小柄の小松です。今回は20代メンズに定着しているワイドパンツの選び方について。
数年前に女性の間で”ガウチョパンツ”というのが流行った延長で、最近は男性でも履く人が増えてきたワイドパンツ。
トレンドを超えて、洋服好きの間で定番になったワイドパンツですが、選び方を間違えるとオシャレから遠のいてしまうかもしれません。
WEARのメンズワイドパンツコーデの違和感【デニムはカジュアルすぎる】
https://item.rakuten.co.jp/minority/18823/
繰り返しになりますが、ワイドパンツは選び方を間違えるとオシャレな着こなしから遠ざかってしまう可能性があります。
なぜならワイドパンツは細身のパンツと比べるとラフな印象が強く、子供っぽく見えやすいアイテム。
シルエットだけでなくデザイン・素材までラフなものを選ぶと、ただのダラシないパンツになってしまうからです。
コーディネート投稿アプリのWEARで検索すると、デニムのワイドパンツを使った着こなしがいくつか出てきます。
メンズファッションではスーツ要素の強いアイテムほど大人っぽい着こなしに繋がりますが、休日の私服イメージの強いデニムはスーツと真反対で子供っぽいアイテム。
つまり、ただでさえ子供っぽく見えやすいデニムをワイドパンツにすると、スーツ要素から遠ざかってしまうわけです。
そんなワイドパンツに普通のTシャツを合わせると、どうしても子供っぽい着こなしになる。
もちろん身長が高ければそこまで子供っぽさは出ないかもしれませんし、本人が着たい服ならそれを指摘するのは筋違いでしょう。
けれど、もし人からオシャレに見られるワイドパンツコーデをしたいのであれば、どカジュアルなデニムワイドパンツを履くのはやめたほうがいいです。
デニムワイドを履きたいなら”ツヤ”が必要
https://www.uniqlo.com/jp/store/goods/408617?color=68
もしどうしてもデニムのワイドパンツを履きたいのであれば、素材の”ツヤ”がポイントになってきます。
ガサつきのない滑らかな素材のデニムであれば、ほんの少しだけスラックスに近い印象を持たせることができるからです。
これは以前僕が持っていたユニクロのワイドフィットタックパンツというもの。
一見普通のダボっとしたデニムに見えますが、表面は滑らかでツヤがあり、それが野暮ったいシルエットを中和してくれていました。
ポケットは普通のデニムと違って横向きについていましたし、腰にもプリーツが入っているので、デザインをスラックスに近づける工夫がされていました。
つまりデニムワイドパンツを大人っぽく着こなすためには、スラックス要素の強いアイテムを選ぶほうがいい。
そういったスラックスライクなデニムワイドは滅多にないので、見よう見まねで買うと失敗する可能性がとても高いんです。
そもそもワイドスラックスのほうが使いやすい
WEARでデニムワイドが浸透しているのは、ワイドスラックスに飽きた人が増えたのが理由だと思われます。
そして人とかぶりやすいからスラックスじゃないタイプが欲しいという感じになって、結果的にデニムワイドに流れていった。
気持ちはとてもわかるんですが、そもそもワイドパンツはスラックスとの相性がとてもいい。
大人っぽいスラックスをラフなシルエットで崩す。そういう理屈があるからこそ、いろんなアイテムとの合わせやすさがありました。
黒スキニーなんかもそうです。
スラックスみたいに黒くて細身だけど、デザイン・素材はラフなジーンズ。だからこそバランスが使いやすいアイテムなわけです。
これをカラフルなジーンズに変えたら合わせやすさはガクンと下がりますよね。ワイドデニムも同じ理屈です。
いくら飽きた・人とかぶるからといって、本質を無視してデニムワイドに流れてしまっては本末転倒。ワイドパンツは基本的にスラックスが安定なんです。
今回のワイドパンツはわかりやすい例ですが、これに限らずトレンドを超えて定着したアイテムは誤解を生みやすいもの。
ロングベルトを垂らす着こなしが流行ったときは安っぽく見えるガチャベルトが普及しましたし、ボア素材のアウターも必要以上にビッグサイズなものが溢れたりしてました。
自分は大丈夫と決めつけず、基本に忠実なモノ選びをするよう気をつける必要があるでしょう。