小柄の小松です。今回はオーバーサイズコートに合わせる帽子についてです。
裾に向かってブワッと広がるロングコートは、組み合わせによってはコートが悪目立ちして太って見えるということも起きやすい。
その解決策はいくつかありますが、今回はハットを使った方法を紹介。
今回の考え方を知っていると、ハットの苦手意識も一緒に克服することができるでしょう。
オーバーサイズコートの着こなしが太って見えるメンズ【バケットハットで解決】
ということでオーバーサイズコートにハットを合わせた着こなし提案です。
下記に使用アイテムを載せていますが、後ろの数字がサイズです。
使用アイテム
agnes b.:バケットハット
ユニクロU:ダブルフェイスオーバーコート(XS)
ユニクロU:オーバーサイズクルーネックT(M)
ユニクロU:スーピマコットンT(M)
PUBLIC TOKYO:デニムタックパンツ(1)
シックストックス:ツートーン白ソックス(M)
TOSS:コンラッドレザースニーカー(25cm)
agnes b.:ロゴピン
KAIKO:レザーネックバッグ(S)
amp japan:オーバーラップリング
JINS:ファインフィットシートチタン
この着こなしで気をつけたポイントを書いていきます。
なぜハットでコートが目立たなくなるのか?
今回使っている帽子はバケットハットと呼ばれるものですが、これはオーバーサイズコートとの相性がとても良いアイテムの1つ。
大きいコートは腰から裾にかけてかなり身幅があるものですが、顔まわりに目立つ小物があればコートが悪目立ちするのを防ぎやすい。
その目立つ小物として最適なのがバケットハットといえるんですね。
ハットは他の帽子と比べるとボリュームがあります。
たとえコートの裾が広がっていたとしても、ボリュームのあるハットを合わせてあげれば、視線を顔まわりに誘導できる。
視線が上半身に向くようにすると身長を高く見せるメリットもある。まさに一石二鳥といえるんですね。
とはいえハットは他の帽子より大人っぽく、キメすぎな印象が出やすいもの。
ウールのハットだとやり過ぎに見えかねないですが、コットン素材のバケットハットならほどよく大人っぽさを足してくれます。
ボリュームのあるハットだとそれもキメすぎな印象が出やすいですが、バケットハットは基本的にコンパクトな形のものが多いので、それもバランスが取りやすい理由の1つ。
それでも「コートにハットなんてやり過ぎじゃない?」と感じる方も多いかと思います。
たしかに普通のコートだとそうなりやすいですが、今回のユニクロUコートは襟が少し低くなっているタイプ。
ビジネスや冠婚葬祭用のコートだと襟が高くてキメすぎになりやすいですが、こんなふうに襟が低いコートなら少しラフな印象が出てくれます。
ほどよく大人っぽさが出るコートとハット。この2つの組合せなら想像してるほどキメすぎにならず、オーバーサイズな状態を誤魔化すことができるんですね。
「明るいインナー選び」は外せないポイント
もう1つのポイントはコートの中に着るインナー選び。
これは他の記事でも紹介していますが、明るいインナーならコートのサイズに負けないボリュームを出すことができます。
つまりハットと明るいインナーをセットで使えば、さらにコートの違和感を減らしてくれるということです。
今回は白Tシャツを重ね着することで、よりインナーが明るく見えるよう工夫しました。
白はすべての色のなかで1番明るい色。1枚で着ると難しくなりますが、こんなふうに部分的に使ってあげるだけでボリュームをプラスしてくれるんですね。
明るいインナーの効果をわかりやすく説明するため、手持ちで再現できる半袖Tシャツを使っています。
ウールコートに半袖Tシャツだと、脱いだときにかなり季節のイメージに差が出てしまうもの。
なので実際に秋冬に着るときは、長袖で明るいインナーを選ぶのがいいでしょう。
レザーの小物はコーデに説得力が出せる
最後のポイントですが、今回のような組合せではレザーの小物を複数使ってあげるのがベターです。
インナーはTシャツ・ジーンズというラフな組合せなので、どこかに大人っぽさを足してあげる必要がある。
そこでレザー素材の小物を少し増やしてあげて、大人っぽさを強くする。これが意外と大事なポイントなんですね。
まず靴はレザースニーカーを使いました。
普通のスニーカーだと足元が子どもっぽく見えやすいので、レザーを使ってなるべくスーツ要素が強くなるよう工夫しました。
最初はシンプルな革靴を試しましたが、それだと違和感が出たのでやめました。
ウールコートとハットで十分に大人っぽさが出てるので、普通の革靴だとキメすぎになったように感じたからです。
なので素材だけ革靴ライクなスニーカーを選びました。これは着こなしによって微調整するのがいいかと思います。
もう1つはレザーのカードケースです。
インナーを地味に見せないためにも使っていますが、1番の目的なレザー素材の小物を増やして大人っぽさを足してあげること。
普通のネックレスとかだと単純に装飾が増えるだけで子どもっぽさが強くなりますが、レザー小物ならほどよくスーツ要素をキープしてくれるんですね。
レザーの小物を複数使ってあげると、コーディネートに説得力が出ることがとても多いです。
3つ4つと使うとレザーの主張が強くなりやすいので、目安としては1〜2つというのが良いかと思います。
ということで今回のポイントは…
・ハットはコートの大きさを簡単に誤魔化せる
・明るいインナーを足すとさらに効果的
・レザー小物は1〜2個使うのが目安
ぜひこの考え方を頭の片隅に入れてみてください。