小柄の小松です。今回は色味を統一する服装”ワントーンコーデ”の考え方について。
男性のファッションは飾りすぎないシンプルな服装が好まれる傾向がありますが、そのシンプルさを際立たせる服装の組み方がいくつかあります。その1つがワントーンコーデ。
いくつかのポイントを押さえれば、春夏秋冬どの季節でも応用の効くテクニックです。
ワントーンコーデで押さえるポイント【地味を避け、白黒を足す】
ということで今回はワントーンコーデの提案です。
ワントーンコーデを簡単にいうと”全体の色味を統一した服装”のことです。
僕のクローゼットは青い服が多いので、ネイビーで統一したワントーンコーデについて書いていきます。
ワントーンコーデのメリット
ワントーンコーデのいいところは、色味を統一することで大人びた印象を強くできる点です。
男性の服装はスーツの要素をプラスしてあげるとオシャレに見せやすくなるんですが、スーツスタイルには服の色数が少ないという特徴があります。
https://store.world.co.jp/brand/takeo-kikuchi/item/BR07019S0055
たとえばこの服装。ジャケットもスラックスもベストも同じグレーで統一されています。
それ以外は黒靴や白シャツにネイビーネクタイなど、使われている色がかなり少ないことがわかるかと思います。
こんなふうに色数をなるべく少なくしてあげると、普段着にもスーツの要素を取り入れることができるんです。
ちなみに色を統一するといっても、すべてを同じ明るさ・彩りに揃える必要はありません。
着てる洋服のブランドはもちろん、さらには服の素材によっても色の出方は変わってくるので、すべてを同じ色にするのはかなり難しい。
なのであくまで”統一感”があるだけで問題ありません。
たとえば夏のこんな服装。Tシャツに短パン・サンダルなど、スーツ要素と真逆ともいえるアイテムを使っています。
けれど上下の服の色味を近づけて統一感を出すことで、結果的にスーツの大人びた雰囲気に寄せることが可能です。
服装を大人っぽくしたいときは、シャツやスラックスを使わなきゃダメだと考えやすいですが、色味を統一するという意識があるだけでバランスは取りやすくなってきます。
デメリットは地味に見えやすいこと
ワントーンコーデは特定の色の服が好きな人ほど取り入れやすい方法ですが、デメリットもあります。
ただ単に色だけを統一だけだと、どうしても地味な印象が出やすくなってしまうことです。
https://wear.jp/sp/horumonn/12028147/
特にわかりやすいのが上下をブラックで統一したとき。
この男性は金髪なのでそこまで違和感がありませんが、黒髪の男性がオールブラックをやるとかなり暗い印象が出やすい。
https://www.webuomo.jp/fashion/67651/?shm-vp=2
リネンシャツなどの涼しげな服や、シルエットをゆったりさせるなど、工夫次第では黒髪男性でもバランスを取ることはできます。
ただこれはかなり難易度の高い方法で、僕ら初心者にオススメできる方法とは言い切れません。
そこでもっと簡単な方法として、ワントーンコーデに”白”を付け足すというパターンを紹介します。
明るさは白で出す
ワントーンコーデを地味に見せたくない場合は”白”を小出しするのが効果的です。
白はすべての色のなかで一番明るいカラー。しかもオレンジや赤などど違って、多少の面積なら子どもっぽくなりすぎないという特殊な色です。
つまり白を適度に散りばめれば、着こなしを地味にみせずに大人っぽさもキープしやすい。
ここでは白いプリントが入ったパーカーを使っていますが、胸元に白があるだけで程よく明るい印象を出せるんですね。
洋服だけじゃなく、たとえばソールが白い靴を使うのもあり。
上のパーカーと比べると面積は小さいですが、ここではTシャツにも白いデザインが入ってるので、全体で見るとノッペリした印象を減らしてくれます。
他にもTシャツの重ね着、パンツの裾を折り返し、帽子のタグなど。白を足すといってもいろんなアプローチがあります。
ちなみに明るさを出すのは白に任せるのが簡単ですが、バッグ・靴などの先端は黒を使うのが安定です。
黒は白とは逆で、すべての色のなかで一番暗いカラー。最も細く見えます。
ワントーンコーデは地味でノッペリした印象が出やすいのですが、目立つ先端に黒を入れることでコーディネートを引き締める効果が出せます。
ブラウンやベージュなど明るい色を使ったワントーンだと別の方法も考えられますが、少なくともネイビーやグレーのワントーンコーデでは先端に黒を使うのが簡単といえるでしょう。
洋服の着こなしは色の統一感を出すだけでもグッと大人っぽさをプラスできます。
地味になりすぎないよう、黒白のアイテムやデザインを散りばめてバランスを意識してみてください。