小柄の小松です。今回はジャケットのお直し料金と、知っててほしいポイントについて。
チェック柄からシンプルな無地まで、最近はいろんなブランドがジャケットを取り扱っています。ユニクロやGUでもバリエーションが豊富ですよね。
そんなジャケットですが、ジャストサイズで着たいという場合は袖・着丈のお直しを考える方もいると思います。
ただしジャケットのお直しは基本的に高め。今回はお直し料金の目安と、そもそもお直しが必要なのかということを書いていきます。
ジャケットの袖・着丈のお直し料金【デザイン・素材が違うと値段は高くなる】
ということでジャケットのお直し料金について書いていきます。
先日、このブログを読んでくださってる方からこんな質問をいただきました。
最近ジャケットの着丈と袖丈を直そうと思っているのですが、見る先によって値段がマチマチでよくわかりません。。
小松さんよくお直しされてると思うのですが、安価に直してくれるところをご存知でしたら教えていただけませんか?着丈が5,000円くらい、袖丈が3,000円くらいが相場のようなのですが。。
GUのジャケット(xs)なので購入価格を優に越えてしまいます。。、
ありがとうございます。
ジャケットのお直しは高いですし、サイトの情報を見ても結局いくらなのかわかりにくいですよね。
今回は店舗の選び方、値段の決まり方、お直しの必要性の3つについて書きます。ちょっと細かいことまで書きますが、参考にしていただければと思います。
店舗は近場の大手を選べば問題なし
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https://www.magicmachine-rs.com/shop/index.jsp?bf=1&fmt=6&shopid=629
まずどのお直し屋さんで頼むかですが、値段という点では数百円くらいしか変わらないので、ご自宅から近い場所で問題ないかと思います。
ただ、設備が整っていたり補償がしっかりしてるところが望ましいので、マジックミシンやビッグママといった大手に頼むのがいいでしょう。
どちらのチェーン店も10月から10%OFFキャンペーンをやってますが、ビッグママだとジャケットお直しは値引き対象外。
マジックミシンならジャケットは値引き対象なので、どうしても安くしたいという場合はマジックミシンのほうがおすすめです。クーポンは公式サイトの画面をスクショして使うのがいいでしょう。
ちなみにネットで「お直し料金 比較」で調べると郵送でお直しを頼むネットショップが出てきますが、これはやめたほうが無難です。
店舗に行かなくていいのはラクですが、お直しは目の前で仕上がりイメージを確認しながらやったほうが失敗を防ぎやすいからです。
ネットショップを否定してるわけではありません。ジーンズの裾上げならまだ安全ですが、ジャケットは形が複雑なので店員さんに訊きながらやったほうがいいという意味です。
デザイン次第で値段は高くなる
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実は店舗選びよりも大事なことがあります。
ジャケットのデザイン・素材によって値段がハネ上がってしまうことです。
似たようなジャケットでもアイテム単位で微妙にデザインや生地が違うので、料金表に書かれてる金額よりも高くなってしまうことがあるんです。
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たとえばジャケットの袖はこんなふうに袖口が開くようになってるものがあります。
ボタンを止める数で開き具合を調整できるわけですが、これは”切羽”といわれる形のようです。
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https://www.order-suits.com/design/jacket/cuffs/sode-akimise.html
それに対して、本来は開かないのに袖が開くようなデザインになってるものがあります。これは”あきみせ”という形の一種です。
詳しく知りたい方は専門店のサイトを見てほしいんですが、ここで伝えたいのは、つくりが細かい切羽のほうが料金が高くなってしまうということです。
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さらに袖の生地によっても違います。たとえばこのジャケットは表側が綿で裏側がポリエステル素材。
秋冬だとこういった2種類の素材が使われた”裏あり”になってるものが多いです。
その一方で、1枚の生地でできた”裏なし”のジャケットもあります。薄手の春夏用ジャケットなどがこの仕様になってたりします。
裏ありのほうが複雑なつくりになっているので、素材次第でも料金は変わることになります。
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つまりデザインと素材が凝ってるぶんだけ袖のお直し料金は上がるわけです。
この金額はあくまで例なので店舗で確認していただきたいんですが、それぞれ1000円くらい変動があるという感覚で問題ありません。
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http://www.boo-bee.jp/products/detail.php?product_id=333348
また一般的なジャケットの丈は丸みのあるラウンドカットですが、ものによっては直線的なスクエアカットの服もあります。
この裾の形によっても料金が変わってきます。
スクエアカットの裾は前後左右を均等に短くするだけでシンプルですが、ラウンドカットは型をとって自然な丸みになるようにお直しすることになります。
つまりラウンドカットのほうが手間がかかるので料金が上がるのです。
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さらに袖の裏なし・裏ありによっても違うので、着丈お直しはかなり値段が変わることになります。
お直し屋さんの料金表が「3000円〜」となっているのは、こんなふうにデザインと素材でお直しの工程が増えてしまうからなんですね。
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袖と丈の両方を直すとなると、場合によっては1万円以上かかってしまう。
僕自身はジャケットの袖だけお直しを頼んだので5000円程度で済みました。それでも高いですが…。
気に入ってるデザインならこだわっていいと思いますが、もし似たようなジャケットが他のブランドで買えるなら、そちらに買い替えるのが現実的といえるでしょう。
お直ししないほうがいい場合
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料金が1万円超えと聞くとショックだと思いますが、そもそもお直しをしないほうがいいパターンもあります。
たとえばパーカーなどの厚手の服を重ね着するときは、ジャケットの着丈が少し長いほうがバランスが取りやすいのです。
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こんな感じですね。
Tシャツのほうはジャケットの袖・着丈が少し長く見えますが、パーカーのときはむしろ短く見えてると思います。
これはデニムジャケットやMA-1ブルゾンもそうですが、重ね着するインナーが分厚いほどアウターの袖と裾は上に引っ張られます。
なのでパーカーや厚手ニットを重ね着する機会が多いのであれば、少しだけ緩いジャケットのほうが幅広く使えるということになります。
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そしてジャケットの着丈がかなり長くても、着こなし次第でゴマかすことは可能です。
ここで使ってるのは2017年ユニクロ×イネスのウールブレンドジャケット。Sサイズで着丈は69cmとかなり長めです。
けれど長めのパーカーを合わせてキャップで視線を上に誘導させれば、オーバーサイズでも無理矢理着こなすことができるんです。
これはかなり特殊で着こなしが限られるパターンですが、身長に関係なくやろうと思えばできるということになります。
ビジネス用で使う場合、スーツは少し着丈が長いものが多いので、極端に短くはしなくていいでしょう。
普段着で薄手のインナーを合わせるだけという場合は短めが理想ですが、お直しの予定が1cmとかの場合はそのままのほうがオンオフ使えて都合がいいでしょう。
以上細かいことまで書いてしまいましたが、あらためてジャケットお直しの方針をまとめますね。
・お直し屋の選び方
→近場で大手を探す。クーポンが使えるマジックミシンが安定
・袖も着丈も直したい
→袖だけなら比較的安い。両方やるなら似てるものに買い換えるのが現実的
・お直しの必要性
→ビジネスや重ね着コーデが多いなら、直さないほうが幅広く使える
ジャケットのお直しは高いので、場合によっては潔く買い替えるのも1つの手。さらに身長が低いからお直しが絶対必要とは限りません。
洋服選びもお直しも、自分のやりたい服装がハッキリしていることが一番大切だと思います。
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