小柄の小松です。今回は大きめテーラードジャケットの活かし方について。
ユニクロやGUに何種類ものジャケットが売ってることもあり、普段着でジャケットを着る服装というのが徐々に広がる気配があります。
けれどなかには着丈の長いジャケットというのも売っていて、コーディネートを組むときに悩むという人もいると思います。
そんな緩いサイズのテーラードジャケットですが、今回はパーカーを使ってバランスを取る方法を紹介します。
着丈の長いテーラードジャケットの使い方【パーカーと重ね着しやすい】
ということでテーラードジャケットとパーカーを使った着こなしを提案します。
下記に使用アイテムを載せていますが、後ろの数字がサイズです。
使用アイテム
ユニクロU:テーラードジャケット(XS)
ユニクロ:アーバンウォールズスウェットパーカー(M)
ユニクロ:セルビッジジーンズ(30)
スプリングコート:G2レザー(39)
ランバンオンブルー:A4クラッチバッグ
agnes b.:ロゴピンバッジ
JINS:ワイドシートメタル
上下をブルー系でまとめた服装。この着こなしで気をつけたポイントを書いていきます。
着丈の長さはパーカーで誤魔化せる
着丈の長いテーラードジャケットが少し使いにくいのは間違いありません。
一般的なジャケットは基本的にジャストサイズで着るものなので、着丈が長いとそれだけで違和感が出やすくなってしまうからです。特に低身長男子なら尚更です。
けれど実は着丈が長いほうが都合のいい着こなしというのもあります。それがパーカーを重ね着するとき。
特にスウェットパーカーはフードや身幅・着丈など全体的にボリュームがあるので、重ね着する洋服もボリュームがあったほうが相性がいいんです。
たとえばこの2つのテーラードジャケット。
右は今回のジャケットで着丈が長め。左は着丈も身幅もほぼジャストサイズのジャケットです。
左のジャケットはTシャツと合わせるとこのような感じになります。
少しだけ緩いですが、それでもジャストサイズといえる普通の長さです。
一方このジャケットにパーカーを重ねるとこんなふうになります。なんだか上半身が妙に窮屈に見えませんか?
特にスウェットパーカーは全体的に厚みが出るので、普通のジャケットに合わせるとパーカーが着膨れする場合があるんです。
一方で今回のテーラードジャケットですが、こちらは着丈も長めで身幅にもゆとりがあります。
するとボリュームのあるパーカーを重ねても着膨れする心配がなく、むしろちょうどいいバランスに収まりやすくなるんですね。
そうすると上半身にボリュームが出るわけですが、そこで近い色のインディゴジーンズを合わせることで下半身を明るくする。
上下のボリュームを均等にすることで、よりジャケットの着丈が目立たないように調整しました。
そもそもテーラードジャケットはスーツで使われるアイテムの代表格。
そのまま着るとビジネススーツのようなキメすぎな印象が出るので、普段着にするためにはどこかでラフな要素を入れる必要があります。
そこでスーツと真逆のパーカーを使うことで、適度にラフな要素をプラスできてバランスが取れる。
そう考えると、緩いジャケットとパーカーの組合せはとても理にかなった組合せということになります。
ジャケットの襟にはピンバッジが効果的
ここからは今回の着こなしを微調整した要素を書いていきます。
まずテーラードジャケットの襟にピンバッジ(ブローチ)を付けました。
普通のジャケットと比べるとわかりますが、今回のジャケットは襟が大きく、ラペルの位置が少し下がっています。
これで襟の空間にゆとりができるので、その隙間を埋めるためにピンバッジをつけました。
全体の色をブルーで統一しましたが、そうすると地味な印象が出やすくなるデメリットもあります。
けれど明るいピンバッジを足すことで、少しだけ地味な印象を和らげてくれます。
試しにピンバッジ部分を指で隠してみてください。パーカーにプリントが入っていても、それだけだと地味に見えると思います。
ちなみに襟の小さいジャケットだとピンバッジを付ける空間のゆとりはあまり出ません。
あくまで今回のジャケットは”襟が大きくてラペルが低い”からできたわけです。
洋服の特徴に合わせて小物を付け足す。小さな面積ですが、小物の使い方次第でコーディネートの印象はいくらでも変えられるといっていいでしょう。
革靴orレザースニーカーの印象の違い
最後に靴選びですが、ここは今回少し悩んだ部分でした。
靴が違うだけでコーディネートのバランスが変わることを痛感したからです。
最終的に左のレザースニーカーにしましたが、最初は右の革靴を試しました。どちらもレザーなので大人びた要素のある靴ですね。
ただジャケットやクラッチバッグの存在感が意外と強かったので、革靴だと少々キメすぎな印象があった。
ヒールの高い革靴のほうが身長を盛れますが、今回はレザーのスニーカーを選ぶことで、ほどよく普段着の要素が出るほうを優先しました。
とはいえ、これはTPOや好みによって使い分けるのがいいかと思います。
よりカッチリした場所に行くのなら革靴ですし、歩きやすさを優先したければレザースニーカーにするなどですね。
ピンバッジは地味回避のためのアクセサリーでしたが、靴が違うだけでも印象は変わる。
どちらかがダメというわけではなく、コーディネートを組むときの”引き出し”として知っていると便利という話でした。
緩いテーラードジャケットは使いにくそうなイメージがありますが、今回のようにその特徴が逆に活きる場合もあります。
もし手持ちの長いジャケットが使いにくいと感じていたら、一度パーカーとの重ね着を試してみてください。