小柄の小松です。今回はストレートパンツと相性のいいコートについて。
最近徐々に広がってきているストレートパンツ。細身のパンツと比べるとクセがあって難しそうですが、相性の良い服を使えば比較的簡単に着こなせます。
今回の考え方を知っていると、秋冬のストレートパンツ使いがかなりラクになるかと思います。
ストレートパンツコーデが似合わないメンズ→ステンカラーコートが簡単

ということでストレートパンツ×ステンカラーコートの着こなし提案です。
下記に使用アイテムを載せてますが、後ろの数字がサイズです。
使用アイテム
バブアー:ニューバーレーCN(36)
ユニクロ×JWA:ローゲージクルーネックセーター(M)
ユニクロ:オープンカラーシャツ(XS)
ユニクロ×JWA:イージーストリングパンツ(XS)
ユニクロ×JWA:ソックス(25〜27)
KLEMAN:FRODA(40)
KAIKO:ナイロンリュック
amp japan:オーバーラップリング
amp japan:イヤーカフ
Paul Smith:ブルーレンズサングラス
この着こなしで気を付けたポイントを書いていきます。
上半身に”目立つデザイン”があればいい

そもそもストレートパンツの難しさは”裾が広がってること”が最大の原因です。
これまでのパンツは脚にフィットするスキニージーンズ、裾に向かって細くなるテーパードスラックスなどが主流でした(ワイドテーパードも裾先が細いので似たようなものです)。
けれどストレートパンツは基本的に裾だけが広がっているので「足元が目立つパンツ」という真逆のアイテム。
僕らの目は上半身が目立つことに慣れています。たとえばスーツの着こなしでもシャツだけ明るいから上半身に目線が行きますよね?
つまり足元が目立つことは不自然。なので工夫をしないと違和感が生まれやすくなってしまうんですね。

悪目立ちさせないポイントはいくつありますが、その1つに「トップスの選び方」が考えられます。
つまり下半身が目立つなら、上半身もそれに負けないような目立つ装飾があればいいということです。
上の場合はモックネックセーター。首元に高さがあると目立つので、ストレートパンツの裾に視線がいきにくくなってくれるんですね。

こちらはストレートというより幅的にはフレアパンツですが、スタンドカラーシャツなども同じです。
スタンドカラーシャツは普通のYシャツのような襟がないですが、首元に高さがありますよね?そうすると視線が上に誘導されるので、これも足元だけが目立つのを防いでくれることになる。
解決方法はたくさんあるので全て書くと長くなりますが、ともかくトップスに関しては「目立つデザイン・装飾」があるほうが簡単。
まずはこのことを頭に入れておくのがベターです。
ステンカラーの襟の高さを活用する
上の考え方がベースにあると、ステンカラーコートが便利な理由が見えてきます。
コートといってもトレンチ・チェスターなどいろんなタイプがありますが、ステンカラーコートは襟に”高さ”がありますよね?
モックネックやスタンドカラーと同じで、顔まわりに視線誘導しやすい。
つまりストレートパンツの裾幅が悪目立ちするのを防ぎやすいということになります。

実際に合わせてみるとわかりやすいかと思います。
ここではモックネックセーターにステンカラーコートを合わせていますが、どちらも首元に高さがある服なので顔まわりに目線がいきやすい。
ストレートパンツだけでなく明るい靴下も使ってますが、顔・裾の両方に目立つアイテムがあることで互いに”釣り合ってる”ような状態です。

使ってるパンツは2020年秋冬のユニクロ×JWアンダーソンのものですが、商品ラインナップを見ても納得がいきます。
ステンカラーコートやモッズコート、ボーダー柄のモックネックなど。他にも明るいマフラー・パーカーなんかもありました。
つまり上半身に目線がいきやすいアイテムが多いので、基本的にストレートパンツと相性が良い服ばかりを展開しているんですね。
チェスター・トレンチでも組合せ次第でバランスは取れますが、単体だと特にステンカラーコートが合わせやすいという傾向があるんですね。
仕事着に見せない工夫が必要

最後にステンカラーコートを使ううえでの注意点について。
トレンチなんかもそうですが、ステンカラーコートはビジネスで使う印象が強いアイテムです。
なので普段着として使う場合、ビジネスの印象を打ち消せるような組合せにする必要があります。

今回使ってるパンツはスラックスに見えますが、実際はスラックス見えするイージーパンツ。
素材がクタっとしてるので”部屋着”の要素がプラスされてます。つまりラフな部屋着を混ぜることで、ビジネスの印象を打ち消せる。
革靴を合わせているのはパンツを大人っぽく見せるためです。

リュックを使ってるのも同じ理由です。
街中を見るとリュックで通勤する人もいますが、基本的にリュックは普段着に合わせるアイテム。なのでビジネスの印象を和らげることができます。
明るいシャツや靴下をチラ見せしてるのもそのため。いろいろやったのでラフな印象が強くなってますが、ステンカラーコートを使うときはこういった工夫がカギになるといえるでしょう。
ということで今回のポイントは…
・上半身に”目立つデザイン”があればいい
・ステンカラーの襟の高さを活用する
・仕事着に見せない工夫が必要
ぜひこの考え方を頭の片隅に入れてみてください。
