ファッション

わからないアパレル用語が多いのがファッションに興味を持つ人を減らしてる

小柄の小松です。今回はわかりにくいファッション用語の多さとその問題点について。

以前こんなツイートをしました。

いつも思うんだけど、気分とか今っぽいとか言わないで素直にトレンドって言っちゃダメなのか?
Tシャツをわざわざカットソーって言う意味はあるの?
ファブリックとかテキスタイル、全部まとめて素材って書けばいいじゃん。
わからない言葉だらけだから、洋服に新しく興味持つ人が出にくいんだって。

洋服について調べていると、とてもわかりにくい表現が多いです。しかもあえてそういう言葉を使いたがるという風潮もあったりします。

言葉の響きはとてもカッコイイのですが、正直そういった業界用語はデメリットのほうが多いと感じます。

わからないアパレル用語が多いのがファッションに興味を持つ人を減らしてる

タイトル通りですが、難しいアパレル用語が多いことが新しく洋服に興味を持つ人を減らしているのではないかと思います。

わからない単語ばかり並べられたら相手が何を言ってるのか理解できず、手に取ってみようという気になれるわけがないのです。

ファッション業界はカッコつけすぎてる

洋服のことを調べるほど感じるのですが、アパレル業界はかっこつけすぎだと思います。

誰にでも通じる言葉がもともとあるのに、わざわざそれを難しいカタカナ用語に置き換える傾向があるんです。

たとえばわかりやすいのが”カットソー”です。

カットソーとは”切って、縫う”という意味を繋げた言葉で、簡単にいうとTシャツのことです。

ブランドの公式サイトの説明でも度々出てくる表現ですが、別に”Tシャツ”といっても何の支障もありません。

そしてファッションプレスという情報サイトを見ていると、ファブリックとかテキスタイルという言葉が頻繁に出てきます。

ファブリックとは”布地”のことで、広い意味では織物・編み物という意味合いもあるそうです。

テキスタイルは”織物とその原料”のことで、広い意味では糸から生地までを含める場合もあるんだとか。

他にもマテリアルという表現があったりして、本来の意味はそれぞれ微妙な違いがあるらしいのですが、どの文章を読んでいても”素材”と書いても問題ないように感じます。

他にもいろんな細かい言い回しがあったりしますが、わざわざ難しい表現をすることで厳かな雰囲気を出そうとしている。

言うならば”カッコつけてるだけ”という印象があるんですね。

僕はまだまだ洋服の知識が浅いのであまり偉そうなことは言えないんですが、この状態で服が売れないと言っていても矛盾してるなと感じます。

買いたいと思う人の数が増えなければ、そりゃ最終的に売れなくなるだろうと。

“選民思想”が最大の原因?

ただ、そういった独特の表現が多いのにも事情があるようで、どうやら”選民思想”という考え方が関係してるようです。

選民思想とは宗教からきてる言葉で”自分たちは選ばれたエリートだ”という考え方だそうです。

アパレル業界は給料がそこまで高いというわけでもないので、難しい用語を使うことでモチベーションを維持する。そういった側面もあるようなんです。

昔とあるブランドで働いてる人から話ですが、給料を聞いたところ、時給換算したら一般的なアルバイトより確実に低い金額でした。

業界の気質というのもあるのでしょうが、難しい用語が多いままなのはそういった背景もある。

その穴埋めをブロガーやYoutuberが中間に入ってしていけばいいとは思うのですが、なかなか厳しいです。

ユニクロや無印良品・ヘインズなど、日常で使う洋服なら着心地の良さとかを説明できます。

チクチクしないセーターとか、そういったことなら身近に感じてもらいやすい。

けれどそれ以外のブランドだと、デザインの面白さとかマニアックな部分を伝えることが多め。

その凄さを伝えるのはとても難しく、正直好きな芸能人が着てるブランドじゃないと興味を持ってもらうキッカケになりづらいと感じます。

アパレル業界がそのままの状態を維持してもハードルは高いまま。新しく興味を持つ人が増えづらいのは事実なので、少しずつ軌道修正できればいいのにと思います。

知ってて損はないけど使う必要はナシ

この話をしていてもすぐに答えが出るわけじゃないですが、少なくとも難しい用語は知ってるだけで十分で、実生活で使う必要はないと思います。

「洋服が好きだから、自分も難しい用語を使わなきゃいけない」なんてことはないです。

僕は洋服好きな人達と集まることが多いですが、別にカットソーとかファブリックなんて言葉を使わなくても問題ありません。

ただ、相手がその表現を使っていたらほどほどに合わせる必要もありますし、知らないと恥ずかしいという場面もあるので、少しずつ覚えておく必要はあります。

それと、時代とともに呼び方が変わったものはなるべく覚えたほうがいいと思います。

たとえばこれはブルゾンと呼ばれる服ですが、僕が子どもの頃は親が”ジャンパー”と呼んでいました(ここでいうジャンパーは和製英語らしいです)。

他にもセーター=ニットだったり、革ジャンよりはライダースと呼ばれることが多いなど。こういった”小さな変化”には慣れておく必要はあるでしょう。

話が脱線してる感がありますが、難しい用語の多いこの雰囲気を変えて、ともかくハードルを下げたいという話です。

これはブロガー・Youtuberだけでなく、すでに洋服好きな方に対してもいえる話だと思います。「わかる人にだけわかればいい」では相手に伝わりにくいので。

オシャレな服装にそこまでこだわりがない人であっても、着心地のいい肌着やTシャツ、歩きやすいスニーカーとかは無意識に欲しいと思っていたりもします。

洋服は選ばれたエリートだけのものじゃない。どんな人でも楽しむことができる、もっと身近なものであってほしいと思うのです。

 

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