小柄の小松です。今回はマフラーを使った服装の考え方について。
マフラー・ストールは秋冬に便利な小物ですが、長さや色・デザインはブランドによって多種多様。
使い方もいろいろありますが、個人的にはマフラーで”攻める”のはあまりオススメできません。
今回の考え方を知ってると、マフラーの使い方・選び方がスムーズになるはず。実際の着こなしを通して説明していきます。
【結論】メンズマフラーは地味な色が使いやすい【印象を整える脇役】

ということで地味なマフラーを使った着こなし提案です。
下記に使用アイテムを載せてますが、後ろの英数字がサイズです。
使用アイテム
ユニクロ+J:ウールブレンドチェスターコート(XS)
TOMORROW LAND:コットンセーター(S)
GU:ポンチモックネックT(M)
ユニクロ:スマートアンクルパンツチドリ(S)
ユニクロ×JWA:リブソックス(25〜27)
TOSS:コンラッドレザースニーカー(25cm)
agnes b.:ナイロントート
シルバーレイククラブ:革巾着ポーチ
ユニクロ:キースヘリングチャーム
ユニクロ+J:ウールストール
ユニクロ×JWA:ニットグローブ(M)
agnes b.:ロゴピン
KAIKO:レザーネックバッグ(S)
amp japan:イヤーカフ
Paul Smith:コンビメタルハーフリム
この着こなしではシンプルなマフラーを使ってます。
でもだからこそ着こなしを整えてくれると思うのです。
マフラーを”アクセント”にするのは難しい

秋冬の着こなしは暗い色が増えて、つい重たい服装になるという人もいるかと思います。
そこで思いつくのが「派手なマフラーをアクセントとして使う」という発想ですが、実はこれがなかなか難しい。
マフラーは顔まわりの小物ですが、合わせるアイテムを工夫しないとバランスが取りにくい傾向があるからです。

僕の昔の服装です。当時はいまより派手な組合せをよくしていました。
このときのマフラーは原色ともいえる黄色を使ってます。当たり前といえばそうですが、派手な色ほどマフラー単体が目立つもの。
けれど洋服の着こなしでは、アイテム単体の主張が強いとバランスが悪くなる傾向があります。
そこで上では同じ黄色が入ったセーターを合わせ、マフラー単体が目立たないようにしてます。
ただこうすると段々着こなしが派手になっていくので、この服装ができるTPO(時・場所・場面)が絞られてしまう。
会う相手が何でも許してくれるような服好きなら別ですが、みんながみんな寛容とは限りません。

今度は明るいベージュのマフラー。さっきよりは比較的シンプルな色ですが、個人的にはこれでも難しいと思ってます。
マフラーに色があるとそれだけでアクセントになりますが、逆にいうと他の洋服はシンプルにしたり、色合わせを少し考える必要も出てきます。
特にセーターなど、コートのインナーは白とか黒がベースになってきます。
でも白とか黒のインナーってそんなにたくさん持ってない人が多いはず。
もちろんデザインや素材によって違いはありますが、どうしても単体だと地味なので、着こなしに工夫が必要になってくる。

多くの人も言ってることですが、パンツや靴は”印象を整えるもの”です。なので僕はいろんな黒いパンツを持っています。
一方トップスは”印象を変えるもの”です。
コートやパンツを落ち着いた色にして、トップスに明るい色を使う。スーツの服装もそうですが、この組合せが1番簡単ですよね?
トップス(インナー)は単体で地味に見えない服を持っていたほうが便利。そうすると、マフラーでアクセントをつける必要があまりなかったりします。

実際今回の着こなしでも、少し明るいセーターを使って地味な印象を柔らげています。
ここでマフラーも派手な柄・色にすると、バランスの取り方が難しくなってしまう。
もちろんオシャレな人ならそういった工夫もできるだろうし、それが醍醐味だと考える人もいると思います。
けれどなるべく簡単に服装を整えたいと思うなら、マフラーでは遊ばないほうがラク。
つまらない考え方かもしれませんが、なんだかんだマフラー・ストールは地味なもののほうが使いやすいんですね。
“印象を整えるもの”として使う

割と保守的な考え方ですが、まずマフラー・ストールは”印象を整えるもの”だと考えてみてほしいです。
パンツや靴も同じように書きましたが、マフラーは使うだけで秋冬の暖かさを表現できる便利アイテム。
そこで色・柄で遊ぶというよりも「どんな巻き方をしたらバランスが取れるか?」を優先してみてください。

たとえばこの場合はマフラーを中央でまとめてます。
そのぶん明るいセーターの面積が減ってしまいますが、コートが黒より少し明るいので、そこまで地味な印象は出ません。
この巻き方自体は少し面倒なんですが、寒さ対策をしつつ、マフラーが1番綺麗に見えるのを意識した形です。

今回はマフラーを肩にかけて半分だけ垂らしています。
上の着こなしではコートが少し明るかったですが、今度は黒コート。ここでマフラーを中央で巻くとセーターの明るさが活かせない。
そこでセーターを主役にできるように、マフラーで隠れる面積を減らしました。
コート・トップスがアクセントになってるなら、あとはそれを邪魔しないようにマフラーを使ってあげる。
主役ではなく、印象を整えるための”脇役”としてみる考え方です。
おすすめは黒以外のベーシックカラー

シンプルなものといえ、黒いマフラーだと重たく見える傾向があります。
むかし黒いマフラーを買ったことがありますが、あまりにも地味すぎて中々使いどころが難しかった。
もちろん一概にはいえない話ですが、マフラーは黒ではなく、ネイビーやグレーなどを選ぶほうが簡単かと思います。

実際今回のマフラーはネイビーです。
ネイビーは黒に近いですが、ほんの少しだけ明るい印象がプラスできるので便利な色の1つ。けれど黒に近いので黒コートに合わせても浮くことがない。
手持ちのコートか黒・グレー・ネイビー中心の人ならかなり使いやすい色かと思います。

そしてグレーも使いやすい色だと考えてます。
グレーといっても明るくすぎると難しくなりますが、ダークグレーを選べばほどよいアクセントとして使うことができる。
個人的にはネイビーのほうが使いやすいと思ってますが、コートやトップスとの相性次第ではグレーを取り入れてみてもいいでしょう。
ということで今回のポイントは…
・マフラーで”攻める”のは難しい
・印象を整える脇役として考える
・黒よりはネイビー、グレーが使いやすい
あくまで提案ですので悪しからず。
ぜひこの考え方を頭の片隅に入れてみてください。
