小柄の小松です。今回は低身長男子と2019年ユニクロUの相性の悪さについて。
ここ数年、春夏と秋冬それぞれで展開されているコラボ企画のユニクロU。
海外デザイナーのクリストフルメール氏が関わっていることで毎回注目されていますが、低身長男子は着こなすのがとても難しい。
特に2019年秋冬は、いままでで一番ハードルが高いといっていいラインナップなんです。
低身長男子が2019年AW(秋冬)ユニクロUを着るのが難しい3つの理由
繰り返しになりますが、低身長男子がユニクロUを着こなすのはかなりハードルが高いです。
海外ユーザーを視野に入れている節があり、全体的にオーバーサイズ。そして身長の高さ前提のデザインが多いからです。
アウターの着丈が長い
一度でもユニクロU商品を見たことがある方ならわかることですが、ユニクロUはアウターの着丈がとても長め。
上に書いたように、海外ユーザーを視野に入れているのか、通常のユニクロより1,2サイズ大きめに作られているものが大半です。
https://www.uniqlo.com/jp/store/feature_mb/uq/fe_list/UniqloU/men?quickviewproduct=421269
まずはこのコーデュロイジャケット。これが一番わかりやすいかと思います。
ヒップが完全に隠れるほど長い着丈で、オーバーサイズのジャケットになっているんです。
テーラードジャケットはスーツで使われる大人びたアイテムの1つ。
それを素材やシルエットを変えることで、少しラフな印象に寄せてバランスをとっているといえます。
けれどそれを低身長男子が着ると、ただサイズの合ってないジャケットを着てるという印象になりやすいのです。
このジャケットはほんの少しだけ着丈が長いんですが、これよりも長いジャケットを着たらシルエットがダボついてしまい、かなりハードルが高くなることになります。
ユニクロUはサイズがXSまでありますが、それでも普通に着るより丈は3,4cm長いのです。
https://www.uniqlo.com/jp/store/feature_mb/uq/fe_list/UniqloU/men?quickviewproduct=420421&color=32
コートになるとさらに極端。身長の高いモデルさんでも緩い着丈になっています。
こちらもXSサイズはありますが、通常のユニクロコートよりも10cmほど長い着丈。ダボダボなシルエットになる可能性はかなり高いです。
ちなみにこれが着丈95cmのユニクロのコート。
XSサイズですが、丈が膝小僧あたりでとまるので、ギリギリ使える長さです。
そしてこちらが着丈105cmほどの2017年のユニクロUコート。
丈が膝下まであるので、ルーズな印象が強くなっています。着丈が違うとこれだけ印象の差が出てしまうんですね。
もちろん着こなし次第ですが、かなり限られた組合せでしか上手くまとめられないことが予想できる。
アウターの着丈の長さ。これが低身長男子とユニクロUの相性が悪い最大の理由です。
着膨れするシルエット
一方で、着丈の短いアウターもいくつかありますが、こちらも低身長男子のハードルが高い傾向があります。
着膨れしやすいシルエットなので、上半身が野暮ったく見えてしまいやすいんです。
https://www.uniqlo.com/jp/store/feature_mb/uq/fe_list/UniqloU/men?quickviewproduct=420430
これがその代表格、ウォームパデットリバーシブルブルゾンです。
広い身幅、最初から膨れ上がった袖、そして大きめの模様。すべて上半身が膨張して見えるつくりになっています。
上半身にボリュームがあると、細身のパンツと合わせたときにメリハリが出やすいですが、さすがにこれは極端です。
https://www.uniqlo.com/jp/store/feature_mb/uq/fe_list/UniqloU/men?quickviewproduct=419545
ちなみに毎回定番となっているパーカーも、低身長男子との相性は悪め。
フードのボリュームがありすぎるので、コートやジャケットと重ね着したときに首が埋まり、顔が大きく見えやすくなってしまうからです。
デザインそのものは魅力的ですが、ユニクロUはショート丈の服も低身長男子にとってハードルが高いデザインになっているんです。
ポケットの位置が低い
細かいですが、シャツやアウターのポケット位置が低いことも相性の悪さに繋がっています。
ポケットは目立ちやすい装飾なので、目線が下がって身長が低く見えてしまうからです。
https://www.uniqlo.com/jp/store/feature_mb/uq/fe_list/UniqloU/men?quickviewproduct=419542
たとえばこのフリースシャツジャケット。ポケットの位置がボタン1つぶん下がっていることがわかります。
通常よりポケット位置を低くすることで、ラフな印象をプラスするのが狙いだと思われますが、身長が低く見えてしまうので本末転倒。
https://www.uniqlo.com/jp/store/goods/419548?rrec=true&color=35
これはTシャツでも全く同じ理屈です。
ただでさえゆったりシルエットなのに、ポケットが低いことでルーズさが増すので、サイズが合っていない印象を与えやすい。
帽子類をかぶれば視線を上に誘導することができますが、着こなしがかなり制限されるのは間違いありません。
ポケット付きの服はほぼすべてこうなっているので、無理して買わないほうが安全なんです。
装飾が少なすぎるデザイン
じゃあポケットがなければいいんじゃないかという話ですが、それでも気になる点はあります。
極端に装飾が少ない服だと、ノッペリした地味な印象を与えやすくなるからです。
https://www.uniqlo.com/jp/store/feature_mb/uq/fe_list/UniqloU/men?quickviewproduct=421250
このミラノリブクルーネックセーターがそれに当てはまります。
裾や袖先にリブがないので、単体で着たときに物足りない印象を与えやすくなるんです。
裾や袖、さらに肩に縫い目が入っていると、単体で着たときに自然な装飾に繋がります。
こういった縫い目の有無だけでも、着こなしの地味・華やかさは変わってくるものなんです。
コラボアイテムの大半がデザイン性の強い服なので、メリハリを付けるためにこういったデザインを削ぎ落とした服を展開してるのだと思います。
重ね着をするうえではこのミニマルなデザインが役立つ場合もありますが、秋はじめに1枚で着たときはシンプルすぎて違和感が出てくるでしょう。
ちなみにパンツ類は基本すべてオーバーサイズ。着こなしがとても難しいのは言うまでもありません。
発売されると、ついついお祭り感覚で衝動買いしやすいのがユニクロUの特徴。
洋服はユニクロUだけではありません。低身長男子はムリをせず、自分の体型に合った服だけを選ぶよう気をつけてみてください。