小柄の小松です。顔が大きいので首まわりをスッキリさせた服装をすることが多めです。
ボートネックT(バスクシャツ)はクルーネックやVネックと違う印象をつくれる少しひねりのあるアイテム。
襟付きのシャツを重ね着するスタイルが紹介されることも多いですが、実はシャツの選び方を間違えると、顔を大きく見せてカッコ悪くなってしまう場合があります。
今回の考え方を知っていると、ボートネックTの重ね着に迷わず、スッキリした印象を持たせることができます。
ボートネックTが似合う・似合わない人の違い【重ね着のシャツの襟】

結論からいうと、ボートネックTと相性がいいのは”セミワイドカラーシャツ”です。
セミワイドカラーというのは襟の形をあらわす言葉。カラー=襟のことですが、どうしてセミワイドカラーシャツがいいのかを説明していきます。
シャツ襟が高いと顔が大きく見える

今回使うシャツはこの2つ。右がユニクロのスーパーノンアイロンシャツ。左がアバハウスというブランドのストライプシャツです。
色やサイズが違うのは見ての通りですが、実はボートネックTに合わせたときにスッキリきまるのはアバハウスのシャツ。
「別にどっちでも大丈夫じゃないの?」と思うかもしれませんが、下の画像を見たらそうは思えなくなるはずです。

実際にボートネックTと重ね着してみましたが、右の組合せはなんか変だと感じませんか?
これは襟の形が違うことが原因なんです。

まずユニクロのシャツを見てみましょう。
この組合せがおかしく見える理由は2つ。まず1つは襟に高さがあるので、首が埋まって顔が大きく見えていることです。
そしてもう1つはシャツとボートネックTの間に隙間があること。
襟の横からシャツの肩が見えているので、サイズが合ってないように感じる組合せになってしまうんです。

一方でアバハウスのシャツ。ユニクロのシャツと比べるとだいぶスッキリして見え、顔の大きさもそこまで目立ちません。
シャツとボートネックTの間に隙間もなく、綺麗な重ね着になってるように感じるかと思います。
その理由は襟の形が”セミワイドカラー”だからです。


セミワイドとは、このように襟が横に広がった形のこと。
ボタンを開けるとさらにシャツ襟が横に広がるので、ボートネックTの襟に綺麗に沿う形になっているんですね。

今回のユニクロシャツは”レギュラーカラー”と呼ばれる1番馴染みのある襟の形。
もともと襟に高さがあるので、ボタンを開けても横の広がりはあまり出ない。なのでボートネックTと合わせると首まわりに変なスキマができたり、顔が大きく見えてしまうんですね。

「ボートネックTのサイズを下げれば横の広がりを抑えられるのでは?」と思う方もいるかもしれません。
ただサイズを下げてしまうと身幅が狭くなるので、シャツを重ね着したときにパツパツになって本末転倒。
なので身幅にゆとりを持たせつつ、襟まわりを綺麗に整えるのがポイントになってくるんですね。

たかが襟の違いですが、わざわざスタイルが悪く見える形のシャツで重ね着をしたいとは誰も思わないはず。
ボートネックTに最適な重ね着シャツは、セミワイドカラーなど横に広がったデザインが1番適しているといえるのです。
ボタンを開けて首まわりの詰まりをなくす

ここからはさらに細かいポイントを説明していきます。
シャツをボートネックTと重ね着するときはボタンを2つ開けて着るのがオススメ。
こうすると首まわりにゆとりができるので、さらに顔を大きく見せない形に見せることができるからです。

実際この画像ではボタンを2つ開けた状態で着ています。
他の服でもそうですが、首まわりに適度なゆとりがあるほど顔の大きさは目立たなくできます。

左がボタンを2つ開けた状態。右が1つだけ開けた場合です。
形自体は右のほうが綺麗ですが、顔の大きさにコンプレックスがある方は左のようにゆとりを作ってあげるほうがいいでしょう。
シャツ袖を隠したほうがいい場合

最後に”袖先”についても触れておきます。
重ね着するとボートネックTからシャツ袖がはみ出すことになりますが、袖まくりするときはシャツ袖を隠したほうがいい場合があります。

今回の場合、シャツ袖がはみ出した状態で袖まくりするとこうなります。
もともとボートネックTに目立つボーダー柄が入っているので、これだと袖先とボーダー柄が喧嘩してしまうんですね。

少し面倒ですが、ボートネックを着る前にシャツ袖をまくっておくのがベター。これならボーダー柄だけが綺麗に見えます。
すべての組合せでこうするのが正解というわけではないですが、違和感がある場合はこのようにシャツ袖を隠したほうがスッキリするでしょう。
ボートネックTにはセミワイドカラーシャツを合わせ、首まわりや袖先の見え方に注意する。
シャツを重ね着するときは、ぜひ今回の考え方を頭の片隅に入れてみてください。
