小柄の小松です。今回は買った服をできるだけ長く着まわすための考え方について。
衝動買いした服、誰かがオススメしていて買った服。けれど気付いたら着なくなって捨ててしまい、また新しい服を買ってその穴埋めをするというのは結構ありがちだと思います。
新しい服を買うのが悪いこととはいわないですが、長い期間使えるというのが理想的。
今回はそのために必要な考え方について書いていきたいと思います。
洋服をすぐ捨てずに長持ちさせる考え方【服とトレンドに詳しくなること】
タイトル通りですが、買った洋服をなるべく長く使うためには服そのものに詳しくなり、海外のトレンドを適度におさえておくのが近道です。
いたって普通の当たり前のことに感じるかもしれませんが、これが結構重要。というかこれに尽きます。
“少しの違和感”がある服は着なくなる
まず服の特徴そのものに詳しくなるという話ですが、これは自分の目的に沿ったアイテムを選ぶうえですごく大事なことです。
これは買った服・小物にあとで後悔するのを防ぐために必要なことといえます。

たとえば僕はスキニーパンツと合わせるためのブーツを買ったことがありました。
けれどいざブーツの上からスキニージーンズの裾をかぶせてみると、足元に変なクッションが出てしまい、それが気になって段々履かなくなってしまったんですね。
これはブーツの筒が太かったのが原因で、筒を細くできるデザインになっていればこの問題が解決できることがあとからわかりました。

調べてみるとベルトで絞れるジョッパーブーツというものがあり、これは乗馬用のブーツだということを知ります。
最初はジップタイプのブーツしかイメージできなかったので失敗しましたが、最初からジョッパーブーツを知っていればあとから困るということはなかったのです。
ロングコートに関しても同じでした。
シンプルなものならユニクロで大丈夫だろうと考えていましたが、ポケットがサイドについてるものだと横に広がってしまい、シルエットが綺麗にならないということに気付きました。

その反省点を踏まえて、いまは基本的に縦向きのポケットのロングコートを中心に探すようになりました。
サイドポケットのコートの着こなし方もわかってきたのですが、そのために必要な他のアイテムが揃わないうちは手を出す気になれません。
ブーツの筒とかサイドポケットとか細かい話ですが、こういった小さな違和感が着こなしのバランスが悪くなり、知らないうちに段々使わなくなったりもします。
失敗しなければわからないことは多いですが、買ったあとにイメージと違った場合はその理由を深く考えることがすごく大事。
具体的な原因がわかれば同じ失敗をしにくくなる。服のメリット・デメリットなどの特徴を知るほど、あとから後悔する回数は減っていきます。
海外コレクションで予想する
また、海外のトレンドを定期的に調べておくことも重要です。
トレンドは毎年少しずつ変化していきますが、この変化の流れを知っていれば、長く使える服選びのヒントにできるからです。

たとえばこのコートは2017年の春夏モデルですが、2020年でも古さを感じにくいデザインになっています。

ここ数年でコートやジャケットの襟は段々大きくなる傾向がありますが、このコートはその流れに合う大きめの襟になっています。
他にもジップポケットのほどよい装飾、ややオーバーサイズであることなど、いま使っても違和感のないバランスが詰まっています。

このシャツも2017年春夏のものですが、襟がオープンカラーシャツのようになっていたり、大きめのポケット・ボタンが付いてることで、まだまだ使えるデザイン。
以前の僕はトレンドのことをあまり深く考えないで買い物をしていたのですが、海外コレクションを見るようになったことで、どの服をどう使えばいいかというのが少しずつ見えるようになりました。
自分の感覚や誰かのオススメというだけで選んでいると、その服が長く使えるかどうかを判断するのが難しい。服は点ではなく、トレンドの流れを踏まえて”線”で見るほうがいいということがわかったのです。
そうはいっても、さすがに10年使える服を選ぶというのはなかなか難しいもの。
けれど海外トレンドを把握しながら選ぶようにすると、服の寿命を伸ばしやすくなり、去年と今年の服をうまく組み合わせるイメージが湧いてきます。
僕自身もまだ深掘りしていく必要があると感じていますが、点ではなく”線”で捉えるという発想は、洋服を長持ちさせるうえで欠かせない考え方といえるでしょう。
服そのものに詳しくなること。海外トレンドを視野に入れること。
当たり前のことではありますが、闇雲に服を買って振り回されないためには欠かせない要素です。
