小柄の小松です。スタイルが悪く経験値も低いので白シャツをパッと着ても似合いません。
以前、このようなツイートをしました。
「白シャツはファッションの基本だから持っておきたい」という記事をよく見かけるんですが、ぶっちゃけ長袖白シャツは1番難しい服だと思います。
膨張色で顔が大きく見えやすく、普通に着ると学生服っぽくてどこか違和感が出る。基本というより、むしろこれがもっと似合うようになることが最終目標。 pic.twitter.com/3mQsfEmuXa
— 小柄の小松@服好きミニマリスト (@komatsu162) July 10, 2020
「白シャツはファッションの基本だから持っておきたい」という記事をよく見かけるんですが、ぶっちゃけ長袖白シャツは1番難しい服だと思います。
色の膨張で顔が大きく見えやすく、普通に着ると学生服っぽくて”これじゃない感”が出る。
基本というより、むしろこれが似合うようになることが最終目標。
簡単にオシャレ・かっこいい服装になりたいという方は、最初のうちには買わないほうがいいです。
今回の考え方を知ってると、どんな洋服だと着こなしが難しいかのヒントを得ることができるでしょう。
メンズの長袖白シャツコーデが似合わない理由【基本だが簡単・最強ではない】
繰り返しになりますが、長袖白シャツは洋服の着こなしで1番難しいアイテムだと僕は考えています。
ネットで検索すると、いろんなサイトで初心者向けの定番アイテムとして紹介されてますが、とりわけ白シャツに関して信用しないほうが安全です。
童顔・低身だと学生に見える
僕は身長162cmで顔つきが幼いほうですが、こういった男性だと学生服に見えます。
中学生や高校生って白シャツを1枚で着てるイメージが強いですよね?なので普通に着るとそのイメージに引っ張られます。
その結果、顔や体型が近いと子供っぽく見えやすくなってしまうのです。
試しに着てみました。
このシャツは一般的なYシャツ型ではなく、襟がすっきりしてるスタンドカラーシャツなんですが、どうしても学生のイメージに引っ張られてしまう。
童顔・低身長じゃない場合はスーツ用の白シャツに見えてしまう可能性があります。
「白シャツは学生・サラリーマンが普通に着てる服。だから似合わないなんてことはありません!」
こんなふうに書かれてる記事をたまに見かけますが、学生服や仕事着の話を休日スタイルに当てはめるのは無理があります。
洋服の着こなしはスーツの要素を部分的に取り入れるとオシャレに見せやすい。こういった考え方がありますが、イメージに引っ張れる服装はそれとは少し話が違う。
実際いろんな洋服を着てみるとわかりますが、白シャツを着たときが1番違和感を覚えるようになります。年月が経つほど、いかに長袖白シャツが難しいかがわかってくるはずです。
膨張色の白は1番難しい
上では学生・仕事着など”イメージ”の話をしましたが、白という色の特徴そのものにも原因があります。
白はすべての色のなかで1番明るいカラー。つまり他の色より膨張して大きく見える色です。
当ブログで何度も書いているので聞き飽きたという方もいらっしゃると思いますが、実は長袖白シャツはその膨張効果が1番出てしまうアイテム。
そうすると他の服より顔が大きく、スタイルが悪く見えやすい形になってしまうのです。
こちらは今回のシャツと同じスタンドカラーシャツですが、色はブラウン。
黒やネイビーと比べると明るいですが、白ほど明るくはないので極端に顔が大きく見えるレベルではありません。
それに対して今回の白シャツ。ブラウンと比べると顔が大きく見える気がしませんか?
ブラウンシャツは袖をまくらず着ています。けれど白シャツは袖まくりして面積を減らしているのに、こちらの方が大顔に見える。
ちょっと感覚的な表現になりますが、膨張する白に対して”顔が負けている”。あるいは”顔が浮いてる”ともいえます。
このように洋服と顔のバランスがチグハグになっているほど”似合わない”という印象を持たれやすくなることになる。
ちなみにサングラスをかけると一応緩和することはできます。
サングラスは膨張色である白に負けない存在感があり、顔だけが浮くという状態も防ぐことができるからです。
ただ白シャツにサングラスという組合せは、ともすれば夜の仕事をしてる雰囲気も出てしまうので、組合せを考えないとそういったイメージに引っ張られてしまう。
長袖の白シャツは膨張色のデメリットが1番目立つ。これも着こなしのハードルを上げている理由です。
襟が高いと顔が大きく見える
そして白シャツを着るときに気をつけたいのが襟・首まわりの高さ。
これは膨張色であることも関係してますが、首まわりが埋まっているほど顔が大きく見えてしまうのです。
むかしの写真です。いまよりもっさりした髪型で恥ずかしい限りですが、変に見えるのは髪型以外にも理由があります。
首まわりが埋まってゆとりがないので、白の膨張が際立って大顔に見えているのです。
「顔まわりにボリュームがあると相対的に小顔に見える」
こういった話もありますが、少なくとも白シャツの場合は逆効果になってしまうんですね。
今回はスタンドカラーシャツですが、たとえば一般的なYシャツ型の襟だと露骨に出ます。
タートルネックを着たら顔が大きく見えたという経験がある人もいるかと思いますが、襟付きの白シャツはあれと似たような状態を生みやすいんですね。
今回のスタンドカラーシャツだと首まわりを埋めないために襟をビシッと斜めに折っています。これがなかったらもっと大顔に見えます。
なのでどうしても1枚で白シャツを着たいという方は、襟が低い状態にしたり、最初から襟が寝ているものを選ぶのがベターです。
おすすめは半袖or重ね着使い
イメージ、膨張、大顔などデメリットだらけなので、1枚で着るのはかなりハードルが高め。
なので1番安全なのは、白シャツを重ね着として使うということ。スウェットやセーターの中にインナーとして使ってあげるパターンです。
当たり前といえば当たり前ですが、重ね着してしまえば白の面積を減らすことができ、膨張を抑えられます。
コートと合わせるとコートを脱いだときに白シャツが単体で膨張してしまいますが、こういった重ね着ならその心配はなくなります。
そしてこれは白い服全般にいえることですが、膨張を抑えるなら半袖のほうが安全です。
たとえば無地の白Tシャツもノッペリして膨張しますが、長袖より面積が少ないので発色は弱くなります。
このブログでは白を部分的に使った着こなし提案が多いですが、それは白の発色をほどよく活かすためです。
長袖になった瞬間に悪目立ちしやすくなるので、白い服を単体で着るときは半袖タイプを使うことがほとんど。
白いアイテムを使うときは「面積を減らす」という方針があったほうがいいでしょう。
「白シャツはファッションの基本」というのはよく見かけるワード。たしかに基本的なアイテムだとは思いますが、着こなしが簡単かといわれるとそうじゃない。
着るなとは言いませんが、難しいのは間違いありません。むしろ長袖白シャツが単体で似合う人なら、どんな服でも似合うんじゃないかと思うレベルです。
個人的に白シャツは基本ではなく”最終目標”だと思ってます。他の服で失敗とか経験を積んで、いつか白シャツが単体でも似合うレベルになることを目指す。
そういったモチベーションで洋服の着こなしを楽しむというのもいいかもしれません。