ファッション

生デニム(ノンウォッシュデニム)を洗濯して縮み・色落ちを比較

小柄の小松です。今回はノンウォッシュデニムを洗濯したときの変化について。

ワンウォッシュやケミカルウォッシュなど、ジーンズにはいろんな加工タイプがありますが、そういった加工を抑えた”ノンウォッシュデニム”というのが存在します。

とりわけジーンズらしさが詰まった1本ですが、実は洗濯するとその風合いやサイズが大きく変わってしまうという特徴があります。

そこでユニクロのノンウォッシュデニムを使って、洗濯前後の変化を比べてみたいと思います。

生デニム(ノンウォッシュデニム)を洗濯して縮み・色落ちを比較

ということでジーンズの洗濯前後の変化を比べます。

今回メインで使うのはユニクロのセルビッジジーンズ。

上の写真は買った時期は違いますが、どちらも同じシリーズのジーンズです。

ワンウォッシュとの違いは糊(ノリ)

まずノンウォッシュデニムがどういったものかを説明します。左がノンウォッシュ、右がワンウォッシュの別のジーンズです。

ノンウォッシュとは「ウォッシュ加工」がされてないジーンズのことです。

ウォッシュ加工はジーンズを人工的に洗って色落ちさせたり、生地を柔らかくするためにやる加工。

それに対して1度だけ洗いをかけたものは文字通り「ワンウォッシュ」と呼ばれますが、これらの大きな違いは糊(ノリ)がついてるかどうか。

ノンウォッシュ→糊あり
ワンウォッシュ→糊なし

ジーンズはもともと作業着として使われていたもので、スーツとは真逆のラフな要素のあるアイテム。

けれど糊が付いているジーンズは表面にツヤがあり、スラックスのような大人びた雰囲気のあるジーンズになってくれるのです。

実際に比べてみるとその違いがわかるかと思います。

こちらはノンウォッシュのセルビッジジーンズ。

ツルッとしていて均一な表情。ユニクロの店舗でみるとわかりますが、明らかに他とは違う光沢がある素材です。

そしてこちらがユニクロの別のワンウォッシュジーンズです。

最初のジーンズと比べるとデコボコしていて粗がある。

こちらのほうが見慣れてると思いますが、より作業着の印象が強いラフな素材になっています。

つまり素材に関してだけいえば、洗濯をしてないジーンズのほうが大人っぽさがあるということ。

ノンウォッシュジーンズについてはいろんな媒体で説明されてますが、なぜか光沢そのものに関してはほとんど説明されてません。

けれど着こなしのバランスを考えると、光沢の有り無しは結構大事なポイント。

このことを頭の片隅に入れたうえで洗濯前後の違いを確認していきます。

ツヤがなくなり色は明るくなる

今度は同じシリーズのジーンズで比較していきます。

どちらもユニクロのセルビッジジーンズ。左は洗濯してないジーンズ、右が1度洗濯したジーンズです。

ウォッシュ加工されたジーンズは糊がついていないわけですが、家庭用洗濯機で洗ったノンウォッシュジーンズも1回の洗濯で糊は剥がれます。

つまりツヤがなくなるので、よりラフな素材に変わる。生地そのものも柔らかくなります。

もう一度洗ってない状態の写真を見てみると、風合いが全く違うのがわかるかと思います。

普通のジーンズは何気なく洗濯すると思いますが、ノンウォッシュデニムに関しては洗濯で違うジーンズになるといっていい。

なので軽い気持ちで洗濯するのは避けた方がいいんですね。

そして洗濯することで色味も明るく変わってきます。

もともと均一だったジーンズが洗濯機の水に触れたことで色ムラが出てくる。つまり色落ちします。

股まわり・膝などの摩擦が起きやすい部分は洗濯する前から徐々に色落ちしますが、洗濯したことでさらに色が抜けていきます。

2,3年穿き込んでいればもっとわかりやすく変化するようですが、たった1回洗濯しただけでも風合いは変わってくる。

いわゆるデニムマニアの人にとってはそれが醍醐味らしいのですが、ノンウォッシュの均一な光沢を維持したい方は洗濯を避けたほうがいいということになります。

ただし洗濯しないと雑菌が繁殖して不衛生なので、光沢をキープしながら穿きたい人は消臭スプレーを使ってあげる必要があるでしょう。

ジーンズを洗わないで穿けるデニム用消臭スプレーをレビュージーンズの縮み・色落ちを防ぐライジングウェーブのスプレーについて。①水に弱いデニムには霧吹きがおすすめ/②香りはキツくないので朝にかければOK/③あくまで「寿命を伸ばす」という目的で使う。特にノンウォッシュデニムの風合いをキープするときに絶大な効果を発揮します。...

 

洗うと縮んでサイズがきつくなる

ノンウォッシュデニムは洗濯するとツヤ・色合いだけでなく、サイズ感も変わることになります。

結論からいうと洗濯すると縮みます。感覚としては1サイズほど小さくなる感じです。

こちらが洗濯せずに穿いていたとき。

股上が少し深くなるサイズを選んでいたので、裾まわり以外は少しゆとりのあるサイズでした。

上のジーンズを洗濯するとこのようなサイズ感に変わります。

写真の角度が違うのでわかりにくいですが、股から裾先までぴったりフィットしてスキニージーンズのようなサイズに。サイズ30から29くらいになった感じですね。

太ももまわりは動いていれば少し広がってくれますが、ふくらはぎから裾先は元に戻りにくいのでパツパツな印象が残ってしまう。

もともと足が細い人なら問題なさそうですが、パンツが細すぎるとオーバーサイズコートとの相性が悪くなる傾向もあります。下半身がコートのボリュームに負けてしまうからです。

なのでノンウォッシュジーンズがもともと細い場合も、洗濯をせずに穿き続けるのがベターかと思います。

ということで今回のポイントは…

・ノンウォッシュは光沢のある大人っぽいジーンズ
・洗濯するとツヤがなくなり色は明るくなる
・洗うと縮んでサイズがきつくなる

ぜひこの考え方を頭の片隅に入れてみてください。

 

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