小柄の小松です。今回は高級感のある黒ジャケットについて。
たくさんのブランドが取り扱ってるテーラードジャケットですが、ありすぎてどれがイイのか迷うこともあるはず。特に黒ジャケットはどこでも売ってますよね。
そこで今回はシンプルながらいろんなギミックが詰まったジャケットを紹介します。
soeの1ボタンテーラードジャケットの特徴・サイズ感をレビュー
こちらが今回紹介するsoeの1ボタンジャケット
身長162cmの小松はブラックのサイズ1(M相当)を購入しました。
装飾を削ぎ落としたミニマルなデザイン
パッと見はどこでも売ってそうなテーラードジャケットですが、実はよく見るとジャケットの要素を限界まで削ぎ落としたデザイン。
黒ジャケットはどうしてもビジネススーツの印象を与えやすいですが、そう見えないようなギミックが詰まった1着になっているのです。
まず分かりやすいのが中央のボタン。
普通のジャケットはボタンが2,3個付いてるものですが、こちらは1つだけです。
正面から見るとボタン以外に目立った装飾がなく、かなりスッキリした形に見えるはず。
多くのスーツに付いてるポケット類がなく、腰回りによくあるダーツと呼ばれるラインすら入っていません。袖のボタンも無しです。
ここからが面白いところですが、脇には切り込みが入っているように見えます。
けれどコレは普通の切り込みではなく、ジップで開閉できる仕様です。
これはアウトドア製品などでよく使われる”ベンチレーション”という形。風通しをよくするため、機能的な意味で付けられるパーツです。
ジップを閉じればシンプルな形に。ジップを開ければヒラヒラと動きがつく立体的な形になる。
中に着るTシャツ・セーターの着丈が長ければ、ここからチラ見せさせることもできます。
開け具合を調整できるので、自分好みの形に変える自由さがあります。
そしてこのジャケット、実は左右腰回りに隠しポケットが付いています。
ジップの途中から内部に繋がるようなつくり。ボリュームがあるのでスマホ・財布などを入れる十分な広さもあります。
見た目はシンプルですが最低限の持ち物が入れられるので、機能的な面もしっかり確保してる。このあたりの工夫にsoeらしさが感じられます。
続いて裏地に関して。
右側はこれといったデザインはないですが、左側にはポケットが付いてます。
こちらもパッと見は分からない位置に付いてますが、同じく結構深め。なので左半分はほぼポケットが占めてるつくりですね。
裾裏には別布に文字がプリントされてます。
布の色は真っ白ではなくオフホワイト寄り。英語・韓国語・日本語で注意書きのように書かれてます。
soeの2021年春夏モデルの洋服・小物にはこのプリントが付いてるものが多め。
世の中の暗いムードに対するメッセージ性が感じられるプリントと言えるでしょう。
細さと緩さのあるロングジャケット
続いてサイズ感についですが、まず着丈が長めのロングジャケットといえます。
中央のボタンがやや上に付いてることもあり、縦方向に長く見えるようになっています。
脇にはジップが付いてましたが、裾裏は切り込みが入っていません。
普通のジャケットでも切り込みは脇or後ろのどちらかだけなので、自然なデザイン。
なので脇のジップの開け閉めだけでシルエットが変わるという仕組みですね。
袖丈は少し長めです。サイズは0,1,2の3展開ですが、0でも長めでした。
現在はお直しをせず、まくった状態で着ています。袖にボタンがないので、まくるのもアリといえばアリかと思います。
1番小さいサイズ0も着れましたが、身幅が少しタイトなつくりです。ユニクロUのXSジャケットよりも幅は細め。なので真ん中のサイズ1を購入しました。
ちなみにラペル(襟)はかなり細めです。
最近はオーバーサイズの影響もあり、ラペルも大きいジャケットが多かったですが、襟だけ見ると4,5年前の細身ジャケットと同じくらいのシャープさがあります。
ロング丈だけど襟が細い。このアンバランスさがよりシャープな印象を強めているのでしょう。
僕はラペルにピンバッジを付けることが多いですが、この細さだと襟に何も付けないほうがバランスは良くなるように感じます。
ラペルの切れ端のことを”ゴージライン”と呼びますが、このジャケットはゴージラインが低い位置に付いてます。
これはユニクロUのジャケットでもよく見られる仕様。
かっちりしたスーツはゴージラインが高めですが、低くすることで緩い雰囲気が出て、普段着用のジャケットらしさを強調しています。
デザインだけではなく、シルエットも普段着らしさを意識したつくりになってるといえるでしょう。
通年使えて抜群な高級感
最後に素材についてですが、かなり高級感のある風合いになってます。
表地はレーヨンとコットンが使われてますが、誰が見ても上品な光沢が伝わるようなレベル。
脇にジップが付いてると書きましたが、裾まわりをフワッと広げるとその光沢が活きてきます。
ボタンやポケットを削ぎ落としたことで、素材の光沢がかなり強調されるつくり。
シンプルな洋服は素材の良し悪しが目立ちやすいですが、このジャケットは真っ向勝負で素材の高級感を表現してるといえるでしょう。
レーヨンというと薄手でサラッとしたイメージがあるかと思いますが、生地には程よい厚みがあるので、春だけでなく秋冬に着て問題ありません。
春にはTシャツ・シャツ・セーターの上からパッと羽織り、秋冬にはインナーダウンやコートを活用すればOK。
さすがに真夏に着るのは厳しいですが、ほぼ通年使える息の長いジャケットであることは間違いないでしょう。
ボタンを開けるなら派手な色のインナー。ボタンを閉じれば重ね着で複数の色を使ってもバランスが取りやすい。
身幅が広いサイズを選べば、長袖のインナーダウンやMA-1ブルゾンなどを活用できます。
カラー展開は他にブラウン・オフホワイトがありましたが、1番使いやすいのはやっぱり黒ですね。
soeの公式サイトだけでなく、代官山OやZOZO(店舗はLHP)でも取り扱いがあります。ただし本家以外だとサイズ1のみのようです。
・装飾を削ぎ落としたミニマルなデザイン
・細さと緩さのあるロングジャケット
・通年使えて抜群な高級感
あくまで提案ですので悪しからず。
購入を検討してもらえれば嬉しいです。soe 1ボタンジャケット