小柄の小松です。今回はモッズコートの着こなしに欠かせないアイテムについて。
男性が着る定番アウターの1つであるモッズコート。もともとは軍用品ですが、いまでは欠かせないメンズアウターの1つといえるアイテム。
けれどいざ着てみると、どうしても野暮ったく見えてしまうと感じる方も少なくないと思います。
そこで気を付けてほしいポイントは、とある2つのアイテムを合わせてあげること。
今回の考え方を知っていると、モッズコートの着こなしを考えるベースが見えてくると思います。
モッズコートの着こなしが似合わないメンズ【2つのアイテムを合わせよう】
ということでモッズコートを使った着こなし提案です。
下記に使用アイテムを載せていますが、後ろの数字がサイズです。
使用アイテム
ユニクロ×JWA:モッズコート(XS)
ユニクロ:アーバンウォールズパーカー(M)
soe:レーヨンスラックス(0)
PADRONE:ベビーカーフローカットシューズ(40)
KAIKO:ナイロンリュック
amp japan:オーバーラップリング
amp japan:イヤーカフ
Paul Smith:ブルーレンズサングラス
この着こなしで気をつけたポイントを書いていきます。
モッズコートの歴史にヒントあり
具体的な解決策を知る前に、まずはモッズコートの歴史を考えておくと便利です。
その背景をベースにしつつ、手持ちのモッズコートの特徴に合わせて微調整してあげれば良いからです。
https://otokomaeken.com/mensfashion/3995
繰り返しになりますが、モッズコートはもともと軍用品です。
野戦用に作られた「M-51」というシリーズのパーカーがこれに当てはまるらしいですが、ここで重要なのはモッズコートが軍用品(ミリタリー)であること。
最近はビジネススタイルをラフにする流れからスーツ×モッズコートというのもアリらしいんですが、基本的にはスーツも真逆のラフな要素が強いアイテム。
つまり合わせる着こなしを大人っぽく見せるためには、そのぶんスーツアイテムを多く使ってあげる必要が出てくるんですね。
http://homepage2.nifty.com/guru/mods5.jpg
そもそもモッズコートは1960年代にイギリスでファッションアイテムとして取り入れられたのが始まりと言われています。
ジャケットの着丈をすっぽり隠してくれるモッズコートを羽織ることで、スーツを汚さないように。
スーツの大人っぽさを別のアイテムでハズすという考え方は、現代でもオシャレな着こなしに通じるものがあります。
このルーツを参考にしつつ、コートのデザインによって微調整する。モッズコートの歴史を参考にすれば着こなしの方針がかなりクリアになってくれるんですね。
下半身をスラックス×革靴に固定すると簡単
では具体的にどんなアイテムを合わせればいいか?
そこで押さえてほしいのがスラックス×革靴という組合せです。
トップスはコートのボタンを閉じれば隠れますが、下半身はどんな状態でも見えるもの。なのでまず下半身をスーツ要素で固めてあげる。
そうすればモッズコートの着こなしの土台を大人っぽくすることができます。
今回だとネイビースラックスと黒革靴がそれに当てはまります。
上半身がパーカーなのでラフな印象がありますが、全体の色味を黒・ネイビーで統一しつつコートのボタンを閉じることで大人っぽさをプラスしました。
普通の無地コートはボタンを閉じると大人っぽさがかなり強くなりますが、このコートはボタンや紐など目立つ装飾が比較的多め。
なのでボタンを閉じて着ても地味になりすぎる心配はありません。
パーカーの胸元にプリントが入っているのも工夫したところ。
胸元・足元に白い装飾があることで、着こなしに明るさをプラスできるからです。
今回はコートの色味に合わせてダークトーンで統一しましたが、スラックス×革靴というジャンルだけ絞って色やデザインを変えてもOK。
色数が増えたらバランスを調整する必要がありますが、下半身をスーツ要素でまとめるというのは結構大事なポイントです。
コートの身幅が目立たないよう工夫する
今回は足元に装飾のあるスラックスを使ってますが、これは着こなしのアクセント以外にも理由があります。
モッズコートは身幅が広いので、下半身が細すぎると上下のバランスが悪く見えやすい。
そこで足元に明るい白を入れることで、下半身に少しボリュームが出るよう調整しました。
同じようなスラックスを見つけるのは難しいですが、たとえば明るい靴下を使ってあげてもOK。
あくまで下半身にボリュームが出せればいいので、調整の仕方次第ではワイドスラックスなんかを合わせてもいいかと思います。
明るさだけ考えたら白スニーカーを使う選択肢もありますが、それだとモッズコートのラフな印象を中和できないので難しい。
スラックス×革靴という原則を守りつつ、下半身にボリュームを出すという考え方がいいでしょう。
ということで今回のポイントは…
・モッズコートの歴史にヒントあり
・下半身をスラックス×革靴にすると簡単
・コートの身幅が目立たないよう工夫する
ぜひこの考え方を頭の片隅に入れてみてください。