小柄の小松です。今回は「重ね着インナーを活かしたボートネックTの着こなし」についてです。
洋服の着こなしはどこかに明るい色をプラスしてあげると地味な印象を防ぎやすいもの。
明るい色をプラスする方法はたくさんありますが、ボートネックTの場合は合わせるインナー(肌着)を工夫するだけで新しい着こなしに見せることができます。
今回の考え方を知っていると、ボートネックTの着こなしに幅が出るかと思います。
【メンズ】ボートネックTを使った秋の着こなし【インナー選びがコツ】
ということでインナーの色を活かしたボートネックTシャツの着こなし提案です。
下記に使用アイテムを載せていますが、後ろの数字がサイズです。
使用アイテム
ユニクロ:ウォッシュボーダーT(M)
ヘインズ:colorsクルーネックTシャツ(M)
soe:レーヨンスラックス(0)
PADRONE:ベビーカーフローカットシューズ(40)
アニアリ:レザートートバッグ
シルバーレイククラブ:革巾着ポーチ(幅10cm)
amp japan:オーバーラップリング
Paul Smith:ブルーレンズサングラス
この着こなしで気をつけたポイントを書いていきます。
ボートネックTの肌着は見せてOK
まず疑問に感じる方もいると思いますが、ボートネックTの首元はインナーが見えても問題ありません。
むしろ男性の場合、インナーが見えないと首元にダラしない印象が出ることが多くなります。
たとえばインナーを見せないようにするとこんな感じ。
黒いインナーをできる限り隠した状態ですが、こうするとクルーネックTなどと比べると首まわりが横に開きすぎてしまいます。
女性の場合はそれが”色気”として成立しやすいですが、特に黒髪短髪の男性だとどこか違和感が出てしまう。それがダラしないorやりすぎな印象に繋がりやすいんですね。
髪が長いとか、金髪・茶髪などの男性なら問題ないですが、黒髪短髪の男性は普通にインナーを見せたほうが安全といえます。
そこで今回の着こなしですが、インナーは襟が細いクルーネックTを使っています。
ボートネックの襟は左右が開いていて中央は少し詰まり気味。このクルーネックは左右の開きは抑えめで中央は少し低め。
こういった組合せで重ね着すれば、いい感じにインナーをチラ見せすることができます。
明るいインナーを入れると首まわりが悪目立ちしやすいですが、このボートネックTは目立つボーダー柄が入っているので首まわりだけが目立つ心配はありません。
むしろボーダー以外に装飾が増えたことで、全体のバランスを整えてくれたように感じます。
組合せによって相性がある話ですが、ボートネックTに適したインナーがあれば、色が明るくてもそこまで問題ない。
インナーの色選びを工夫すれば、これまでとは違った印象のコーディネートをつくることができるでしょう。
色数を減らす2つのテクニック
とはいえ明るい色を使うとそのぶん子どもっぽく見えやすいのも事実。
そこで2つの工夫をするのがベターですが、1つめはインナー以外の色数を減らすこと。
今回の場合、ボートネックTの色がネイビーなので、合わせるパンツもネイビースラックスを使いました。
近くで見ると少し色味が違いますが、遠くからだとほぼ同じネイビーに見えます。
最近の洋服のトレンドは、ジャケット・スラックスを上下で合わせる”セットアップ”が多いですが、違うブランド・違う服同士でも色が近ければセットアップ風に見せられる。
色がまとまっているほど、コーディネートはスーツのように大人っぽく見えるので、明るいインナーでも子どもっぽさを減らすことができます。
もう1つのポイントは、インナーと近い色を取り入れること。
今回の場合、ボートネックTのなかにオレンジのラインが入っていますが、黄色のインナーと色味が似ているのでどちらか片方だけが浮かないようになっています。
細かいですが、左手に付けてる指輪も同じ理屈で選んでいます。
明るい色をワンポイントで使うと悪目立ちしやすいですが、近い色を複数の場所に散りばめてあげると、コーディネートに統一感が出て子どもっぽさを減らしやすい。
トップス・パンツの色を合わせつつ、小物などでインナーと近い色を足してあげる。
そこまでしなくても成立する場合はありますが、ならべく大人っぽい着こなしにしたい方は、上の2つのポイントを意識するのが簡単といえるでしょう。
派手な服には革靴を合わせる
もう1つ大事なポイントは靴やバッグをレザー素材にしてあげること。
上では色の統一について書きましたが、それだけだと子どもっぽく見えることもあります。
なので子どもっぽい服装だと感じたら、スーツの大人びた要素のあるアイテムをい靴がプラスしてください。
今回は革靴とレザーバッグ。革製品を2つ合わせました。
革靴はツヤがあってシンプルな形なので、ボーダー柄や明るいインナーの邪魔をせず、大人っぽさが出るよう支えてくれる。
バッグはレザー素材で大きめなものを使っていますが、それによってさらにスーツ要素を足すことができました。
それと細かい話ですが、バッグに付けたポーチもレザー素材。
さらにインナーの色に近いゴールドの装飾が入っているので、コーディネート全体に統一感を出す効果もあります。
最近はタートルネックやモックネックなど、最初から”首元が高い服”をよく見かけます。
けれどインナーを使って首元にアクセントを入れれば、ボートネックTに高さを出すことができる。なのでトレンドとかけ離れた着こなしにはならないと感じます。
重ね着を利用すれば、より細かい着こなしをつくれるので、ボートネックTを持ってる方はぜひ試してみてほしいと思います。
ということで今回のポイントは…
・ボートネックTのインナーは見せてOK
・インナーと服の色を統一する
・派手な服装には革靴やレザーバッグを足す
ぜひこの考え方を頭の片隅に入れてみてください。