小柄の小松です。今回はステンカラーコートが似合わない理由について。
チェスターコートなどと合わせてメンズファッションの定番になっているステンカラーコート。ユニクロでも毎年展開されています。
シンプルでカッコいいコートですが、いざ着てみると上手くキマらないということはないでしょうか?
今回話すのはステンカラーコートについてですが、コート選び全般に使える考え方。特に身長が低い・スタイルが悪いなどの悩みがある方必見です。
ユニクロのステンカラーコートの着こなしが難しい理由【ポケット・ボタンのデザイン】
今回はユニクロのコートを使って説明していきます。こちらはユニクロのブロックテックステンカラーコート。
一見シンプルで何にでも合わせやすそうに見えますが、このシンプルさこそが使いにくい原因なのです。
コートのデザインが地味だと上手くいかない
まずステンカラーコートというのは、こんなふうに襟が立ち上がってるコートのこと。
サラリーマンの方がスーツの上から羽織っていることが多く、ビジネス用のイメージが強いアイテムです。
チェスターコートはスーツのジャケットのように襟が寝ていますが、ステンカラーコートは最初から高さのあるアウター。
なので高さのあるステンカラーコートのほうが視線が上に誘導されやすく、身長が高く小顔に見えやすい。
…というのはあくまで一般的な話。実はステンカラーコート(特にユニクロ)には致命的な欠点があります。
シンプルすぎて地味に見えやすいということです。
まずこのコート、中央のボタンが見えにくい仕様になっています。
これはボタンを止めると裏に隠れてしまう”比翼仕立て”というタイプなんですが、そのせいでかなり地味な印象を与えてしまうんです。
チェスターコートはこのように中央のボタンがハッキリ見えるので、ボタンを開けても閉じても地味な印象は少なくなります。
いくら高さのあるコートといっても、地味に見えてしまうとその効果は半減してしまうんです。
そしてもう一つがポケット。このコートは表から見えにくいサイドポケット仕様になっています。
これもボタンと同じく地味な印象に繋がりますが、実はサイドポケットにはもう一つデメリットがあります。
ポケットに手を入れると裾が横に広がり、コートだけがやたらと膨れ上がって見えるんです。
https://www.uniqlo.com/jp/store/goods/419985?utm_medium=mobile_app&utm_source=PDP&color=69
こちらはユニクロの公式画像。僕の持ってるコートとは長さが違いますが、基本は同じ形です。
モデルさんがポケットに手を入れてますが、パンツは細身で縦長に見えるのに、コートだけが横にブワッと広がっている。
サイドポケットはコートのシルエットを横に広げる特徴があるので、細身のパンツと合わせると妙な違和感をつくる可能性があるんです。
この画像を見るとさらにわかりやすいかと思います。
ポケットに手を入れていることで、両サイドの裾が広がっています。僕の身長は162cmと低めですが、身長が低いほどこの違和感は大きくなるんですね。
一見シンプルで使いやすそうなユニクロのステンカラーコートですが、ボタンが見えずサイドポケット仕様なので合わせ方が難しいコートになっているんです。
明るいデザインパーカーを重ね着する
そんなステンカラーコートですが解決策はいくつかあります。
その1つが明るいパーカーを合わせること。
パーカーはフードが付いているので顔まわりにボリュームが出ます。
そうすると裾よりもフードのほうが目立ちやすく、ボテっとしたシルエットを誤魔化しやすくなるんです。
合わせるパーカーが明るいほど効果的ですが、このパーカーは明るい柄も入っているので、コートの地味な印象も打ち消してくれます。
ただしデメリットもあります。コートを脱いだら一気に子どもっぽい服装に見えやすいことです。
パーカーの中にTシャツを入れて重ね着をするのも難しい。色が増えすぎると子どもっぽく見えてしまうので、着こなしのバリエーションは増やしにくくなります。
クラッチバッグで裾を隠す
もう1つの方法はクラッチバッグを使うこと。
バッグを小脇に抱えると裾上にボリュームが出て、コートのダボついた印象を減らすことができるんです。
こんな感じですね。
コートと違う色のバッグを使ってるので、パーカーと同じく地味な印象を和らげる効果もあります。
上半身を明るい服で固めれば上にボリュームが出るので、さらに裾だけが目立たないようにすることができます。
ステンカラーコートは装飾が多いほうが使いやすい
いくつか解決策を紹介しましたが、そもそも装飾が多いコートを買ってしまえばそういった問題が起きにくくなります。
つまりボタンが見えやすく、ポケットが縦向きに付いてるコートを選ぶということです。
たとえばこういったデザインのもの。
このコートはボタンだけでなくジップも付いているので、無地のステンカラーコートと比べると装飾が強め。
なので内側にシンプルな服を合わせるだけで簡単にバランスをとることができます。
ポケットが縦向きに付いているので、サイドポケットと違って横に広がることもありません。
こういうデザインのコートを探すと値段がユニクロよりも高くなりやすいですが、手持ちに無地の服が多いという方ほど便利。
どんなコートも組合せ次第でバランスは取れますが、使いやすさを考えたら少し値段の高いコートも視野に入れるのがオススメです。
ユニクロのコートはシンプルなので、いざ着こなしを考えようとすると意外と難しいアイテム。
ステンカラーコートは単体で地味にならないデザインのものを選ぶのがコツです。