小柄の小松です。今回は1年通して使えるスラックス選びについて。
男性のファッションにおいてジーンズと並んで定番となっているスラックスですが、自分の体型にあった1本を見つけるのは意外と難しいもの。
特にふくらはぎがパツパツな男性だとスラックスのハードルは上がりますが、これまでで1番理想的なスラックスを購入したので特徴を紹介していこうと思います。
オールシーズン使えるネイビーのチェックスラックスを購入【脚が太くてもはける生地】
こちらが今回紹介するユナイテッドアローズのジャージー1プリーツパンツ
秋冬モデルで完売していますが、体型隠しに必要な要素が詰まった使いやすいスラックスなので詳細を説明していきます。
ジャージー生地は体型隠しに最適
まずこのスラックスの特徴は使われている素材にあります。
“ジャージー生地”という文字通りジャージのような肉感のある素材になっていることです。
そもそもジャージーとは素材の種類のことで、メリヤス編みの生地の1種。
分類としてはニットの仲間とされているようですが、ざっくりいうといわゆる”ジャージ”のような肉感とストレッチ性がある素材という認識で問題ありません。
ジャージースラックスの良いところは、薄手のスラックスよりも脚の形を拾いにくいこと。
たとえばユニクロだとEZYアンクルパンツというスラックス型のパンツが売っていますが、このシリーズは生地が比較的薄いので、少しでも脚にフィットするとパツパツ感が強調されやすい。
僕はこのEZYアンクルパンツを穿いていた期間が長かったんですが、特にふくらはぎ付近で引っかかる傾向がありました。
そうするとパンツのシルエットが悪く見えやすく、スラックスの大人びた印象の邪魔をしてしまうんですね。
今回のジャージースラックスもふくらはぎ付近で少し脚が引っかかるんですが、肉厚な素材だと脚の形を拾いにくくなり、シルエットが綺麗になりやすい。
さらにこのスラックスは”落ち感”の強いパンツに分類されます。
落ち感とは「テロンとした滑らかな素材」のことで、生地にシワが出ずにストンと下に落ちてくれるのが特徴。
このパンツの場合、レーヨンという光沢のある素材が混ざっているのが大きいですが、落ち感があることでスラックスの大人びた印象が強くなっているんですね。
生地は厚手ですが、暑苦しさはないので夏でも使える素材といえます。
脚の形を拾いにくい生地の厚み。さらにスラックスの大人っぽさを引き立てる落ち感のある風合い。
体型を隠しながらスーツの大人っぽさをキープしてくれるという、まさに一石二鳥なスラックスといえるのです。
股上深めでタックインもできる
このパンツを選んだもう1つの理由は、股上が深いサイズだったこと。
股上とは腰位置から股下までの長さのことです。この股上が深いと、腰回りが太い体型でもストレスフリーな穿き心地のパンツになってくれます。
このスラックスの股上は25.5cm。
股上が深すぎるとダラシない印象になってしまうのですが、ほどよくゆとりがあることで体型隠しに効果的な形になっています。
また、上記の写真ではTシャツの裾をパンツの中にしまっていますが、股上が深いとこういった”タックイン”もしやすいというメリットがあります。
タックインに関してはこちらの記事でも説明していますが、シャツやTシャツの着こなしをガラッと変えてくれる便利なテクニック。
パンツの腰位置を上下に調整すれば、トップスの裾を出したりしまったりと1本のパンツで着こなしにバリエーションを増やすことができます。
浅すぎず深すぎない股上のサイズ。これもこのスラックスを選んだ理由の1つです。
薄いチェック柄は無地として使える
これはおまけのようなものですが、実はこのスラックスは無地ではなくチェック柄です。
といっても柄はかなり細かいタイプ。遠目から見るとほぼ無地ですが、無地よりも少し立体的な印象を出すことができます。
ユニクロのネイビースラックスと比べるとこんな感じ。
上で書いた”素材の落ち感”と合わさって、風合いに違いが出てるのがわかるかと思います。
パンツなど下半身のアイテムは着こなしの印象を整えてくれるものですが、こういった変化のあるパンツは装飾・シルエットの両方を満たしてくれます。
大胆なチェック柄は苦手だけどコーディネートに変化は付けたい。
そういった方は今回のような目立たないチェックパンツを選ぶのがいいでしょう。
ちなみにスラックスの”裾幅”についてですが、画像の状態だとアローズは17cmほどでユニクロは16cm。全周の長さは2cmほど違います。
裾幅が太くなるとスラックスの先端が野暮ったく見えるものですが、ジャージー素材の特徴なのかあまり太さを感じさせません。
腰回りがゆったりしてるというのも原因の1つですが、パンツの裾幅が多少太くても野スッキリ見えて、幅が広いので穿き心地もも快適。
丈の長さもまだ検討中ですが、パンツのシルエットは裾幅が少し緩くてもキレイに見せられることがわかりました。これについては別記事で書こうと思います。
体型にあったスラックス選びは難しいものですが、1つひとつのポイントを抑えると良品を見つけやすく、選ぶときに明確な方針ができます。
生地の厚み・股上の深さなどにこだわって選べば、1年通していろんな着こなしに活用できるので参考にしてみてください。