僕はかなり神経質なところがあり、普通の人が気にしないような細かいところに目がいって気が散ってしまうタイプです。
そんな人間を前向きにしてくれたのがファッションなわけですが、このファッションすらも、自分のネガディブさをこじらせる引き金になってしまったところがあります。
洋服=着るだけで自分を変えてくれる最高のツールなのは間違いない。けれどシンプルな着こなしができるようになった後は別の段階、独りよがりなファッションに切り替わる。
特に細かいことを気にする性格だと、人から見たら大差ないことに神経を使い始めるので、かなり疲れる。— 小柄の小松〜シンプルに生きる〜 (@komatsu162) 2019年2月25日
ファッションは奥が深いので、知れば知るほどその違いに魅力を感じてハマっていきますが、それが自分の自由を奪うこともあります。
そんな自分に新しい視点を教えてくれたものがあります。「ミニマリズム」という考え方です。
ミニマリストが教えてくれた、たった1つの考え方

これまではとにかく着たことのない服や小物を買い、着こなしの引き出しを増やせば、それが自信に繋がると信じていました。
キャップ1つとってもコットン・レザーなど素材を変えてみたり、同じニットを色・サイズ違いで複数購入して、どんな着こなしもできる態勢を整えて、数を揃えることを重視。
ただ、いくら新しい服を買っても、着こなしを作っても全く満たされなかったので、いっそ服を減らしたほうがいいんじゃないかと思い始めました。それが去年の秋頃。
そうしているうちに知ったのが上の本。ミニマリストしぶさんという方が出したものです。
ミニマリストはともかく物を少なくしているというイメージがあるかと思いますが、これは結果論に過ぎない、ということが本に書かれています。
ミニマリストにはたった1つの基準があります。それが「強調」という考え方です。
自分にとって何が1番重要なのか?それを強調することがミニマリズムの本質ということらしく、その結果モノが少なくなる。
この”強調”という考え方を知ってからは、僕の洋服の選び方は180度変化。というより、もともと何を優先したかったのかを整理することができました。
自分の好きな服を突き詰めたら、基準は2つしかなかった

ミニマリストの”強調”という考え方を自分に当てはめたとき、僕の好きな洋服の基準は2つしかないことがわかりました。
まず1つ目が”シンプルな服”であること。派手な色・柄はもともと好きではないので、ともかくシンプルな、着れる機会が多い服を好むことがわかりました。
色はネイビーが1番好きなので、ネイビーとそれが活かせる白黒グレーを買うことがほとんどです。

2つ目の基準は”使いやすさ”。オシャレな服は洗濯するとシワになりやすかったり、付け外しが面倒だったりしますが、僕はそういった服は好きではありません。
このヘインズのTシャツは洗濯してもシワになりにくく、肌着が薄手のエアリズムであっても透けることのない快適な1枚。洋服のツヤよりもこういった便利さを重視して選びます。

こちらはフリマサイトで購入したユニクロのアウター。薄手で軽いことはもちろん、裏にも大きなポケットが付いているので収納力もあります。
シンプルで使いやすい服だけを集めていく。”強調”という考え方を自分に当てはまるだけで、洋服の選び方がかなりクリアになっていったんです。
断捨離の本質は物を減らすことじゃない

洋服選びに明確な基準ができたことで、洋服の量そのものが減っていきました。クローゼットの服を見て、断捨離を繰り返したからです。
断捨離の本質は物を減らすことではなく”何を残すか”という点です。これも強調という考え方からきています。
なくても特別困らないものは手放して、捨てるという発想すら起きない服で埋めていく。そうすると好きな服の良さを再認識できるので、密度の濃いクローゼットに変わっていきます。
服を買うときの迷いもなくなってくるので、新作をくまなくチェックするということもなくなり、本当に欲しいと思えるものにエネルギーを使うこともできます。

ファッションというのは人によって楽しみ方は様々。会社員or学生、通勤がスーツor私服かなどでもそれぞれ違ってくるものです。
自分が何を重視をしたいのか。それを探すヒントがこの本にはたくさん書かれています。自分のペースで無理なくファッションを楽しみたいという方に読んでみてほしい1冊です。

- 作者: ミニマリストしぶ
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2018/05/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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