小柄の小松です。今回は毛玉ができやすいニット向けのケア用品について。
ニット・セーターは秋冬の着こなしに欠かせない洋服の1つですが、長く使っているとどうしても毛玉ができて、素材の魅力が半減してしまうもの。
そこで毛玉対策が必要になってきますが、今回紹介するのはデリケートなニットに最適なブラシ。
古風なアイテムですが、機械式の毛玉取り機にはない魅力が詰まっています。
かなや刷子C10はニットの手入れに最適な豚毛ブラシ【毛玉取り機より安全】
こちらが今回紹介する、かなや刷子の毛玉取りブラシC-10
C-11というモデルもありますが、型番C-10のほうが柔らかい毛を使っているのでセーター向けです。
セーターの毛玉取りというと電池式の毛玉取り機が一般的ですが、電動式は使い方を間違えると逆にセーターに穴を開けてしまうことも…。
僕自身、むかし毛玉取り機で2枚のセーターに穴を開けてダメにしたことがあります。
穴の開いたニットはお直し屋さんで修理できますが、代金は4000円以上かかるので毛玉取りは慎重にやりたいところ。
電動式はアタッチメントを使った段階式のタイプもありますが、それでもデリケートなニットは力の加減を調節できたほうが安全です。
そこで考えたのが、ブラシで丁寧に毛玉を取っていくという方法。それにピッタリなのが今回のかなや刷子。
こちらは浅草に店を構える、100年以上の歴史がある日本の老舗メーカーです。
✳︎以下の写真で毛先が茶色くなっているのはセーターの毛玉の残りです。実際はほとんど目立たないのでご安心ください
シンプルで持ちやすい形
まずこのブラシの形から見ていきます。
全長21.5×5.8cmの少し長めのブラシ。iPhoneXと比較すると画像のような大きさになります。
持ち手の部分は直線ではなく、ややカーブした曲線を描いた形。
実際にブラシを持ってみると手にフィットしやすく、アナログ式でありながら毛玉の取りやすさは抜群。
こういった小さな工夫は、日本のメーカーの気遣いと職人気質なこだわりを感じさせてくれます。
プロが認める毛玉の取りやすさ
かなや刷子のブラシはクリーニング店でも使われているもので、まさにプロが認める製品。
この商品はそれを一般家庭向けのサイズにしたブラシのようです。
使われている毛は豚毛。
ブラシは革靴用だと馬毛のイメージがあると思いますが、豚毛のほうが硬くて鋭いという特徴があります。
電動式の毛玉取り機はカッターの刃で”刈り取る”という仕組みですが、このブラシは豚毛の特徴を活かして毛玉を”からめ取る”というアプローチ。
力の調節も自分でできるので、まさにデリケートなニットの毛玉取りに最適な素材ということになります。
実際の使い方ですが、ブラシの片側をセーターに当てて、そのまま下に移動させるという仕組みです。
ニットに添わせていれば、弱めの力でも十分毛玉を取れます。
取り終わると、こんな感じに毛玉を絡め取ることができます。
毛玉はこのまま手で取ってもいいですが、専用のクリーナーが付いてるのでそちらを使うと綺麗に取り除けます。
クリーナーをブラシに当てて、毛玉をすくいあげていきます。
これを繰り返すと毛玉がブラシから浮き上がってくるので、そのあと手でつまんであげると綺麗に取り除けます。
こんな感じですね。
先端に少し毛玉が残りますが、このクリーナーを使えば豚毛を傷つけずにほとんどの毛玉を取り除けます。
付属品はこのクリーナーと説明書、それらを入れるケースです。
僕はC-10という型番をAmazonで買いましたが、C-10は現在完売。C-11は売っていますが、こちらは結構チカラが強かったのでデリケートなセーターには不向きです。
楽天だとブラシ単体でしか売ってないので、いまのところC-10一式を買えるのは公式サイトのみということになります。
秋冬に欠かせない風合い豊かなニット類。その風合いを綺麗に保ってくれる安心とクオリティの高さは、日本の伝統工芸そのものといっていいです。
機械式の便利なガジェットが多い時代だからこそ、こういった昔ながらのアナログ製品の良さを感じることができるでしょう。かなや刷子 毛玉取りブラシC-10