小柄の小松です。今回は脚の太さにコンプレックスがある方のパンツ選びについて。
“スタイルが悪い”といってもいろんなタイプの悩みがあると思いますが、その1つが脚の太さではないでしょうか?
脚が太いとそもそも穿けないパンツが多く、どうにか穿けたとしてもパツパツな印象が強くて見栄えが悪くなってしまったりします。
そこで脚が太い男性に知ってほしいパンツ選びのポイントを紹介したいと思います。
脚の太い男性のジーンズ選びのポイント【股上・わたり幅・生地の硬さや厚み】
タイトル通りですが、パンツ選びで気をつけてほしいポイントは主に3つ。股上・わたり幅・生地の厚みです。
このどれか1つを意識するだけでも、穿けるパンツが見つかりやすくなります。
わたり幅が広がると太ももが目立たなくなる
まず”わたり幅”についてですが、これは「太ももつけ根部分の幅」のこと。写真の赤線部分です。
ここが適度に広ければ太もものパツパツ感がなくなり、脚の形を拾わない綺麗なシルエットをつくることができます。
たとえばこの2つの服装。両方ともユニクロの黒いジーンズですが、それぞれ別のパンツを穿いています。
左のほうが脚の形を拾ってピタッとしていますが、右は少しゆとりのあるサイズ。
実は右のほうがわたり幅か5ミリだけ広めです。わたり幅はパンツの前面だけを測った数字なので、全周で1cm太ももにゆとりができる作りになっているんです。
「1cmなんて誤差の範囲でしょ?」と感じる方が多いと思います。
けれど実はパンツのサイズ表記というのは1cmや5ミリ単位で変わってる部分が多いのです。
https://www.uniqlo.com/jp/store/support/size/418918_size.html?yclid=YJAD.1581520555.a_yTCa.dcq1_WGNqeOsJYmAvSoEjk3B7cs4c4NJm77DL1tDTwd5n6CoNyWpd3Ep32RM0JkF_s5D3ATI-
こちらはユニクロのジーンズのサイズ表。
あまり聴き慣れない言葉も多いと思いますが、隣同士のサイズを比べるとウエスト以外は1cmや5ミリ単位で変化してることがわかります。
実際ジーンズの28と29を履き比べてみると明らかにフィット感が違いますよね?でも数字上の変化はほんの少しだけ。
大げさな表現になりますが、たった数ミリの違いでだけでも身体にフィットするサイズは変わってくるものなんです。
ちなみにウエストを広げても脚のパツパツ感はなくなるとは限りません。ウエストはあくまでお腹まわりの話なので、太ももとは全く別問題だと考えるのがいいでしょう。
“股上の深さ”も脚の太さを隠してくれる
わたり幅だけではなく股上(またがみ)の深さも結構侮れません。
股上とは文字通り、股の分かれ目からパンツの上部までを測った長さ。ここが少し深いだけでも脚の太さを誤魔化すことができるんです。
左は股上23cmのユニクロジーンズ。右が股上23.5cmの無印良品のジーンズです。
本来はジーンズの色が明るくなるほどパツパツな印象が出やすいんですが、右の無印は明るい色でも脚のパツパツ感がそこまで目立たない状態です。
わたり幅は横幅で太ももにゆとりを出しますが、股上は縦幅で腰回りにゆとりをプラスしてくれる要素。
なので太ももだけでなくヒップも大きいという男性は股上の深さもポイントになってきます。
そして股上が深くなると、パンツの丈を少し短くする必要が出てきます。腰回りにゆとりができるとパンツの腰位置が少し下にズレるからです。
なのでパンツをクッションなしで穿きたいという方は、裾丈お直しをするときにいつものパンツより短めにカットしてもらうのがいいです。
いつもより股上が1cm深いパンツなら、ベストな裾丈が3cmほど変わるというのが目安です。既製服のサイズが1サイズ変わるときも、数字の変化はそれくらいになっています。
生地は硬いor厚みのあるものを選ぶ
わたり幅や股上について書いてきましたが、それでも脚の太さが目立つという場合があります。
そんなときは生地の硬さ・厚みを意識すると解決できることが多いです。
https://www.uniqlo.com/jp/store/goods/422362?utm_medium=mobile_app&utm_source=PDP&color=66
たとえばこちらはユニクロのEZYジーンズというシリーズ。
実際に触ってみるとわかりますが、通常のジーンズよりも薄く脚にピタッと密着しやすいモデル。なので脚の太い男性はこういったパンツは選ばないほうがいいです。
https://www.uniqlo.com/jp/store/goods/425500?utm_medium=mobile_app&utm_source=PDP&color=66
ところで男性の洋服のサイズが合わない方は、女性のパンツを選ぶ場合もあるかもしれません。
しかしレディースは全体的に生地が薄く、身体のラインを広いやすい傾向があるのであまりオススメできません。
そもそも男性と女性は骨格がまるで違うので、もともとの作りも違います。そこに生地の薄さもプラスされて、太もも・ふくらはぎなどが引っかかりやすくなるんですね。
ユニクロのパンツで比較的生地が硬いのは、このセルビッジジーンズというモデル。
このジーンズ自体は少し窮屈なつくりなんですが、わたり幅や股上に注意してサイズを選ぶと、脚の形を広いにくいです。
こういったインディゴのジーンズだと、他のユニクロ製品はもっとパツパツに見えるのですが、このセルビッジジーンズなら脚の太さを軽減できます。
このジーンズの良い点は他にもあるんですが、まず硬さという点では他のモデルよりも使いやすい。
他のブランドだと生地がもっと薄いことも多いですが、ユニクロは万人に合うサイズ展開を意識してるので、多少の脚の太さなら合わせられます。
僕自身、休日はほとんどこのジーンズを履いていますが、他の洋服・靴との合わせやすさもあってかなり重宝しています。インディゴのジーンズのなかでは特にオススメです。
ウエストを広げてもパツパツ感が解決しない。そんなときは同じブランドのパンツでも、わたり幅・股上・生地の違いに注目してみてください。
今回はジーンズについて書きましたが、この考え方はスラックスやジョガーパンツを選ぶときも同じ。スタイルが悪くても選び方次第でどうにか誤魔化せるのです。