小柄の小松です。今回は洋服選びの優先順位について。
着こなしの印象をわかりやすく変えてくれるのはトップスですが、それだけだと段々行き詰まってくることがあります。
新作が増えてくるとついついトップスばかりに目が行きがちですが、優先すべきはパンツ・靴などの下半身です。
似たような服装を避けるなら、洋服はトップスよりパンツ・靴選びがポイント

繰り返しになりますが、洋服選びのポイントはまずパンツ・靴を優先することです。
新しいトップスを買えばパッと見の印象を変えられるのは間違いないですが、トップスを買うことに偏っていると、途中である”違和感”を感じることになるからです。
トップスだけ変えてもどれも同じコーデに見える
トップスを買い続けてると感じ始める違和感。それはどのコーディネートも同じに見えてしまうということです。
上半身のデザインや色が変わったとしても、下半身が同じままだと代わり映えしないと感じることが増えてしまうからです。

たとえばこんなふうに色とデザインの違うニットを持っていたとします。
明らかに違う服なのは間違いありませんが、なんだか大して変わってないように感じることもあります。
それは下半身に全く同じ服を合わせているから。色が変わったとしても着こなしが似たりよったりになってしまうんですね。
トップス自体は変えているので、他人からは違う服を着てるように見てもらいやすいですが、自分では「上を変えただけだなぁ」なんて感じて飽きがきてしまいやすくなる。
そうするとまた別の、もっと派手なトップスを買えばいいんじゃないかと考えるようになりますが、結局下半身が全く同じだとまた飽きてきたりします。
しかも派手な服を選べば選ぶほど組合せは限られてくるもの。すると新しい服を買っても着こなしのバリエーションは増えず、スランプに陥ってしまうということになりやすいんです。
「パッと見て違いがわかるなら別にいいよ」という場合は別ですが、トップスばかりに偏ってると使いづらい服が毎年段々増えてしまうというのは結構ありがち。
クローゼットを圧迫させないためにも、トップスだけに偏った服選びは避けたほうがいいでしょう。
持ってると便利な組合せを知ろう

トップスばかり買っていると着こなしがワンパターンに感じやすいですが、パンツと靴をある程度持っているとそれを回避しやすくなります。
下半身の服は印象を整えてくれるものですが、それだけでなく”印象を変える”うえでも役立ってくれるからです。
とはいえ必要なパターンはそんなに多くありません。持ってると便利な最低限の組合せだけを紹介していきます。
黒スキニー+黒スニーカー

まずは黒スキニー+黒スニーカーという組合せ。これが一番簡単です。
下半身を同色でまとめると脚長に見せる効果があるので、まずはこの組合せが基本になります。
特にスニーカーに関しては、デザインの主張が少なくスッキリしたシルエットのものを選ぶのがオススメ。

「それこそ一番飽きる組合せだよ」という意見もあるかと思いますが、まずこのペアがないとコーディネートに安定感が出ないのは事実。
黒スキニー+黒スニーカーを出発点として、他の組合せを考えていくのがいいでしょう。
スラックス+白スニーカー

次にスラックスと白スニーカーという組合せです。
印象を整えるうえでは黒スキニー・黒スニーカーが一番ベーシックですが、少し変化をつけたいときはこの組合せがオススメ。
スラックスという大人びたパンツと、ラフな印象のある白スニーカー。真逆とも言える2つを組合せることで、トップスの見せ方をガラッと変えることに繋がってくれます。

たとえば似たようなスウェットでも、下半身が違うだけでこんなふうに印象を変えることができます。
暗めのトップスに明るさをプラスしてくれるので、新しいトップスを買わなくてもこれだけで新鮮な着こなしに見せることができます。
メリハリのある組合せなのでトップスによってはうまくハマらないこともありますが、黒スキニー+黒スニーカーに飽きたときの選択肢として、持っていて便利なのは間違いありません。
インディゴデニム+黒革靴

もう一つ便利なのはインディゴデニム+黒革靴という組合せ。実はこれも結構便利です。
ラフなアイテムの代表ともいえるインディゴデニムと、大人びた靴の代表である黒革靴。この2つを組合わせることでさらにバリエーションを増やすことができるようになります。
これは黒スラックス+白スニーカーと真逆の組合せ。ラフなパンツに革靴を合わせることで足元をグッと引き締めてくれる、強い味方です。

たとえばトップスに暗い服を使った場合。ここで普段から使い慣れている黒スキニーを選んでしまうと、上下真っ黒で地味な着こなしになってしまいやすいですよね。
そこでインディゴデニム+黒革靴が役立ちます。パンツでほんの少しだけ色を足しつつ、黒の革靴で大人っぽさをキープできる。
しかも色の差はあまりないので、短足に見えすぎることもない。
黒スキニーになれるとつい忘れがちですが、インディゴデニムも男性のファッションでは使いやすいアイテムの1つ。
脚の太さが強調されやすいので選び方に注意が必要ですが、革靴と合わせれば絶大な効果を発揮してくれます。
パンツと靴は印象を整えるだけでなく、コーディネートの引き出しも増やしてくれるもの。
似たような着こなしにしたくないという方は、最初は上半身より下半身の服選びを優先したほうが得です。
