小柄の小松です。今回はスタイルが悪くてもタックインを成立させる方法について。
シャツの裾をパンツの中にしまう”タックイン”という着こなし。
スーツでは当たり前の方法ですが、これを休日の私服でやろうとするとスタイルが悪く見えて、途端にハードルが高くなる。そう感じる人も多いのではないでしょうか?
僕自身も身長162cmで少しガッシリ体型なので避けることが多かったですが、工夫次第ではスタイルが悪くても成立させることができます。
低身長男子がシャツをタックインするときの3つの着こなしポイント
ということでシャツのタックインについての着こなしを提案します。
下記に使用アイテムを載せていますが、後ろの数字がサイズです。
使用アイテム
ユニクロ:オープンカラーシャツ(S)
ユニクロ:スーピマコットンフライスクルーネックT(L)
ユニクロU:ワイドフィットテーパードパンツ2019秋冬(70)
スプリングコート:G2レザー(39)
Tendence:LHPガリバーラウンド
JINS:ワイドシートメタル
アイテム数は少ないですが、組合せには細かい工夫あり。この着こなしで気をつけたポイントを書いていきます。
スリット入りのシャツで緩くタックイン
普段着でのタックインスタイルはとてもハードルが高そうに感じますが、まずアイテム選びの段階で気をつけてほしいことがあります。
それは”裾にスリットが入ったシャツ”を選ぶことです。
要はこんなデザイン。両脇に切れ目が入ってるシャツです。
普段着のタックインで重要なのは、腰まわりを緩く見せること。
ビシッと綺麗に裾を入れてしまうとスーツと同じ形になるので、休日の服装としては違和感が出やすくなるからです。
https://biz.menz-style.com/item/pr?pr_id=903
モデル男性のイケメン補正が入ってますが、普段着でキッチリしたタックインをすると、独特の違和感が出やすい。”休日のお父さんスタイル”ともいえます。
服やベルトが明るくて違う色だから強調されているのはありますが、基本的にシャツの裾を全部しまうとハードルが高くなってしまうんですね。
そこで今回は腰回りを緩くタックインすることで、休日のお父さん感が出ないようにしています。
で、この緩くタックインするときに重要なのがシャツのスリットです。
この服装でも同じ形のシャツをタックインしていますが、なんか腰回りがボテっと膨らんでるように見えませんか?
このシャツは裾にスリットがないので、いざタックインすると腰回りが詰まり、余計な膨らみが出てしまうんですね。
洋服の着こなしは首・手首・足首など”先端”に視線が集まりやすいですが、タックインしたときの腰回りも目立つポイント。
上の服装ではそこまで目立たないですが、帽子や肩掛けシャツを外したら一気に違和感が加速するでしょう。
比べてみると、同じ緩いタックインでも腰回りがスッキリしてるのがわかると思います。
たかがスリットですが、低身長男子はこういった目立つ部分で工夫をすると綺麗にまとまりやすい。
もともと僕はタックインがあまり好きじゃないんですが、スリット入りなら面倒なタックインのストレスを限界まで減らしてくれます。
手持ちのシャツにスリットがなければ、お直し屋さんに頼んでみるのも手です。スリットの有り無し1つで、タックインのしやすさがかなり変わるのを実感できると思います。
パンツは股上の深いものを選ぶ
上ではシャツのデザインと使い方に注目しましたが、実は合わせるパンツも結構大事なポイント。
具体的には”股上の深いパンツ”を選ぶのが効果的です。
たとえばこの服装。使っているパンツは細身のスラックス型です。
シャツは今回の色味に近いものを使っていて、裾にはスリットも入ってます。けれどどこか違和感があります。
スリットがあることで緩いタックインはできますが、それに対してパンツが細いと、上下の繋がりがおかしく見えてしまうんですね。
今回はグレーのスラックスを使っていますが、普通のジーンズと比べると股上が数センチ深いパンツ。
ウエストはジャストサイズですが、股上が深いと腰回りにゆとりができます。つまり緩いタックインをしたときに上下をキレイに繋ぐことができるんです。
細身のパンツと比べるとラフな印象が強くなりますが、パンツはスラックスですし、タックインはスーツの印象に近づける大人びた要素のある着こなし。
さらに足元にレザーのスニーカーを使っているので、全体でみるとそこまで子供っぽさが出ない組合せを意識しています。
シャツはスリット付きにして、パンツは股上の深いものを選ぶ。
綺麗なタックインをするときは、上下の繋がりを意識した組合せが大きなポイントになってきます。
白Tシャツの重ね着で身長を高く見せる
細かいですが、今回は上下の組合せと合わせてもう1つ意識してるポイントがあります。
顔まわりに視線を誘導するために白Tシャツを重ね着していることです。
今回のシャツは首まわりがV字上に開いてるオープンカラーシャツ(開襟シャツ)。
その隙間に明るい白Tシャツを挟むことで、人の目線が上に誘導されるように工夫しています。
オーバーサイズのジャケットなどもそうですが、身長やスタイルの悪さが浮き彫りになる服装には”白”をプラスするのが効果的。
白はすべての色のなかで一番明るいカラーです。目立つ白を顔まわりに持ってくれば、タックインなど特殊な着こなしでもスタイルの悪さをカバーしやすくなります。
僕はほとんどの着こなしでメガネを掛けていますが、これも視線誘導には効果的。
メガネは機能的な意味のある”自然なアクセサリー”なので、違和感なく目線を上げる効果をプラスしてくれます。
タックインという言葉を聞くだけでもハードルは高そうですが、服を選ぶ段階から使いやすさを考えておくと、意外とスタイルの悪さを目立たなくできます。
身長や腰回りの体型に合わせたタックイン。難しくなるのは間違いないですが、1つひとつのポイントを少しずつ意識してみてください。