小柄の小松です。今回は痛みやすい洋服の楽しみ方について。
どんな洋服も使い続けていれば必ず寿命がきますが、できれば長く使えるモノを選びたいところ。
けれど痛みやすくてケアが面倒な服だからこそ、洋服を深く楽しめることができるんじゃないか?今回はそんな話です。
“痛みやすい洋服”の魅力【手入れ・ケアも合わせてファッションを楽しむ】
タイトル通りですが、ダメになりやすい洋服だからこそ楽しめる部分というのがあると感じます。
合理的に考えたら長く使えるほうがメリットが多そうですが、寿命が短いからこそその魅力が引き立つこともあります。
長く使えないからこその魅力
すぐ痛む、毛玉ができやすいなど。寿命の短い洋服というのは結構あります。
けれどだからこそ、その短い期間を目一杯楽しんで着ようという気持ちにもなれます。
たとえばウールのセーターはすぐに毛玉ができるものが多く、来年の秋冬が終わる頃にはボロボロになってしまうということもあり得ます。
けれどそういった服は素材特有の色味や風合いがあり、日常の気分をあげてくれます。
毛玉ができにくいセーターもありますが、便利さを度外視してでも着ていたいと思える服がある。
そういった服が多すぎると買い替えが増えてお金もかかりますが、”いまを精一杯楽しむ”という感覚で1,2点持っていてもいいのではないかと思うんです。
手入れは洋服を大事にするキッカケ
痛みやすい洋服をキレイに保つためには手入れが欠かせませんが、この作業そのものが洋服を大事にするキッカケにもなります。
クリームを塗ったり毛玉を取ったりするときは、かなり至近距離で洋服を見ることになり、これまで気付かなかったアイテムの特徴を知ることも。
着るたびに手入れをするのはとても面倒で時間がかかりますが、たとえばウールやレザーにはその素材にしか出せない魅力が確実にあります。
どこまで耐えられるか人によって違うところですが、手入れを含めて楽しむという考え方は洋服ならではのものではないでしょうか?
“終わりが見える”からこそ楽しめる
不思議なもので、終わりが見えるからこそ楽しめるという感覚もあります。
すでに書いたようにセーターもそうですが、ポリウレタンや一部の化学繊維系など、劣化することが最初からわかっているアイテムもあります。
デザインや形は完璧だけど、使える期間が限られている服は結構多いです。
けれど冷静に考えてみると、たとえば最初から枯れることがわかってる花でも、キレイだから欲しいという場合もある。人工的な枯れない花にはない魅力があったりします。
他にも自分より早く死ぬからペットは飼いたくないとか、”長さ”だけを基準にするとそもそも何も楽しめないということもあると思うんですよね。
僕自身、できれば長く使える服だけで生活したいと考えていましたが、痛みやすいからこそ大事にしたいと思える服もあると最近は感じます。
そのバランスはとても難しいものですが、長く使うのも短い期間を惜しみながら使うのも、違った楽しみ方がある。洋服以外のことにも当てはまる考え方だと思います。