小柄の小松です。今回はネガティブな印象が強い”諦める”という言葉について。
洋服の着こなしを楽しもうとすると、自分のスタイルが悪さがハードルを上げてしまうことが多々あります。
できないことが重なると「やっぱり自分じゃダメなんじゃないか」と感じて諦めてしまうこともある。
けれど”諦める”ということ自体は決して悪いことじゃない。今回は諦めたことで逆にいい方向に進んだ経験を書きたいと思います。
スタイルの悪い低身長男子が洋服選びで知った「一旦諦める」のメリット
僕は身長162cmという低さだけでなく、顔の大きさ・首の太さ、さらに脚が太いなど洋服の着こなしで不利になる要素が多めです。
その結果いろんな服選びで困ることになるんですが、なかでも1番苦戦していたのが”細身のスラックス”でした。
どうしてもできなかったら”一旦諦める”
細身のパンツはスタイルが悪いとどうしても綺麗なシルエットをつくりにくいのですが、特にスラックスはかなり難易度の高いジャンルです。
少し脚の形を拾うだけでシワが目立つので、同じ黒いパンツでもジーンズよりスラックスのほうが選び方に苦戦することが多いからです。
僕自身、かなりスラックス選びに時間をかけていた時期がありました。
裾丈の長さどれくらいにし、裾幅をいじり、さらに裾の処理をシングルにするかダブルにするかなど、当時かなりいろんなパターンを試しました。
数千円のユニクロだけでなく、試着ですが何万円もするパンツをひたすら試してみたこともありますが、なかなか体型に合うものが見つからない。
どうにか上手くいったときもありましたが、あまりに細くしすぎたので歩きにくく、はき心地を犠牲にしてしまう形になった。
一方で同時に悩んでいたインディゴデニムは使いやすい方法が段々見えてきていました。
そこでスラックスを一旦諦め、インディゴデニムを使ってどこまで着こなしが作れるのか試してみることに。
その結果、意外にもインディゴデニムが使いやすいことがわかっていきます。
軸をインディゴデニムに変えたのは約6ヶ月間。
コートやそれに合わせるトップス、さらにバッグや靴を微妙に変えてあげるだけで変化は付けられる。インディゴデニムを持っているだけでいろんな組合せに対応できることがわかりました。
もしデニムのことを考えずに理想のスラックスに固執していたら、いつまで経っても新しい着こなしが思いつくことはなかった。
パンツはスラックスだけではないし、そもそもシルエットを整えたり新しい着こなしがつくれれば何でもいい。
1つの方法を諦めて、できることに集中する。目的を達成させるために諦めるという考え方もできるのです。
もう一度試すと解決策があっさり見つかる
一度諦めたスラックスですが、時間を空けてからもう一度理想の形を探してみることにしました。
すると不思議なことに、あれだけ苦戦していたスラックス選びがあっさり解決してしまったんです。
インディゴデニム選びで気をつけたポイントは股上の深さ・太ももまわりの広さ・生地の厚み。
これを参考にして値段やブランド関係なくスラックスを探したら、それが見事にハマった。
一度諦めてインディゴデニムに逃げたような流れでしたが、結果的にその経験がスラックス選びの決め手になってくれたんですね。
こう考えると、今後新しい洋服で行き詰まったとしても、間接的にいずれ解決策が見つかるという前向きな気持ちになれます。
大事なのは目的で、手段にこだわりすぎていると行動するモチベーションが下がってしまうかもしれない。
だからすべてを投げ出してしまわないために、1つのことを諦めて別の方法でガッツリのめりこむ。
何でもすぐにやめてしまえばいいというわけではないですが、「諦めないために諦める」というのは、行き詰まったときに便利な考え方だといえます。