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黒いチノパンとスラックスの違いとは?【コーデでの使い分けも解説】

小柄の小松です。今回はチノパンとスラックスの違いについて。

黒いパンツといってもいろんな種類がありますが、そのなかでも使いところに迷うのがチノパン。

パッと見はスラックスと似ていますが、洋服の着こなしで取り入れるときは相性のいい服などが変わってきます。

実際の着こなしを通してその違いを書いていきます。

黒いチノパンとスラックスの違いとは?【コーデでの使い分けも解説】

ということでチノパンとスラックスの使い分けについてです。

下記に使用アイテムを載せてますが、後ろの英数字がサイズです。

使用アイテム
ユニクロ×JWA:モッズコート(XS)
ユニクロ×JWA:ローゲージセーター(M)
ユニクロ:前開きクルーネックT(M)
ユニクロU:レギュラーフィットワークパンツ(70)
ユニクロ×JWA:リブソックス(25〜27cm)
KLEMAN:FRODA(40)
KAIKO:ナイロンリュック
ユニクロ:キースヘリングチャーム
ユニクロ×JWA:ヒートテックスヌード
ユニクロ×JWA:ニットグローブ(M)
amp japan:イヤーカフ
Paul Smith:ブルーレンズサングラス

この着こなしで黒いチノパンを使った理由について書いていきます。

チノパンはジーンズとスラックスの中間

まずはチノパンの基本的な特徴について説明していきます。

割と当たり前のことを書きますが、ここを整理しておくとチノパンの使い所が見えてくるはずです。

チノパンは綿が使われていますが、一般的なスラックスよりも硬めな素材。

ツルッとした素材のスラックスと比べると、よりラフな印象が強くなる傾向があります。

一方ジーンズと比べると、チノパンは少しだけ大人びた印象があります。

ジーンズの素材はデコボコとしたものが多いですが、それに対してチノパンは表面が比較的ツルッとしている。

スラックスが大人っぽく見えるのは生地がツルッとしていることが大きな理由。逆にジーンズがラフに見えるのは素材がデコボコしてることが大きい。

チノパンの素材はその中間のような立ち位置です。

つまり大人っぽさでいうとジーンズ≦チノパン≦スラックスの順になります。

素材によって微妙に変わってくる話ですが、一般的なアイテム同士で比較するとこの順番といっていい。

そして今回使うチノパンは、腰まわりがゆったりして裾に向かって緩やかに細くなっています。

これは一般的な細身のスラックスと同じ形。つまりシルエットをスーツ寄りにしている。

チノパンはもともと作業着ですが、こういった形ならスラックスに限りなく近いパンツとして使えるんですね。

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革靴と合わせてもキメすぎにならない

黒いチノパンを使うときに便利なのは、革靴を合わせてもキメすぎにならないこと。

細身の黒スラックスに黒い革靴を合わせると、スーツの要素が強くなってしまうもの。

けれどチノパンはスラックスより普段着の印象が強いので、革靴と合わせてもバランスが取りやすいんですね。

今回の着こなしでもチノパンの特徴を活かしています。

もしここでスラックスを使うと、セーター×スラックス×革靴でスーツ要素が強くなりすぎてしまう。

男性の服装はスーツの要素が取り入れたほうが大人っぽく見えますが、偏りすぎてると違和感が生まれやすい。

そこで黒いチノパンを使うことで、素材を少しラフに調整しています。

・デザイン性のあるセーター
・スラックスに近いチノパン
・足元がデコボコした革靴

感覚的にはそれぞれのアイテムをスーツの型から少し”ズラしている”という感じです。

それぞれが目立つ色・素材・デザインになってることで、変化を出しつつ普段着としての印象を強めている。

ちょっとしたことですが、1つひとつが合わさることでバランスを取りやすくなります。

スラックスではなく、チノパンだからこそできる組合せといえるでしょう。

トップスとの合わせ方が広がる

チノパンはスラックスより表情のある素材ですが、この特徴を活かせばトップス×黒いパンツの幅が広がります。

普通の黒スラックスでは合わない組合せも、黒いチノパンなら噛み合うということが結構多いのです。

今回使ってるセーターはザックリした編み目のもの。

これに普通の黒スラックスを合わせてもうまくハマらないことがあったりします。

このセーターを普通の黒スラックスと並べてみると、明らかにセーターのほうが目立ちますよね?

感覚的な話にもなりますが、ツルッとしたスラックスだとこういう特殊なセーターの主張に負けてしまう。

「黒スラックスは何にでも合う」と思いがちですが、トップスによっては意外と上下がうまく噛み合わなかったりするんですね。

逆にサラッとしたスラックスを使う場合、合わせるトップスもそれに近い雰囲気があるとバランスが取りやすい。

たとえば通年使える生地のシャツとかですね。

同じシャツでも、より生地の主張が強いときはチノパンが合わせやすいこともあります。

ここで使ってるのは厚みと光沢のある”ニットシャツ”ですが、チノパンを使うことで素材の強さを合わせています。

小難しい話ですが、洋服の着こなしでは”素材の相性”というのが結構ある(だからこそおもしろいんですが)。

写真だとわかりにくいですが、チノパンにすることで下半身もセーターに負けない素材にできる。

ツルッとしたスラックスだと、これよりノッペリした印象が出てしまう。それをチノパンという目立つ素材で補いました。

黒を多めに使った着こなしでも、ハリのある素材に変えれば地味な印象が減ってくれる。

パッと見は変わらないですが、「素材で違いを出す」という引き出しがあると、より着こなしのバリエーションを増やすことができるでしょう。

ということで今回のポイントは…

・チノパンはスラックスより少しラフ
・革靴と合わせてもキメすぎにならない
・トップスとの合わせ方が広がる

あくまで提案ですので悪しからず。

ぜひこの考え方を頭の片隅に入れてみてください。

 

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