小柄の小松です。今回は上下ともデニム素材の洋服を着るときのポイントについて。
デニムジャケットやジーンズなど、デニムを使ったアイテムはどこの洋服屋でも見かけますが、それらを同時に使うとかなりハードルが高いもの。
実際ネットで調べると「上下デニム ダサい 絶対NG」なんてキーワードが出てきたりします。
上下デニムは本当にNGなのか?
それについて考えながら、解決策を提案したいと思います。
上下デニムのメンズコーデはあり?【ダサいと言われないコツを紹介】
ということで上下デニムの着こなし提案です。
下記に使用アイテムを載せてますが、後ろの英数字がサイズです。
使用アイテム
ユニクロU:ライトデニムカバーオール(M)
ユニクロ+J:ストライプスタンドカラーシャツ(XS)
ユニクロ:セルビッジストレートジーンズ(29)
KLEMAN:FRODA(40)
アニアリ:レザートートバッグ
soe:レザーストラップキーリング
amp japan:オーバーラップリング
amp japan:イヤーカフ
Paul Smith:コンビメタルハーフリム
僕自身、これまでは上下どちらかをジャケットorスラックスにすることが大半でした。
洋服の着こなしをいろいろ試すほど「上下デニム=難しい」というイメージが強くなったからです。
でもせっかくならチャレンジしてみたいじゃないですか?
なのでこの着こなしで気を付けたポイントを書いていきます。
デニムを着るときは”大人っぽさ”を絶対キープ
上下デニムに限らずですが、デニムの洋服を着るときは特に”大人っぽさ”を出すことを意識したほうがベターです。
洋服の着こなしを考えるときは、スーツの要素を適度に混ぜるとバランスが整う傾向があります。
たとえばジャケットやスラックス・革靴を使う、洋服のサイズを細身にするなどですね。
ジーンズなどデニム素材の洋服はもともと作業着で、スーツとは真逆といってもいい洋服。
ウールジャケットより生地がゴツゴツしてる、スラックスより形が緩いなど、ラフで子どもっぽくなる要素が多い。
なのでどこでスーツの大人っぽさを取り入れる。これが1番確実なアプローチといえます。
たとえばわかりわすいのがコートやスラックスを使うパターン。
ここではデニムジャケットを使ってますが、色が明るいのでそれ単体だとどうしても子どもっぽい印象が強くなってしまう。
そこで落ち着いた色のコートやスラックスを使ってスーツ要素を強める。足元は普通のスニーカーでもOKですが、ここではレザースニーカーにしてさらに大人っぽく見えるよう調整してます。
まずはこれをベースに考えていくのがいいでしょう。
結論:色味と他のアイテムで調整
そこで今回は上下デニムですが、上で書いたことをベースにすればハードルはグッと下げられます。
具体的には「色」と「他のアイテムの組合せ」がカギ。
どちらも大人っぽさをキープするために必要なアプローチです。
まず「色」についてですが、今回はなるべく暗い色にしたというのがミソ。
スーツ要素が重要と書きましたが、スーツって黒・グレー・ネイビーが多いですよね?
なのでデニムの色を暗くすれば、それだけでスーツっぽさが出てきます。
両方とも黒にすればもっと落ち着いた印象になりますが、それだとゴツゴツとしたデニムらしさが出ないので、ちょっとつまらない。
デニムらしさを活かしつつ適度に大人っぽく見えることを考えると、こういったブルーを選ぶのがぴったりといえます。
もう1つここで重要なのは「上下の色をなるべくを近付ける」ということ。
ライトブルーより暗いとはいえ、デニムが子どもっぽく見えるというのは同じ。
けれど上下の色を近付けると、ジャケットとスラックスを着たときのイメージに寄ってくれる。
ジャケット・スラックスの組合せは”セットアップ”と呼ばれたりしますが、上下デニムを使ってセットアップを意識する。
こうすることで「デニムだけど大人っぽい」という雰囲気をつくることができるんですね。
次に「他のアイテムの組合せ」ですが、まずは足元に革靴を使ってること。
これもスーツ要素を取り入れるテクニックの1つ。スーツでは革靴を使うので、履くだけでその要素をプラスできます。
同じ理屈でバッグもレザー素材のものを選んでます。
地味な印象を減らすためにアクセサリーを付けてますが、レザーのバッグであればまず問題ありません。
レザーの小物は簡単に大人っぽさを足せるスグレモノなので、なるべく早い段階でゲットしておくと便利です。
ちなみに中に着てるシャツもスーツ要素を意識してます。
こちらはデニムより明るい色ですが、シャツ自体が大人っぽさを出せるアイテムなので、明るくてもバランスを取りやすい。
他の部分で工夫してるのでTシャツとかを使ってもアリですが、なるべく大人っぽく見せたい人はシャツを合わせてあげるのがいいでしょう。
慣れないうちはオススメしません
1つずつ丁寧にやっていくと意外とできるパターンですが、それでも「これからオシャレになりたい人」におすすめできるものじゃありません。
今回は革靴やレザーバッグなどを使ってますが、これらがないとどうしても上下デニムの子どもっぽさに負けてしまう。
僕自身、最初の頃はコンバーススニーカーや普通のトートバッグを買ってました。そのときに上下デニムをやっていたら、おそらく大人っぽさを出すことはできなかったと思います。
しかもここ数年は野暮ったいダッドスニーカーというのが流行っていました。
街を歩くとたいていの人が履いていますが、こういったスニーカーに上下デニムだと、オシャレに見せるのは相当難しい。
正直にいうと”それっぽい雰囲気のある人”しかできないと思います。
なので今回の上下デニムは、あくまである程度ベースになる洋服が揃ってきた人向け。
同じ黒でも革靴とスニーカーじゃ印象は変わりますし、バッグも素材によってバランスが変わってしまうからです。
逆にいうとこれらを揃えてしまえば、着こなしの幅はかなり広がります。
デニムの洋服自体は買ってもOKですが、上下デニムは慣れてきてから試すのがベターといえるでしょう。
・デニム素材は”大人っぽさ”が攻略のカギ
・色味とアイテムの組合せで調整
・チャレンジするならベースの服が揃ってから
万人におすすめできる方法じゃないですが、「気づいたら服装がいつもワンパターンになってしまう」という人は新鮮に感じるはず。
パキッと着こなす人はなかなか少ないので、多彩な着こなしができるようになりたい人は是非チャレンジしてみてください。