小柄の小松です。今回はマウンテンパーカー選びのポイントについて。
ポケットの数が多くて収納性は抜群で、雨の日などにも気軽に使えるのが魅力。なかでも洋服マニアの間で支持されているのがエクワックス(エコワックス?)というモデルです。
けれど着こなしやすいものかというと話は別。マウンテンパーカー選びにはいくつか気をつけてほしいポイントがあるんです。
エコワックスを買う前に知ってほしいマウンテンパーカーの選び方【GUに代用品アリ】
繰り返しになりますが、エクワックスを買う前にいくつかマウンテンパーカー選びのポイントを知ってほしいです。
地味にならず、体型をキレイに見せるという目的で選ぶ場合、必ずしもエクワックスが優れているとは限らないからです。
エクワックスを否定しているわけではありません。アイテム単体ではとても魅力的です。あくまで”着こなしが難しい”という話です。
素材よりもデザインに注目
まずエクワックス(ECWCS)とはアメリカ軍の防寒用アウターのことで、日本語に訳すと極寒冷地被服システム。
ユニクロのブロックテックやアウトドアブランドが扱うゴアテックス素材と同じように、水を弾いて風を通さないという高性能アウターです。
細かいことは別のサイトで見ていただければと思うんですが、今回お伝えしたいのは素材よりもデザイン。
エクワックスにはレプリカを含めていくつかモデルがありますが、基本的に装飾が目立たず地味な印象を与えてしまうんです。
ミニマルなデザインは一見スッキリしていて使いやすそうです。
ただこれはジップを上まで閉じて使ったときだけです。
インナーを見せて使う場合、デザインが地味すぎてノッペリしてしまうのです。フードまわりも少しごちゃついていることがわかるかと思います。
しかもアメリカ人の体型に合わせて少し大きめのサイズ感。特に腕回りの膨れ方が気になります。
以前、このエクワックスに近いマウンテンパーカーを持っていました。
これは2016年のユニクロUのものです。
着こなしや髪型などダメな部分が多いので分かりにくいですが、このタイプはジップを開けて使うと野暮ったさが出てしまいやすいです。
しかもポケットに手を入れるのがめんどくさく、シルエットも少し乱れます。つまり意外と使いづらいのです。
https://zozo.jp/sp/shop/columbia/goods/45714061/?did=75268241
かといってデザインが多いほうがいいとは限りません。
色の切替が多かったり装飾が多すぎると、もともとラフなパーカーがさらに子どもっぽく見えてしまいます。
アウトドアの服はカラフルなものが多く、それ自体は悪いことではないですが、着こなしを考えるのが難しいのは間違いありません。
地味にならない範囲でデザイン性があり、手を入れやすいポケットが付いている。それがマウンテンパーカー選びで大事なことなんです。
GUに代用品アリ
ちょっとザックリした説明になってしましたが、マウンテンパーカー選びのヒントは身近なブランドにあります。GUです。
なかでも2017年秋冬に販売されていたマウンテンパーカー。これがとても理想的な形をしているんです。
まずこのパーカーの最大の特徴は裾のポケット。
左右に大きめのものが付いていますが、これはパッチ&フラップポケットと呼ばれるものです。
スーツのポケットのようにフタがついていながら、ポケット自体は目立つようにボディにそのまま縫い付けてあります。
これのおかげで地味な印象を防いでくれるんです。
さらにこのポケット、サイドに手を入れられるようになっています。これはハンドウォームポケットというものです。
寒いときにサッと手を入れられるのが便利ですが、これにはパーカーのシルエットが乱れにくくなるメリットもあります。
ショート丈アウターに縦向きのポケットが付いている場合、手とポケットの位置が近すぎてシルエットが不恰好になってしまいやすいです。
ハンドウォームポケットだと手を横から入れることになるので、そういったシルエットの乱れを最小限に抑えてくれます。
けれどポケット自体は目立つ装飾になっているので地味な印象が出ません。
しかもボタンまで黒で統一されてるという徹底ぶり。そうするとインナーがどんな形であっても着こなしがサマになりやすいのです。
そしてこのパーカーは胸にもポケットが付いています。
下の目立つポケットだけが目立つと視線が下がってスタイルが悪く見えやすいですが、こういったさりげない装飾があることで、上下のバランスが取れています。
大人っぽくて地味にならないデザインと、ポケットに手を入れても崩れないシルエット。
その2つを同時に満たしてくれるようなものが理想のマウンテンパーカーといえるんです。
フードの形が最大の欠点
ただこのGUのマウンテンパーカーには1つ欠点があります。それはフードの形です。
ジップを上まで閉じればフードが立ち上がりますが、ジップを開けていると、顔まわりが少しごちゃついてしまうんです。
フードが寝てしまい、首まわりが横に広がって野暮ったい形になっているのがわかると思います。
角度によっては誤魔化すこともできますが、ほとんどのマウンテンパーカーはジップを開けてると使いにくいタイプが多いのです。
ZOZOTOWNで検索してみるとわかりますが、アウトドアブランドで探しても、顔まわりがスッキリしてるマウンテンパーカーは見つけるのがとても難しいです。
しかも上に書いたパッチ&フラップポケットのものは少なく、装飾がブラックで統一されてるものとなるとさらに絞られてきます。
高機能素材をウリにしているパーカーであっても、デザインやシルエットまで完璧なものというのは限られてしまうんです。
話をエクワックスに戻しますが、決してエクワックスがダメというわけではありません。
ジップを完全にしめた状態で使うのであればとてもカッコイイ。雨風を凌いでくれる最高のアウターになると思います。
ただそれ以外の使い方を考えている人は、おそらくイメージしてるよりは使いづらいです。あくまでアイテム単体の魅力と着こなしやすさは全く別の話だということです。
本当に使いやすいマウンテンパーカーというのは実は市場にほとんどありません。
サイズや素材も大事ですが、何よりもデザインを優先する。それが選び方のポイントだと感じます。