小柄の小松です。今回はユニクロで洋服を買うときの考え方について。
服好きからそうでない人までユーザー層が幅広いユニクロ。けれど毎週新作が出てるし、海外デザイナーとのコラボも多いので、どれを買ったらいいか迷う方も多いはず。
そこでユニクロで”当たり”見つけるための考え方を紹介。
今回の考え方を知っていると、ユニクロで買い物するときのヒントが見えてくると思います。
ユニクロで名作・良品を見つける方法【トレンドとハイブランドを知る】
ということでユニクロの服の選び方ですが、基本的に”ユニクロ以外の服”をある程度知っているとベターです。
これは他のブランドの服を買えということではありません。文字媒体やYouTubeなどでとりあえず知っていれば方針が立てやすいということです。
ブランドを知ってると似てる服が見つかる
まずわかりやすいのがブランドの洋服に似てるというパターン。
それが服好きの間で有名であるほど、名作である可能性は高くなります。
たとえば2020年秋冬だと”ハンティングジャケット”ですね。
こちらは服好きの間で有名なバブアーというブランドに近いデザイン。
襟元がコーデュロイになっていたり、ブラウンとグリーンで色が切り替えられてるなど、バブアーを知ってる人なら見た瞬間にピンとくる洋服です。
https://zozo.jp/sp/shop/barbour/goods/52808694/?did=86737414
デザインや素材は違ったりしますが、パッと見はかなり近い。価格は8倍くらいの差があります。
僕もバブアーの服は実物を着たことがありますが、着たときの風格はバブアーのほうが上だとは思います。
けれどバブアーはワックスドコットンというオイルを使っているモデルが多く、ケアが必要だったりします。
しかもオイルは他の服に移る可能性があるので、こういったコートと重ね着するという変則的な使い方はできない。
僕が持ってるバブアーの服はノンワックスですが、カッコイイのでワックスドコットン型もいずれ買いたいとは思ってます。
けれどユニクロのハンティングジャケットはケアがしやすい素材で、ポケットも使いやすく、デザインもトレンドを意識して調整されている。
“丸パクリ”にならないための工夫でもあると思いますが、ユニクロにも捨てがたい魅力がある。
ユニクロは海外デザイナーとのコラボ品ほど名作の可能性が高いですが、通常ラインでもこういった良品が紛れてることがあるんですね。
もう1つの例は”MA-1ブルゾン”です。
ジップを変えるなどのリメイクをしてるので、あくまでボディそのものの話ですが、2019年あたりからクオリティが一気に上昇した洋服。
以前は薄手のサラッとした生地のもので、高級感が足りない印象もあったんですが、ハリのある素材に改良されたことで、よりカッコイイ服に進化しました。
ユニクロはサイズ展開が多いので、体型に合う服を探したときも他のブランドより見つけやすい。
https://zozo.jp/sp/shop/marukawa/goods-sale/53727008/?did=89174545
もちろんアルファインダストリーズやアビレックスなど名ブランドと比べると物足りなさはあります。
裏地もリバーシブルなオレンジじゃないので、本格派の人からしたら納得がいかないこともあるでしょう。
けれど裏ポケットが使いやすくなっていたり、トレンドに合わせて微妙なマイナーチェンジをしてるなど、使いやすさを考えた1着なのです。
これらが良品だと知るためには、どうしても一定の知識が必要になってきます。
ブロガーやYouTuberでもいいですし、ファッションプレスやWWDなど洋服に特化したニュースサイトを見ておくのもいい。
しかもこういった服はSNS上で話題になることも多く、実際に着てる人も街中で見かけやすいもの。
なのでユニクロで服を選ぶときは、他のブランドのことをある程度知っていたほうがベターといえるんですね。
本家ルメールを知っていると必要な服がわかる
ここ数年のユニクロは春夏・秋冬で”ユニクロU”というコラボを毎年展開していますが、そこでも良品を見つけるポイントがあります。
基本的にユニクロの服はどれもトレンドに合わせてデザインやサイズ感を毎年変えているんですが、それでもトレンドに合う服・そうでない服というのが出てきます。
その線引きを自分でするためには、海外のコレクション画像などを事前に把握していたほうが有利なんですね。
https://www.fashion-press.net/collections/gallery/58790/1020118
たとえばこちらはユニクロUを監修してるクリストフルメール氏のブランド「ルメール」の着こなし。彼は元エルメスのデザイナーです。
2020年秋冬のコレクションでかなりシンプルな服装ですが、特徴的なのはコートの内側に着てるインナーの形。
襟元がV字型に開いていて、ジップは下からも開けられるダブルジップになっていますよね?
実はこの発想、2020年秋冬のユニクロUでも違う服で近いアプローチがされているのです。
それがこのリサイクルダウンジャケット。
色も素材も違いますが、首元がV字になっていて裾中央にスキマがあるという点が似ています。
こういう近い発想でつくられた洋服を買うと、実際の着こなしをつくるときのヒントが見えてきたりするんですね。
実際やってみるとこんな感じです。
ルメールの服とは色も着こなしも違いますが、ダウンジャケットの裾に空間があることで野暮ったく見えないつくり。
小さなことですが、裾に空間がないと結構印象は変わってきます。
ルメール氏がユニクロUにどこまで関わってるかは不明ですが、確実に彼のテイストは反映されているんですね。
https://www.fashion-press.net/collections/gallery/57787/1001613
このカーディガンもルメールの秋冬もの。こちらはボタンを閉じたときに普通のカーディガンより首元が高くなっていて、Vネックの洋服に近い印象があります。
実は2020年春夏ユニクロUのカーディガンも似たような形でした。
当時はなんでこんな特殊な形をしてるのか疑問でしたが、上のようにコートのインナー使いで綺麗にまとまるよう工夫されている。
僕は当時このことを考えてなかったので、いまになって買わなかったことを後悔してます。
こちらのカーディガンは別のブランドのものですが、首元が詰まったタイプが最近は増えています。
今後のトレンドをいち早く取り入れたデザインで、しかもそれが数千円で買えてしまう。
ユニクロUの服はシンプルですが、洋服のトレンドを的確に捉えたものが多い。だからこそ、本家ルメールを知っていたほうがユニクロUで名作が見つけやすくなるんですね。
ユニクロらしい”カラー”を知る
話がユニクロUに偏ってしまいましたが、ユニクロの服を選ぶときは”カラー”も注目してほしいところ。
シンプルな洋服が多いですが、他のブランドで探してもなかなか見つからない、品のある上品なカラーがユニクロにはある。
それらを知っていると、ユニクロの良品をさらに見つけやすくなるのです。
たとえば通常ラインだと”ネイビー”です。
ネイビーといっても実にさまざまな色合いがありますが、ユニクロのネイビーは黒に限りなく近い”濃紺”が多い。
ネイビーの服は「黒ほどキメすぎにならない」という特徴がありますが、限りなく黒に近いことで大人っぽさ・程よいラフさの両方をキープできる。
別のブランドでも見つかることはありますが、この絶妙なダークネイビーはユニクロの十八番ともいえるカラー。
実際別のブランドで服を探していると「もうちょっと色の濃いネイビーなら良かったのに」と思うことが多々あります。
普段から見慣れてると当たり前に感じますが、ユニクロのネイビーは注目してほしいカラーの1つといえるんですね。
ちなみにユニクロUでおすすめの色は”グレー”です。
ネイビーと同じくグレーにもさまざまな色合いがありますが、ユニクロUのグレーは明るすぎず暗すぎないバランスの取れた色。
ユニクロUの服は色味を控えめにした「くすんだカラー」が多いですが、その特徴が特に活きるのがグレー。
高いブランドの服を買うようになっても、ユニクロUのグレーはそれらに負けない独特の上品さが感じられるんですね。
ネイビー・グレーはどこのブランドでも扱ってる基本的な色ですが、シンプルゆえに選び方が難しいもの。
もちろん紹介してるカラー以外にも良い色はたくさんありますが、1枚で着たときの上品さはなかなか他のブランドでは味わえない。
ちょっと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、いろんな洋服を見れば見るほど、これらの色の魅力がわかってもらえるかと思います。
ということで今回のポイントは…
・有名ブランドを知ることが近道
・ルメールをチェックすれば必要な服がわかる
・ユニクロらしいカラーも知ってると便利
ぜひこの考え方を頭の片隅に入れてみてください。