小柄の小松です。今回は秋冬ファッションで気をつけてほしいインナー(内側の服)のサイズ感について。
「自分は身長が低いから、ともかく小さいサイズを見つけなきゃ!」
低身長男子だとこんなふうに思いがちですが、実は洋服のサイズ選びは身長だけで決まるわけではないんです。
低身長男子のコートに合わせるインナー選び【サイズは少し大きめでもいい】
タイトル通りですが、秋冬のコートに合わせるインナーは少し大きめサイズで問題ないことが多いです。
身長が低いと全部の服をXS・Sサイズでまとめたくなりますが、一番大事なのは洋服同士の組み合わせ。
つまり全体のバランスでサイズを選ぶ必要があるということなんです。
低身長男子の秋冬コーデはYラインが鍵
インナーのサイズ感の前に、まずは秋冬の着こなしで押さえたいポイントから書いていきます。
秋冬は防寒対策のためにコートを着ることが増えますが、コートを使うときは”Yライン”を意識するのが大切です。
Yラインとは着こなしにメリハリをつくるためのテクニックの一つ。一言でいうと”上が太く、下が細いシルエット”という意味です。
秋冬のコートは着丈の長いロングコートを使うのが一番シルエットを整えやすいもの。
ロングコートを羽織ると上半身にボリュームが出ます。つまり”上が太い”というYラインの形を自然につくることができるんです。
太ももの真ん中あたりまでしかない半端丈のコートもありますが、半端丈コートはYラインをつくるときに工夫が必要なので、慣れないうちは手をつけないほうが安全。
特に自分のスタイルの悪さが気になる低身長男子は、着丈が膝小僧くらいまであるロングコートを選ぶのがいい。これが基本になります。
コートに合わせてインナーを長く見せる
ロングコートは膝丈を選ぶのがいいとわかると、そこからインナーのサイズの選び方が決まってきます。
ロングコートを使うのでYラインを狙うことになりますが、Yラインの意味は”上が太く、下が細いシルエット”のこと。つまり上半身全体にボリュームが必要になります。
そこでコートに合わせてインナーも丈が長く見えるよう調整してみてください。
こちらは丈が長めのコートですが、内側のニットも少し大きめサイズを合わせています。
こうすることで上半身に着てる服すべてに程よくボリュームが出るので、Yラインをつくることができるんです。
これは他の洋服でも同じことがいえます。
このパーカーは単体で着ると少し長めの着丈なんですが、コートに合わせるとそこまで違和感は感じないはず。
パーカーとコートの着丈の差が少ないので、上半身にボリュームが出て、上下のメリハリをつくることができるからです。
とはいってもコートを脱いだら少しルーズな印象になってしまうのは事実。
コートの有り無しどちらを優先するかで好みは分かれるところですが、着こなしのバリエーションが増やせる冬は1年で一番やりがいのある楽しい季節。
極端にオーバーサイズでなければ、インナーは少し長めの着丈にしてしまっても問題ないでしょう。
自分が使うコートに合わせよう
インナーは少し長くてもいいと書きましたが、あくまで”自分が使うコートに合わせる”ということ。ここは忘れないでほしいポイントです。
一番大事なのは全体のバランスなので、同じ身長でも使いたいコートによって最適なサイズは変わってくるからです。
また、着丈が短い服を持っていても、組合せ次第で着丈を長く見せることはできます。
たとえばデニムジャケットは一般的に短い丈を選ぶ傾向がありますが、だからといってロングコートに合わせるのがNGとは限りません。
こんなふうに白いTシャツを重ね着してあげればボリュームが出せるので、コートとの違和感は減らせます。
丈の長い服を着るのは抵抗があるという方は多いと思いますが、組合せを工夫すれば短い丈でもバランスを整えることはできるんです。
繰り返しになりますが、大切なのはアイテム単体ではなく全体のバランスです。
欲しい服を選ぶときは小さいサイズにこだわりすぎず、手持ちのコートと照らし合わせるようにしてみてください。