小柄の小松です。今回はネックレスなどの小物を使うときの注意点について。
無地の服に付けるだけで、地味な印象を一気に取り払ってくれるのが小物のメリット。ネットで検索すると、男性のファッションではネックレスなどをおすすめしていることがあります。
けれど何でもかんでもネックレスを付ければOKという訳ではありません。
似合う・似合わない以前に、洋服との”相性”を考える必要があるんです。
その服装にロングネックレスは必要?不要?【シャツ・Vネックは似合わない】
繰り返しになりますが、洋服の着こなしにネックレス類をプラスするときは”相性”がとても重要です。
今回はストラップが長いネックレスに絞ってわかりやすい例を書きますが、これはどんな小物でも同じ方針。
場合によっては付けないほうがいいというパターンもあるのです。
シャツとネックレスは相性が悪い
ではまずシャツとネックレスについてですが、この2つは基本的に相性がとても悪いです。
というのも、シャツはボタン・ストライプなど最初からデザインが詰まっている洋服。
そこにネックレスを足してしまうと”装飾過多”な組合せになりやすいからです。
そもそもネックレス系のアクセサリーを付けるメリットは何でしょうか?
画像左では無地のTシャツに黒い細身のスキニージーンズを合わせていますが、右はカードケースを付けることで地味な印象を打ち消しています。
元々の服装(特にトップスのデザイン)の地味さを補ってくれる。それがネックレスの基本的な役割なんですね。
そこで実際にシャツにネックレスを付けてみると、このような感じ。ネックレスを付けないほうがスッキリして整った印象に見えませんか?
そう見えるのは、ネックレスとシャツのデザインが干渉してしまってるのが原因です。
シャツのボタンは面積が小さいですが意外と目立つ部分。
なのでシャツは装飾が多く見え、Tシャツと比べると単体で十分にバランスが取れる形の洋服といえるんですね。
単体でバランスが取れるところにネックレスを付け足すと、今回のような違和感が出やすくなる。
当たり前の話に聞こえるこもしれませんが、ネックレスで地味な印象が消えた経験をすると、意外とやってしまうことが多い失敗です。
https://www.google.co.jp/amp/www.newyorker.co.jp/magazine/know/howto/13219/%3famp=1
シャツにネックレスを付ける場合は、こんなふうに胸元に小さく入れてあげるのがベスト。
ネックレスとシャツのボタンの位置が重ならないので違和感がなく、開いた胸元を埋めることでダラシない印象を減らしてくれてもいます。
デザインによっては互いに馴染む組合せもありますが、単体でバランスの取れてるシャツには長いネックレスを合わせないのが安全といえるのです。
Vネックも違和感が出やすい
他にもいくつか合わせづらい服がありますが、シャツ以外にわかりやすいのがVネック型のトップスです。
Vネックは胸元が開いた形なので、単体で着ると少しセクシーな雰囲気が出る洋服。
そこにネックレスを付けると、合わせ方によってはキメすぎな印象に繋がってしまうんです。
Vネックのセーターにネックレスを付けてみました。シャツと同じく、これもどこか違和感を覚えるかと思います。
シャツの場合はデザインが問題でしたが、Vネックは襟の形そのものにも原因があります。
そもそも一般的なネックレスを首に掛けると、こんなふうにV字の直線を描きますよね?
そしてVネックのトップスも、文字通りV字の直線を描く洋服。
つまり2つのV字が微妙に重なることで、やりすぎな印象が出やすくなるのです。
https://wear.jp/sp/item/27778937/
女性だとこの組合せで違和感が出ないこともありますが、そもそも男性と女性では小物を使ったときの印象が違います。
女性は華やかに着飾る服装が多いのに対して、男性はなるべくシンプルな服装のほうが好まれる傾向があります。
性別の差を超えた”ジェンダレスな流れ”が徐々にきてる風潮もありますが、それでも男性はアクセサリーの主張が強いと違和感に繋がりやすい。
男性ファッションも、ここ数年はシンプルな服装よりどこかにアクセントのある服装が好まれる傾向はある。
けれどそれはジャラジャラとネックレスを付ければいいということではないんですね。
https://the-platinum-select.jp/item/20298740.html?gclid=Cj0KCQiApt_xBRDxARIsAAMUMu_QG4NhGHhybKYrAhwl6zlWf7kH5qFaLxkq1CRR1bM2ktpUBvvU6k4aAkvXEALw_wcB
どうしても身に付けたい場合は、シャツと同じようにアイテム同士が干渉しないようにするのがいいでしょう。
なるべく小ぶりなネックレスを、Vネックの服と近い角度で鎖骨あたりにプラスしてあげる。
いかに自然に溶け込ませるか。それがアクセサリーを使うときの大事なポイントになってきます。
安定なのは無地のクルーネック
では比較的ネックレスと相性のいい洋服はどれかというと無地のクルーネックです。
クルーネックはVネックと比べると胸元の開きが少なく、シャツと比べるとデザインがスッキリしてる。
つまりネックレスを取り入れる”余白”があるんですね。
ネックレスはキザな印象が出やすいので僕はあまり使わないんですが、考え方はカードケースでも同じです。
曲線のクルーネックと直線のカードケース。これらを組み合わせるからこそ、違和感のない服装に繋がってくれるんですね。
そして何より大事なのは、バランスを考えたうえで”必要だから付ける”ということ。
画像左の服装だと白Tシャツの発色が強すぎるので、その面積を減らすためにカードケースを付けています。
コーディネートを組んでみたけど、どうしても違和感がある。そう思ったときこそネックレス類の本領が発揮されます。
最初からネックレスを付けようと考えると失敗しやすいので、付けるかどうかは”最後に決める”というのが1番自然な使い方なんです。
小物は地味な服装の弱点をカバーする”調味料”のようなもの。服装との相性を考えるのがとても大切です。
小物を付けたことで逆に不自然な服装になっていないか?ネックレスなどの首にかけるアクセサリー類は特に気をつけてみてください。