小柄の小松です。今回はチェスターコートに合わせやすいウールストールについて。
2020年秋冬に話題となったユニクロ+J。ジャケット・スラックス・コートなどスーツ要素の強いものが多く、小物もそれに合うようなラインナップでした。
そこで今回は秋冬の防寒に便利なストールを紹介。
パッと見は普通ですが、なかなか使いやすい名作であることがわかりました。
ユニクロ+Jのウールストールをレビュー【チェスターコートと相性抜群】
こちらが今回紹介するユニクロ+Jのウールストール
カラー展開は5色でしたが、最もシンプルで上品な印象のあるネイビーを購入しました。
厚すぎず薄すぎない3枚組ストール
一見すると普通のストールですが、ツボを押さえた少しひねりのあるデザイン。
3枚の生地が重なった特殊な形で、片側だけ固定されています。
折り返し方によってメインの色を変えられるので、好みや着こなしによって比較的自由にアレンジできる仕様です。
1枚1枚は薄手の生地ですが、それが3枚重なることで奥行きのあるストールに。
使われてるのは”ガーゼウール”という生地らしいんですが、このストールはサラッとしてるのにきちんと防寒性もキープできています。
3枚重なってるとボリュームがありそうですが、顔まわりに巻いても圧迫感がない。
なので顔まわりをスッキリさせつつ寒さ対策ができる。とてもバランスの良いストールといえるでしょう。
「ゴワゴワする」という意見もありますが、別に安っぽいと感じるわけじゃありません。
ツルッとしたウールストールより表情があるのがこの素材の特徴なので、否定的な意見はちょっと違うかなと。
そしてチクチクするわけではないので、肌が敏感な人でも特に気にせず使えるはず。
実は最近の洋服は「サラッとした素材」を使ったものが増えています。
分厚い服だと使える季節が短くなりがちですが、軽い素材だと”重ね着”を利用して長いシーズン使いまわすことができる。
このストールの場合、冬だけでなく、そこまで寒くない秋から使っても重苦しさが出ないというメリットがあります。
サラッとした服と聞くとリネンなど春夏素材が思い浮かびますが、このトレンドは秋冬にも影響を与えているんですね。
オンオフ使えるちょうどいい長さ
このストールは縦横170×40cm。やや小ぶりな長さです。
「もっと長いほうが良かった」という意見もあるかと思いますが、個人的にはちょうどいいサイズにおさまってると感じます。
このサイズだとビジネス用のチェスターコートなどに合わせやすく、まさに”オンオフ使えるストール”といえるからです。
https://c-edge.fashion/post/10108
街中を見てるとわかりますが、サラリーマンの人達は短めのマフラーを巻いてることが多いですよね。
“ファッション的”にはロングのほうが好まれる傾向がありますが、細身のスーツにはコンパクトなマフラーが多い。
+Jのコート・ジャケットは細身のものが中心だったので、このストールはそれらとも合わせやすい形です。
ちなみに今回選んだ色ですが、オモテがダークネイビー、裏が少し明るいブルー、中央が暗いブラウンという配色。
公式の写真よりブラウンの色味は暗めです。ただ、ネイビー×ブラウンはお互いの色を引き立ててくれる組合せ。
これは「アズーロ・エ・マローネ」と言われる色合わせですが、イタリア人がスーツスタイルでよく取り入れる方法の1つ。
スーツスタイルを基本とした今回の+Jコレクションに相応しい配色といえるでしょう。
裏返して明るいブルーを使ってもいいですが、実はそのまま巻いても十分アクセントになります。
3枚の生地が微妙にズレて付いているので、ブルーとブラウンが隙間からチラッと見える形。
ダークネイビーの中からチラッと見える僅かなアクセント。
男性は女性よりもシンプルな服装が好まれやすいですが、それを再現するのに最適な”品のあるストール”といえるでしょう。
普段着では”半分だけ垂らす”
オンオフ使えると書きましたが、普段着として使うときは”半分だけ垂らす”のがオススメです。
スーツスタイルでは中央でまとめて使うパターンが多いですが、普段着としては少し変化をつけたいところ。
そこで片方を肩にかけて半分だけ垂らすことで、左右非対称なシルエットを試してみてください。
こんな感じですね。
明るいセーターの色を隠さず左右で違う印象が出せるので、ちょっとしたアクセントとして活躍してくれます。
これなら色のチラ見せも活かせますし、首まわりに空間をつくりやすいので顔を大きく見せる心配もありません(首まわりが詰まっていると顔は大きく見えやすいです)。
コートやジャケットの中に入れるという方法もあり。この場合はストールの3色をさらに幅広く活かせます。
シンプルにダークネイビーを見せてもいいし、他の服との色合わせを考えてブルー・ブラウンを使ってもOK。
ジャケットだと身長によっては裾からハミ出る場合もありますが、ロングコートなら誰でも活用しやすいかと思います。
・厚すぎず薄すぎない3枚組ストール
・オンオフ使えるちょうどいい長さ
・普段着では”半分だけ垂らす”のがオススメ
あくまで提案ですので悪しからず。
パッと見は普通のストールですが、コートやジャケットの着こなしを少し味付けする”調味料”として重宝するでしょう。ユニクロ+J ウールストール