小柄の小松です。今回はユニクロのアウトドアパーカーの違いについて。
ユニクロが毎年定番で出している”ブロックテックパーカー”。
これは雨の日に最適な軽い羽織りですが、それとは別に最近出てきたのが”アノラックパーカー”という形のもの。
普段使いに便利なのはどっちか。そして着こなし方はどう違うのか。2つの点で比較していきます。
ユニクロのブロックテック・アノラックパーカーの違いを比較
ということでユニクロのパーカー比較です。
今回比べるのはブロックテックパーカーとポケッタブルアノラックパーカー。
どちらも色はブラック主体でMサイズです。
実は意味が違う防水・撥水
ユニクロの定番パーカーでよく注目されるのは”スウェットプルパーカー”ですが、それ以外にも便利品として定着してるのがアウトドア系パーカー。
「ユニクロのスウェットパーカーはフードの立ち上がりが綺麗」という話を聞いたことがあるかもしれません。
ただスウェットパーカーは雨の日に濡れると乾きにくくて不便な点もありますよね。
そんなときに便利なのが水を弾いてくれるパーカーです。
まずブロックテックは”防水”仕様になっています。
文字通りですがこれは水のしみ込みを防いでくれること。特殊な加工をすることで、雨で内側が濡れないようにしているわけです。
さらに風を通さない”防風”や蒸れを防ぐ”透湿性”もプラスすることで、より便利に仕上げているのがブロックテック。
洗濯機で洗ってもOKなんですが、実はいざ洗ってみると逆に内側は水分を吸収しやすく、ボタボタと水が垂れてしまうというデメリットがあります。
「え?水はしみ込まないんでしょ?」という感じですが、おそらぬ内側を蒸れにくくする生地にしたことでこの問題が起きている。
つまり洗濯機から出すときは、カゴか何かを用意しないと床が悲惨なことになってしまう。一度でも経験すると結構ショックです。
なので洗濯後の処理だけ気をつければブロックパーカーはかなり便利な1着といえます。
一方アノラックパーカーですが、こちらは防水ではなく”撥水”仕様。
実は防水と撥水は意味が違います。
防水は「生地の裏側に水を通さない仕様」のこと。
それに対して撥水は「水が転がり落ちるような作用で水を弾く仕様」のこと。強い雨だと水が内側にしみ込んでしまうのです。
つまり防水と書かれてるほうが雨に強いということ。僕自身も認識があやふやだったんですが、防水と撥水は別物なんですね。
じゃあアノラックパーカーのほうが不便かというとそうとも言い切れません。
強い雨だと内側が濡れてしまうけれど、洗濯機から出したときにボタボタと水が垂れる心配はありません。
ブロックテックパーカーは水が垂れるので部屋干しできないですが、アノラックパーカーは部屋干しOKで乾くスピードもかなり早い。
つまりケアのしやすさではアノラックパーカーのほうが圧倒的に上。軽い雨という前提ならこっちのほうが便利なんですね。
しかもこのアノラックパーカーは”ポケッタブル”なので、丸めてバッグに入れておけるのも嬉しい。
ブロックテックはジップの形などもありどうしても構造上かさばってしまうので、携帯用としてもアノラックのほうが上。
・雨風を徹底的に防ぎたい人はブロックテック
・洗濯とコンパクトさ重視の人はアノラック
まずはこれらのメリット・デメリットを知ったうえで、自分にとって都合のいいほうを選ぶのがベターといえるでしょう。
フルジップとハーフジップの違いとは?
次に”着こなし”についてですが、実はこれもそれぞれ使い方が変わってきます。
大きな違いは「ジッブがどこまであるか」という部分。
ブロックテックは上から下まで伸びたフルジッブですが、アノラックは中央までしかないハーフジップ型。
洋服は目立つデザインが多いほどラフで子供っぽくなる傾向があります。
その点で考えると、実はアノラックパーカーのほうがスッキリして見えるんですね。
左はブロックテック。右がアノラックパーカーです。
ジップを開けた状態でブロックテックを着ると、中のインナーの面積が増えてラフに見える。
逆にアノラックはジップが半分しかないので、スッキリとした印象になります。
「じゃあブロックテックのジップを閉じればいいじゃん」という話ですが、そうすると上半身は地味になりやすい。
ここでは袖まくりしたり白スニーカーを使って明るい色をプラスしてますが、こういう工夫をしないとブロックテックは重たい印象が出てしまう。
中途半端なところまでジップを開けると野暮ったく見えるので、ジップは全部開けるor閉じるの2択です。
そう考えた場合、パッと着てサマになることを優先するならアノラックパーカーのほうが簡単。
だって明るいTシャツさえ持ってれば裾・首まわりから「重ね着のチラ見せ」ができますからね。
しかもハーフジップなので重ね着しても野暮ったく見えない。
Tシャツは白でもいいし、今回みたいにブルーなどもOK。しかもジップを上まで閉じてしまえばブロックテックと同じように使えます。
あくまで黒パーカーに絞って考えたときのですが、実は定番のブロックテックより新参者のアノラックはメリットが多い。
今回はユニクロパーカーの比較ですが、この考え方は別のブランドで選ぶときも通じるものです。
フルジッブとハーフジップ。この差は意外と大きいので、手持ちの洋服との相性を考えて選ぶのがオススメです。
・防水、イージーケアどちらを優先するか
・ジップを開けて着るならブロックテック
・重ね着を活かすならアノラック
ぜひ今回の考え方を頭の片隅に入れてみてください。