小柄の小松です。今回はがっちり体型の低身長男子が比較する、ユニクロジーンズの違いについて。
黒くて細いデニムパンツはメンズファッションで使いやすいアイテムですが、脚が太い男性だとパツパツで穿けないということもあります。
今回は2つのジーンズ比較。シルエットや穿きやすさ・使いやすさなどを比べていきます。
がっちり体型ならカラーステイ

今回比較するユニクロのジーンズのうち1つがウルトラストレッチスキニージーンズ
こちらは古い型番の413156。新作と比べて裾幅が細いスキニーですが、ふくらはぎから上は新作と同じシルエットです。

そしてこちらがカラーステイスリムフィットジーンズ
カラーステイという名前の通り、洗濯を重ねても色落ちが少ないというのが特徴のジーンズです。
パッと見たところ、どちらも似たようなジーンズに見えますが、まずシルエットが全く違います。
どちらもサイズ28を購入して裾上げしたので、丈70cmの状態で比較していきます。

左がウルトラストレッチ、右がカラーステイです。
2つを比べてわかるのはまず裾幅。ウルトラストレッチのほうが明らかに細いシルエットになっています。
理由はそもそもの裾幅の違いです。ウルトラストレッチは元の裾幅が14cmで、カラーステイは17cm。
丈を15cmほど短くしてるので、裾幅がかなり広がり、シルエットに大きな違いが出てしまうんです。
これだけ聞くと、ウルトラストレッチのほうが使いやすそうに感じます。
ただよーく見てみると、もう1ヶ所違いがあります。膝からふくらはぎまでの”ゆとり”です。

ウルトラストレッチはモモから膝下までピッタリと細身なので、脚の太いがっしり体型の男性だとパツパツな印象を与えてしまうことになります。
一方のカラーステイは膝下に少しだけ余裕があります。
ウルトラストレッチより生地が少し厚めなので、脚の形を拾いすぎず、体型の悪さが目立ちにくくなるんです。
そして膝下にゆとりがあると、裾幅のお直しをするときにキツくならない幅に調整しやすくて便利。
ウルトラストレッチをそのまま使うほうがラクなんですが、体型に自信がない方はカラーステイをお直しして穿くほうがキレイなシルエットになります。
体型を選ばず、より多くの方が穿きやすいシルエットのがカラーステイの魅力です。
長く使えるのもカラーステイ

また、カラーステイは洗濯しても色落ちが少ないのが嬉しいポイント。
すでに何度か洗濯してますが、いまのところ色落ちしている箇所はありません。

一方のウルトラストレッチ。
こちらは数回洗濯しただけで部分的に色落ちしています。



目立つのは膝と縫い目の部分。
膝は曲げる動作が多いので、生地への負担が増えて全体がグレーっぽく変色していきます。
この状態になるのは、週3,4回穿くペースでだいたい2,3ヶ月くらい。
きちんと洗濯していても、色が薄いと黒スキニーのクリーンな印象が減ってしまうので、長く使うならカラーステイのほうに軍パイが上がります。
シーズン問わず使いやすいのはウルトラストレッチ

体型を選ばず色落ちしにくいのがカラーステイの特徴ですが、裾幅以外にもデメリットはあります。
まず生地が厚いので、夏場に使うには少し暑いという点です。
実際に7月中盤からカラーステイを試していますが、段々気温が高くなるにつれて少し暑苦しさを感じはじめています。
ウルトラストレッチは体型を拾いやすいですが、伸縮性があって薄い生地なので、季節を問わずオールシーズン使えるという魅力があります。

また細かいことですが、カラーステイは前ポケットのフチが固め。ポケットに手を入れたときに少しストレスを感じました。
ジーンズのシルエットが崩れてしまうので、前ポケットに物は入れないほうがいいですが、気になる方はウルトラストレッチのほうが快適に感じるでしょう。

そしてポケットまわりのデザインにも違いがあります。
ウルトラストレッチは中央のボタンが平らで、リベット(ポケットの固定パーツ)も少なく全体的にスッキリしたデザイン。
カラーステイは中央のボタンデザインも違い、リベットの数も増えています。
ジーンズの由来はもともと作業服なので、カラーステイは本来のデザインや耐久性の高さを忠実に再現しているジーンズといえます。
ウルトラストレッチが邪道というわけではなく、あくまで使いやすさを優先してデザインを削ぎ落としているということですね。
どちらも一長一短ですが、お直し前提で体型に合わせるならカラーステイ、買い換えが早くても使いやすさ重視ならウルトラストレッチ。
一度店舗で穿き比べてみてほしいですが、これを目安に決めるのがいいでしょう。

ユニクロのジーンズは物によって素材やシルエットがガラっと変わります。
どれが一番優れているかではなくて、体型・使いやすさのどちらを優先するかで購入を検討してみてください。
