本当に必要なものだけを残すミニマリストの生活に憧れる方もいると思いますが、実はいいことばかりでなく、デメリットも結構あります。
この記事ではミニマリストが物を減らす過程で起こるデメリットについて書きます。
こう書くとマイナスな印象があるかと思いますが、長い目で見ればプラスになることなので、軽い気持ちで読んでもらえたら嬉しいです。
持ち物を減らすと一瞬自信がなくなる
持ち物を減らすと気持ちが安定して自信がつきそうに思えますが、不思議なことに一瞬自信がなくなります。
モノを持ってることで保てていた気持ちが、それらを一気に手放すことで虚無感のようなものが芽生えてくるからです。
たとえば洋服。オシャレな着こなしをして街に出かけると服に無頓着だった頃と比べ圧倒的にポジティブになります。
翌日に何を着るか考えて、いままで以上にオシャレだと思える服装が決まったらこれほど嬉しいことはありません。
ですが、もし多くのミニマリストのように着こなしが数パターンしかなかった場合はどうでしょうか。
ミニマリスト界隈では「私服の制服化」と呼ばれたりしますが、制服化すると新しい着こなしを作れないので、ファッションでは成長や達成感を得られなくなる。
「お気に入りの服を着ていれば自信に満ちた振る舞いになるんじゃないの?」と思ってましたが、同じ物を身につけていると慣れてくるのでその効果は止まります。
なので持ち物を減らすと自信がなくなるという結果になりやすいんです。
会話ネタが減る
持ち物を減らすとその分だけ会話ネタが減ります。
新商品などを買い、それについて誰かと話すという機会が減るので、話すのが得意じゃない方は少し苦労することになるでしょう。
僕自身、新しく洋服を買ったら同じ洋服好きの人とよく話していましたが、その手の会話はほとんどなくなりました。いつも同じ服装なので話しようがないんですよね。
持ち物、特に洋服が減ると着こなし・会話ネタという点で自信を得ることができなくなります。
他人との違いに違和感を覚える
また、自分の価値観がハッキリすることで他人との違いが浮き彫りになり、違和感を覚えることがあります。
持ってる物の大きさやこだわり、食事は1日1食だけなど、自分だけの考えがハッキリしてきますが、まわりから理解されないことが多いからです。
たとえば僕は基本的に朝食を取らず、昼もほとんど食べないんですが「それだと不健康になるよ」とかなりの頻度で言われます。
自分にとってはこれがベストなので別にどう思われてもいいはずですが、さすがに何度も人から言われると多少不安になります。
自分が大多数の人とは違う価値観を持っていることに気付くと「本当にこれでいいのかな?」と慣れるまでは違和感がつきまといます。
消費が減るとは限らない
意外に思うかもしれませんが、持ち物を減らしても消費が減るとは限りません。
もともとモノの力に頼った生活をしていた場合、手放したとしてもまた別の何かで埋めようとしてしまうからです。ダイエットのリバウンドのようなものです。
僕の場合、小物を含めて200着以上服を断捨離しましたが、服でリバウンドすることはありませんでした。
ただ、物が少なくなった寂しさを埋めるために、食費だったりイベントだったり別のことにお金を使いたくなってしまいました。
そのぶん新しいことに挑戦しやすくなるのでプラスにはなりますが、何事もお金がかかるものなので注意が必要です。
持ち物を減らしても消費が減るとは限らないんです。
ミニマリストのデメリットということでいくつか書きましたが、これらは長い目で見ればプラスに捉えることができます。
持ち物を減らすときは、今回書いたようなことが起こるかもと、頭の片隅にいれておくのがいいと思います。