小柄の小松です。今回は金属アクセサリーを使った男性のファッションについて。
アクセサリーは女性が付けると華やかな印象がありますが、男性が同じようにやるとギラギラとして”やりすぎ感”が出てしまうもの。
けれどアクセサリーは使うポイントに気を付ければ男性のシンプルな服装にほどよくアクセントを加えてくれる便利な小物。
今回はアクセサリーを使うときのバランスの取り方について書いていきたいと思います。
メガネ・ピンバッジ・ジップで着飾る男性のオシャレ【布と金属のバランス】
タイトル通りですが、男性がアクセサリーを使うときにはちょっとしたコツがあります。
それは”布と金属のバランス”です。
平らな布×立体的な金属
洋服は布と糸で作られていますが、布というのは基本的に平らな素材です。
一方でジップ・バッジなどの金属は目立つパーツ。布と比べると立体的で、小さな面積でも存在感がありますよね。
布と金属。この2つをバランスよく組み合わせると、地味にならない適度に着飾ったコーディネートをつくりやすくなるんです。
たとえばほぼ同じに見えるこの2つの着こなし。違いは金属アクセサリーの有無です。
腰回りにキーリングを垂らすことで、無地の服装にほんの少しだけ装飾を足すことができます。簡単にいうとこれが”布と金属のバランス”というです。
数年前までは、スティーブジョブスのようなシンプルな着こなしこそがカッコいいという”ノームコア”というトレンドがありました。
けれどその流行はほぼ切り替わっていて、最近は男性でも”どこかに変化のある服装”のほうがオシャレと見られやすくなっています。
とはいえ、柄物の服やダボっとしたワイドパンツには抵抗があるという方も多いはず。
そんな人でも布と金属のバランスを取り入れれば、シンプルな無地服をトレンドに寄せて着こなすことができるんです。
メガネは最も自然な装飾品
布と金属のバランスなんて書いてますが、別にキーリングやバッジを使わなくてもこの法則は活かせます。その1つがメガネ。
金属フレームのついてるメガネは服装を適度に大人っぽく引き締めてくれる便利なアイテム。
男性ファッションのなかでも、最も自然なアクセサリーといっていいでしょう。
さらに便利なのは、メガネをかけていると視線が上半身に誘導しやすいという点。
身長を高く、スタイルを良くみせるためには、人の視線をいかに上半身や顔まわりに誘導できるかにかかっています。
そこで機能的で意味のあるメガネをかけることで、顔まわりを目立たせることができるんですね。
洋服の着こなしを”それっぽく”見せることもできるので、僕はだいたいメガネをかけています。
洋服のジップもアクセントになる
洋服のデザインに金属が含まれている場合もあります。それが”ジップ”です。
メガネは自然なアクセサリーだと書きましたが、ジップもそれと同じくらい自然な装飾。
ジップがあるだけでも、洋服の着こなしをより立体的にみせることができるんです。
この服装がわかりやすいかと思います。
セーター・コートの間に別の服を重ね着していますが、こうすることでシンプルな服装に装飾を足しています。キーリングを付けてるのもそのためです。
上の写真だと見えにくいですが、そもそもこのコートにもゴールドジップが付いています。
ジップは目立つので、たとえばシルバーとゴールドがたくさんありすぎるとギラギラとした印象か出やすいです。
ただどちらかをメインにして組み合わせると、全体で統一感が出やすくなります。
こういう洋服の1つひとつのデザインが積み重なるだけで、着飾るファッションを再現することができるんです。
ブローチ・ピンバッジは”何もないところ”に足す
ブローチやピンバッジといった小物も服装をビシッと引き締める効果があります。
これらを使うときのポイントは”何もないところに足す”ということです。
たとえば無地の布が大半を占めている洋服があったとします。
もともと中央にジップがあるのでこのままでも十分ですが、ここにピンバッジを挟むと…
このようにシンプルな服にアクセントを加えることができます。
ジップと近い色のバッジを付ければ、お互いがケンカすることなく馴染ませやすくなります。
着こなしの是非は別として、この考え方はジャケットにも応用できます。
スーツで使われるようなジャケットには襟が付いていますが、そこにブローチを挟むことで変化を加えることができるからです。
「ブローチはハードル高い」という人もいると思いますが、たとえば弁護士・国会議員の人たちってバッジを付けてますよね?
なのでジャケット+バッジという組合せ自体はそこで不自然なことではありません。
ジャケットの色・襟の大きさによって相性のいいバッジは変わってきますが、”自然に着飾るファッション”として候補に入れておくと便利です。
男性がアクセサリーを付けすぎると主張が強くイヤミな印象が出やすくなりますが、小さな面積で使う場所を少なくすれば自然に馴染ませやすくなります。
コーディネートにあと一歩何かが足りない。そんなときは「布と金属のバランス」を少し意識してみてください。