小柄の小松です。今回はシンプルな洋服選びの考え方について。
柄ものなど派手な装飾がある服は苦手という方は、気付いたら落ちつく無地の服を集めてたという場合も多いと思います。
僕自身も主張の少ないベーシックな服を集める傾向がありますが、時代の流れでシンプルな洋服の”基準”は段々変わっていくことを実感しています。
今回の考え方を知っていると、「トレンドに合わせたシンプルな服選び」のヒントが見えてくるかと思います。
シンプルな服が好きな人でもトレンドでメンズの着こなし方は変わる話
繰り返しになりますが、シンプルな服の基準はトレンドの変化によって段々変わってきていると思います。
数年前はスティーブ・ジョブズをはじめとした「飾らないファッションがオシャレ」という風潮がありましたが、その感覚は少しずつズレてきている。
当時のままの感覚を引きずっていると、「オシャレな服装」に見られることが難しくなってきます。
白Tシャツ+黒スキニーはオシャレなのか?
シンプルな洋服というと、たとえば白Tシャツに黒スキニーを合わせた服装などがわかりやすいかと思います。
僕自身もそういった服装は好きですが、その組合せがオシャレかといわれると少し違うと考えています。
これはどういうことかというと、「整ってはいるけど、おしゃれとは思われにくい」ということなんです。
実際に着てみるとこんな感じです。
Tシャツは長すぎず短すぎない着丈。いまより体型が細かった頃の写真ですが、ジーンズはダボダボにせず細身になるようにしています。
以前の僕はこういった服装が多かったんですが、たぶんいまこれを見てもオシャレと思う人は少ないはず。
スタイルが悪いというのもありますが、最近の洋服のトレンドが数年前より”オーバーサイズ”や”素材に変化のある服”で定着してきたことも影響しています。
“オーバーサイズ”というと極端に大きな服をイメージする方も多いと思いますが、それだけではありません。
こんなふうに少しだけゆったりしたスラックスを合わせることも、オーバーサイズの流れを取りいれたことになります。
これはコートに関しても同じです。
2016年頃までは膝丈くらいのコートが多かった印象がありますが、最近は膝下丈のコートを見かけることのほうが増えています。
今後は逆にこれらが主流じゃなくなる可能性もありますが、少なくともいまはこういった「どこかをゆったりさせた着こなし」のほうがオシャレと見られやすい傾向がある。
「でもジョブズみたいなシンプルな服装でかっこいい人もいるよ!」
そう考える方もいると思います。
たしかにそれでカッコイイ人がいるのは事実ですが、それは”オシャレ”とは少し違う話かもしれません。
オシャレな服装は「洋服のトレンドを取り入れつつ、他人と少し違う形でバランスが取れた状態」だと考えています。
たとえばいわゆる”ミニマリスト”と呼ばれる人達は、いまでもスティーブ・ジョブズのような超シンプルスタイルな場合が多いです。
けれどあくまで服装という点に絞って考えると、オシャレとは限りません。
実際街中で白Tシャツ+黒スキニーな服装を見ても、特に驚きとか新鮮味はないですよね?
僕自身、サイズ選びでシルエットさえ整えればオシャレだと思っていた時期がありました。
しかし以前、白Tシャツ+黒スキニーな方が5,6人集まってるのを見かけたことがあり、あの光景を見て「これはシルエットを整えてもオシャレには見えないな」と感じました。
シンプルな服装をすればオシャレ。その感覚は勘違いだったのです。
むかしの考え方のままだと難しい
時代の流れでオシャレの基準が変わるということは、オシャレな服装でいたい人は自分の感覚を少しずつアップデートする必要があります。
同じシンプルな服でも、少しだけ装飾のあるもの、ゆったりしたもの、あるいは素材の選び方を意識してみたりする。
それを徐々に試していくと、自分の服装が段々トレンドに近づいていくようになってきます。
たとえば以前の僕はこういった服装をしていました。
白いスニーカーを使って地味にならないようにしたつもりでしたが、おそらくいま見てもこれをオシャレと見てもらえる確率は限りなくゼロに近い。
これが100%オシャレかどうかはさておき、最近の服装は程よくトレンドを意識するようになりました。
Tシャツは肩のラインが落ちていて袖丈が少し長めのもの。ポケットの位置も少し低めです。
さらにスラックスは少しだけゆったりしたものを選び、全体的に程よく”ゆるさ”が出るものを好むようになりました。
どちらも”シンプルな服装”ですが、その選び方・組合せ方が変わっているように見えるかと思います。
特にパンツに関しては以前よりゆったりしたものを選ぶ傾向が強くなりました。
他にも最近はデニムなどの表情のある素材を着たくなってきており、以前とは服の選び方が変わってきています。
ガラッと変えるのは難しいですが、新しい服を買うときに「昔とは違うシンプルな服」を選ぶよう意識する。
これを繰り返せば、自分の感覚をアップデートすることができるのではないかと思います。
無闇にトレンドを追いかける必要はない
とはいえ無闇やたらにトレンドを追いかける必要はないと思っています。
「今年は〇〇な柄がトレンド!」なんて書かれてることもありますが、トレンドは柄だけで決まるものではないし、似合っていなければ逆効果になってしまうこともあるからです。
たとえばシンプルな服が好きなら、重ね着で動きを付けるというアプローチもあります。
Tシャツ・スラックスという簡単な組合せでも、間に白Tシャツ挟むとまた違った印象をつくることができます。
同じ黒でも”素材”で変化をつけるという方法もあります。
上の服装でも使ってますが、このサンダルは甲の部分がエナメルに切り替わってるアイテム。
普通のサンダルと比べると少し装飾が増えるので、シンプルなアイテムという範囲のなかでも変化をつけることができます。
人によっては素材の好き嫌いもあると思いますが、別に柄ものを使わなくてもトレンドライクな服装を考えることはできるということです。
ということで今回のポイントは…
・カッコイイとオシャレは別の話
・”シンプルな服の基準をアップデートする
・苦手なトレンドを追う必要はない
僕自身も模索中ですが、ぜひこの考え方を参考にしてみてください。