小柄の小松です。今回は洋服のコーディネートを考えるときの”イメージ”の話について。
ネットで検索するといろんなサイトでコーディネートのポイントが説明されていますが、真似してみてもなかなかハマらないということがあると思います。
洋服の着こなしは凝れば凝るほど難しくなりますが、そのときに”あるイメージ”をすると方針が立てやすくなることがあります。
✴︎今回の内容は少しわかりにくいので、なんとなくイメージできるだけで大丈夫です
ファッションの上下の組み合わせは”釣り合い”を考えるとうまくいく?
タイトル通りなんですが、洋服の組合せに迷ったときは”釣り合い”を考えるとうまくいくことがあります。
言葉で説明するとわかりにくいですが、ここでいう釣り合いというのは「1ヶ所だけが悪目立ちせず、均等にバランスが取れてる状態」のことです。
洋服の着こなしはどこか1点だけが目立つと、途端に違和感が加速しやすい傾向があります。
「パッと羽織ればサマになる」と言われる洋服が紹介されてたとしても、そこには必ずといっていいほど全体のバランスを考えた着こなしが必要になってきます。
たとえばサイズの大きいコート、キーリング、ボリュームのある革靴など。
これらは単体だと目立つアイテムですが、1つだけが悪目立ちしないよう”釣り合い”を意識すると、バランスが取りやすくなります。
釣り合いというとザックリした表現ですが、これにはいくつか方針があります。
“明るさ”で釣り合いを取る場合
まず洋服の”明るさ”で釣り合いを取るという考え方です。
1つカラフルなものを使ったら、それが悪目立ちしないようもう1つ明るいアイテムを組み合わせるという方針です。
たとえばこの服装だと、一番目立つのは明るいブラウンのコート。
内側は黒いセーターとジーンズを使っているので、その分コートの明るさはかなり目立ちます。
そこでコートだけが目立たないよう、それに負けない白スニーカーを挟むことでバランスを取っている状態です。
この服装だと、上半身はベージュマフラーと白セーターが目立つアイテム。
そこで上の服装と同じように白スニーカーを使うと、上下でバランスを取りやすくなる傾向があります。
明るいアイテムがたくさんあるとゴチャゴチャしそうな気がしますが、着こなしにシンプルなアイテムが多いときは意外とこの方針でうまくいく場合が多いです。
1点だけが悪目立ちしないように、もう1つのアイテムで”色の釣り合い”を取るという考え方です。
“ボリューム”で釣り合いを取る場合
次に”洋服のボリューム”で釣り合いを取る場合についてです。
これは色と関連する話ですが、特にバッグ選びで有効な考え方になります。
たとえば夏前後にこんな服装をしたとします。長袖シャツに短パンを合わせたものです。
この2つを比べると長袖のほうがボリュームがあり、短パンは文字通り小さいアイテムです。
そこで”上下の釣り合い”の目線でこの服装に合うバッグを考えると、下半身にボリュームを足せるバッグがいいということになります。
手持ちできるバッグを2種類使ってみました。
どちらでも大きな問題はないですが、明るい長袖シャツに対して、暗い黒のショートパンツを使っているので、なるべく下半身にボリュームを足したい。
そうするとより大きい右のトートバッグのほうがバランスが取れるということになります。
これはたとえばパーカーを使ったときも同じ方針になります。
パーカーはフードで上半身にボリュームが出るので、そのぶん下半身にも何かでボリュームを足してバランスを取りたい。
そうすると、こちらもリュックよりトートバッグのほうが全体で釣り合いは取れるということになります。
“素材”で釣り合いを取る場合
もう1つ特殊な場合があります。それは”洋服の素材”で釣り合いを取る場合です。
光沢のある洋服はスーツのような大人びた印象を出しやすいですが、これも1点だけが目立つとバランスが崩れることがあります。
そこで目立つ素材を1つ使ったら、それに負けないアイテムを組合せるという方針です。
たとえばここで着ているブルゾンですが、光沢のあるナイロン素材が使われています。
ペラペラで薄いナイロンよりは大人びた印象が強いですが、そのぶんアイテムの主張が強くなり悪目立ちしやすい。
そこで光沢のあるジーンズや革靴など目立つ素材を合わせて、上下のバランスを整えています。
こちらも同じ考え方です。Tシャツは普通の綿とは違い、光沢の強い素材のものです。
そこで上と同じジーンズや革靴、さらにレザーが使われたバッグを合わせることで素材の強さを合わせています。
色やボリュームよりややこしい話ですが、洋服の光沢・ツヤというのは単体で悪目立ちしやすい部分。
「シンプルな服装なのに何かがおかしい…」と感じたときは、素材で釣り合いを取るという考えが役に立つ場合もありえます。
“釣り合いを取る”というのは少し難しい考え方です。
僕自身、頭の中だけで正解を出すことはできず、実際にコーディネートを考えるときにいろいろ試しながらバランスを取っています。
「これとこれを合わせれば正解」という具体的な話ではないですが、イメージするだけでも方針が立てやすくなるので、頭の片隅に入れてみてほしいと思います。