小柄の小松です。今回はステンカラーコートの防寒性を高める方法について。
ビジネス用としても馴染みのあるステンカラーコートですが、生地によっては薄いものも多く、秋冬だと寒く感じることもあります。
生地がウールならそこまで気にならないですが、春用のコートだとなかなか厳しい。
そこで試してほしいのが、洋服の特徴を活かした”重ね着”です。
秋冬のステンカラーコートが寒いときの解決策【アウターオンアウター】
ということでステンカラーコートを使った着こなし提案です。
下記に使用アイテムを載せてますが、後ろの数字がサイズです。
使用アイテム
バブアー:ニューバーレーCN(36)
ユニクロ:ハンティングジャケット(XS)
無印良品:ヤク混ウールセーター(L)
GU:ポンチモックネックT(M)
ユニクロ:セルビッジストレートジーンズ(29)
KLEMAN:FRODA(40)
KAIKO:ナイロンリュック
ユニクロ×JWA:ニットグローブ(M)
amp japan:イヤーカフ
Paul Smith:コンビメタルハーフリム
この着こなしで気を付けたポイントを書いていきます。
アクターを2枚着るメリットとは?
今回のタイトルにも書きましたが、防寒性を高めるなら”アウターオンアウター”という方法が効果的です。
文字通りアウターの上にアウターを重ね着するという方法。
当たり前といえばそうですが、着る服が増えれば寒さを凌ぎやすいですよね?
なので我慢せず、まずは重ね着を活かすという考えで進めてみてください。
防寒性については分かりやすいと思いますが、着こなしという点でもメリットはあります。
たとえば無地のステンカラーコートはシンプルですが、それゆえ地味な印象が出やすいもの。
けれど重ね着すれば着こなしの”情報量”が増えるので、1枚で着るときよりも変化をつけやすい。
いろんな組合せがありますが、今回の場合は襟と袖がポイントです。
首・手首・足首などの”先端”は意外と目立つもの。
そんな先端に色の切替があるだけで、もともとシンプルなコートに動きを付けてくれます。
今回の重ね着はあまり見かけない方法だと思いますが、2つの洋服の特徴を活かした組合せ。
チェスターコートの中に着るインナーは選択肢が幅広いですが、ステンカラーコートのインナーって意外と考えるのが難しいはず。
けれど襟の形が近い服同士なら失敗しにくい。
襟の大きさは微妙に違いますが、パッと見は分からないレベルで”一体化”してるのがわかるかと思います。
もちろん最初からこういうデザインのコートを買ってもOKですが、重ね着で表現できるなら防寒性も高めることができる。
秋はじめはアウター1着で、冬になったら重ね着でアレンジ。
それぞれ単体で使うこともできるし、選択肢が広がれば飽きることも少ない。
アウターオンアウターは洋服の活躍の幅を広げてくれる便利なテクニックといえるんですね。
季節感は”素材”で出せる
ところで今回のコートは春物ですが、重ね着することで秋冬らしさを表現しました。
襟・袖がポイントと書きましたが、色だけでなく素材も切り替わってるのがこの着こなしのミソ。
秋冬に使われることの多い”コーデュロイ”を足すことで、サラッとしたコートの春っぽさを打ち消しています。
「先端は目立つ」と書きましたが、色と素材の切替があることでよりアクセントを強めてくれます。
どんな色・素材でも成立するとは言い切れないですが、まずは試してみるのが吉。
そこに手袋(ニットグローブ)についても同じ理由で付けています。
もちろん防寒の意味もありますが、袖のコーデュロイと合わさることで秋冬らしさがグンと高くなりました。
“洋服の素材”というと大袈裟なイメージがあるかと思いますが、分かりやすく季節感を出すときは素材を意識するのが簡単といえるんですね。
重たい印象はバッグで解決
着こなしのバランスを取るときはバッグ選びも考えてみてほしいところ。
今回使ったのはナイロンという素材を使ったリュック。ツルっとした光沢のある生地で、ほどよく軽さが出る素材。
このリュックの特徴を活かせると感じたので、今回の着こなしに取り入れました。
あらためて服装を見ると、先端のコーデュロイが結構重たい雰囲気を強めています。
コーデュロイで季節感を出すのが目的で使ってるわけですが、それと同時にちょっと”老い”を感じさせるというデメリットもある。
それを柔げるためにツルッとしたナイロンリュック を使いました。
単純に大人っぽさを高めたければレザーバッグなどで問題ありません。
僕自身、バッグをどれにするかは毎回悩むことが多いので、これが正解とは言い切れない部分もあります。
ただ、バッグをどういう理由で選ぶかという一定の基準は持ってても良いと思います。
大人っぽさ・軽さなど、バッグの素材や形によって全体のイメージは変わったりするので。
どの服にもメリット・デメリットがあるので、それを補えるようなバッグ選びをするのが理想的だと考えてます。
ということで今回のポイントは…
・重ね着のメリットは防寒、装飾の2つ
・秋冬らしさは”先端の素材”で出せる
・バッグ選びで重たさを柔らげる
あくまで提案ですので悪しからず。
ぜひこの考え方を頭の片隅に入れてみてください。