ファッション

なぜメンズファッションのパンツは黒・グレー・ネイビーが使いやすいのか?

小柄の小松です。今回は男性のパンツの選び方について。

男性の洋服は女性と比べてシンプルなものが多め。特にパンツに関しては”無地のダークトーン”が中心です。

けれどこれらを先に揃えておけば、他の服との組合せを考えるときにとても便利。

今回の考え方を知ってると、これからオシャレな服装をしたい人や、すでに洋服をある程度持っている人でも参考になるかと思います。

なぜメンズファッションのパンツは黒・グレー・ネイビーが使いやすいのか?

タイトル通りですが、男性のパンツ選びは黒・グレー・ネイビーから揃えていくのが簡単です。

簡単と書きましたが、これは初心者だけの考え方ではありません。

むしろ洋服に少しずつ詳しくなってきた人こそ、これらの色に立ち返ってほしいと思います。

下半身は”印象を整えるもの”

これはYouTubeやブログなどの媒体でよく書かれてる話ですが、下半身の洋服は”印象を整えるもの”という考え方があります。

僕らは人と話すとき、基本的に相手の”顔”を見るものですが、それは「上半身に目線がいきやすい」ということ。

逆に下半身に目立つ色・アイテムがあると、そこに違和感が生まれる。

つまり下半身は目立たない落ち着いた色でまとめたほうがバランスが取りやすいのです。

https://weekly.ascii.jp/elem/000/002/630/2630098/

ところで「黒系でまとめるとオタクっぽい」と考えている方もいるかと思います。

僕自身もそういった服装をしていたことがあり、それを毛嫌いしてやめていた時期がありました。

たしかにそう見えるパターンもありますが、どんなときもそう見えるとは限りません。

たとえば下半身が黒い服装でも、シワが出ないようにすると印象を変えることができます。

この服装は極めて普通の組合せですが、印象を整えるという点では黒いパンツが役立ってくれる。

服好きの人からすれば物足りないでしょうが、まずはこの「下半身で印象を整える」という考え方を意識する必要があるのです。

その考え方が根付いてくると、黒の面積が多くても整った服装をつくることはできます。

全身黒はなかなか難しい組合せですが、白を小刻みに入れてシワが出ないよう工夫すれば、ダラしない印象を減らすことができる。

全身黒やシワが絶対NGというわけじゃないですが、まずはその要素が出ない服装を意識するとバランスが取りやすいのです。

これからオシャレになりたい人にとって1番使いやすいのは黒ですが、それと同じくらい”グレー”も便利な色の1つ。

グレーと聞くとオジさんぽい雰囲気がありますが、上半身に明るい色の服を使えば地味な印象出にくい。

黒・グレーだけでなく”ネイビー”も使いやすい色の1つです。

下半身が暗い色で落ち着いていると、上半身の明るい服を目立たせることができる。

ただ、グレー・ネイビーはあくまで黒の次の段階として考えてほしい色。実は黒と比べると”色の相性”を考えるときもあるので、少しだけハードルが高くなります。

黒い服は一見地味ですが、印象を簡単に整えてくれる便利なカラーなのは間違いない。

なので繰り返しになりますが、まずは黒いパンツに慣れることから始めてみてください。

他の色のパンツを買うのは”ずっと先”でいい

今回紹介してる3色はとてもシンプルな色です。

それゆえいろんな着こなしをしてると、この3色では物足りないと感じることも増える。

そこで思い切って”違う色のパンツ”を試したくなるものですが、個人的にはそういったパンツはしばらく買わなくていいと考えてます。

「下半身は印象を整えるもの」と書きましたが、パンツ選びで攻めると「印象を変えるもの」になってしまうからです。

https://clubd.co.jp/wp/post-212868snk1

明るいパンツを選ぶなということではありません。

下半身を明るくすればより華やかに見えるので、黒とは違った印象をつくることができます。

https://www.pinterest.jp/modehomme:my-style/?lp=true

ただ下半身を明るくすると色数が増えるので、そのぶん着こなしの難易度はグンと上がります。

どこで印象を整え、どこで印象を変えればいいのか?色が増えるとそれが分かりにくくなってしまうんですね。

上の画像はかなり極端な例ですが、これらはなかなか紙一重な服装です。

スタイルの良いモデル体型でもない限り、下半身で攻める服装は避けた方が安全。

僕自身、黒・グレー・ネイビー以外のパンツを持っていますが、使う頻度は少なめです。

基本の3色と同じように暗いカラーですが、それでも「印象を変えるもの」になるのでバランスの取り方が難しくなる。

持っていて損はないですが、ハッキリいって買うのは数年先で問題ありません。

上半身に明るい色を使えば、極端に地味に見えることはない。

なので結局のところ黒・グレー・ネイビーを基盤にしたほうが簡単にまとめることができるんですね。

洋服の着こなしが楽しくなってくると、つい新しい色のパンツを試したくなりますが、そこはグッと堪えてほしい。

印象を変えたければ上半身の洋服で遊ぶ。下半身はあくまで「印象を整えるもの」というのをベースにしてみてください。

「黒いパンツは1本持ってるからOK」の落とし穴

そうはいっても明るいパンツが欲しくなるときもあるでしょう。

僕自身も長いことその考え方で洋服を選んでました。「黒いパンツは1本持ってるから、もう黒の使い方は十分わかった」と考えていたからです。

けれど洋服というのはとても奥が深いジャンル。黒いパンツといってもいろんなものがあります。

なのでたとえばユニクロで黒スラックスを1本買っても、それだけで黒スラックスのすべてを知ったことにはならないのです。

たとえばこの3本はどれも”黒いパンツ”ですが、サイズ・形・素材すべてが違います。

1番シンプルなのは裾に向かって細くなってるタイプですが、それぞれ相性のいい洋服が微妙に変わってきたりします。

細かい話なので最初はそこまで意識しなくていいですが、「1本持ってるからもう全部わかった」というのは大きな誤解なのです。

グレーに関しても同じです。

1年通して使える素材もあれば、モコモコとした秋冬用の素材もある。

もっというと色の明るさもすべて違います。

同じくネイビーも色が違います。

黒いパンツはブランドが変わっても比較的近い色合いに見えますが、グレーやネイビーは同じブランドのなかでも微妙に色が変わっていたりする。

もちろんパッと見は似てるので、最初はそれぞれ1本だけでも十分です。

ただ「もっとオシャレになりたい」となったときは、この微妙な違いを知ってるかどうかが分かれ道になってきます。

洋服の着こなしは”広さ”も大事ですが、それより重要なのは”深さ”だと考えてます。

明るい柄や色の服に手を出したくなるものですが、それを支えてくれるのは黒・グレー・ネイビーのパンツ。

繰り返しになりますが、最初はそれぞれ1本ずつ持ってれば十分です。けれど似たような服の違いを知れば、オシャレな服装や洋服のおもしろさを知ることに繋がります。

なのでこの記事は慣れてきたときこそ、定期的に振り返ってみてほしいです。

ということで今回のポイントは…

・下半身は”印象を整えるもの”
・明るいパンツは買うのは後まわし
・オシャレのコツは広さよりも”深さ”

あくまで提案ですので悪しからず。

ぜひこの考え方を頭の片隅に入れてみてください。

 

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