシャツ・靴という組合せです。

ポールスミスはもともとスーツ要素の強い着こなしが多いのでシンプルな組合せが多いですが、つぎに見せるブランドを見たら、今回の話をわかってもらえると思います。

https://www.fashion-press.net/collections/11948

こちらの海外コレクションの画像。

肩幅が広く全体的に緩いシルエットになっていますが、アイテム自体はジャケット・シャツ・スラックス・革靴。

まさにスーツの組合せですが、本来細身で整えるのが定石のスーツを、絶妙に緩くすることで街着のバランスに寄せていることになります。

なんとこれ、バレンシアガというブランドの画像なんです。

https://dlsm-xxx.com/?pid=134642347

シンプルなロゴの入った帽子や、ド派手なスニーカーで人気となったバレンシアガ。新宿あたりなら身につけてる人を見たこともあるのではないでしょうか?

このスニーカーだけみると、このブランドは個性的な服装が多いのではと感じるところですが、実際はとてもシンプルな発想がベースになっていることも多い。

量産型ファッションと同じレベルで書くなとか言われそうですが、着こなしのベースがシンプルという点は共通してます。

そもそも”ファッションの型”は海外ブランドや外人さんたちの長い歴史があって、それが僕ら日本人に伝わってきてるという面もあります。

シンプルな着こなし・発想はハイブランドの服でも活かされている。それを100%否定することができるでしょうか?

量産型ファッションをひたすら繰り返す

繰り返しになりますが、量産型ファッションを避けるのはもったいないことです。

定番の着こなしを繰り返せば、いろんな服装に活かせる。頭のなかにたくさんの引き出しをつくれるのですから、これほど得なことはありません。

僕はセンスもゼロで体型にも恵まれない、ファッション界隈でいったら落ちこぼれのようなものです。

こういった服装を意識的にできるようになるまで、だいぶ時間が掛かってしまいました💦

けれどある程度シンプルな着こなしのストックが溜まってくると、自分に合う服の選び方もわかるようになってきます。

どんな仕事やジャンルでもそうだと思いますが、基本的なことはなるべく多く経験しておいたほうがいいと思います。

ファッションにハマると、誰もやったことがないような真新しい服装をやってみたくなるもの。

知ってるけどやったことのない基本的な服装は意外と多いです。強烈な個性のあるデザイン服を買う前に、まずは土台を固める積み重ねが大事だと思います。

 

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