小柄の小松です。服を着るだけで昔を振り返って懐かしい気持ちになったりする変な奴です。
春夏のリネンシャツや秋冬のコートなど、洋服には使える時期が限られるものがありますが、服の量を抑えたい場合はできれば1年通して使える服だけでかためるのが理想。
けれど”季節ものの服”にも良いところはある。久しぶりに着た服からそんなことを感じました。
季節ものの服を久しぶりに着るメリット【愛着・思い出で長持ちが決まる?】
この記事を書いてるのは5月ですが、3,4月と比べるとだいぶ気温が高くなってきている時期です。
これに合わせてしばらく着てなかった服をまた使う流れになってるんですが、この”久しぶりに着る”というのはいろいろ気づかされることが多いように感じます。
オフシーズンがあると服の良さを感じやすい
繰り返しになりますが、洋服には季節との相性があるものがいくつもあります。
涼しげなリネンシャツを秋冬に着たら変に見えますし、ダウンコートを夏に着ていたらどう考えても悪目立ちしてしまう。
それはオシャレな服装とは関係なく、人に伝わりやすいことなので、どうしても使わずに保管しておくシーズンが出てきます。
これはユニクロのエアリズムカーディガンですが、このツルっとした涼しげなカーディガンを冬に使うと違和感が出やすい。
実際僕がこの服を最後に着たのは10月上旬(かなり粘りましたが)。その次に着たのは次の年の4月下旬。半年ほど着る機会がありませんでした。
Tシャツであればコート・ブルゾンなどと合わせて1年中着ることもできなくはないですが、この手のカーディガンだと厳しい。
そういった寿命が短い服は、いわゆるミニマリストからすると無駄なように感じますが、久しぶりに着たことで服の良さを再確認できるというメリットもあります。
気温が上がってきてもコートやブルゾンを羽織っていると暑苦しくなってきますが、そこで季節に合った服を着ると「やっぱり持っててよかったな」というふうに感じる。
毎日着ている服だとそのありがたみを忘れてしまいやすいですが、季節ものだからこそあらためて良さを実感できたりするんですね。
だからといって季節限定の服ばかり集めるのがいいとは思いません。たとえばリネンシャツや秋冬セーターを色違いで複数買ったら、服の量が増える一方だからです。
けれど多少の量なら季節ものの服を持っていてもいい。季節にピッタリな素材や丈の服が1点あるだけで、過ごしやすさは格段に変わります。
オフシーズンがあるからこそ、服のありがたさに気付けることもある。季節ものの服を持つこと自体はデメリットばかりではないと感じます。
洋服は語れることが多いと長持ちしやすい
季節ものの服を久しぶりに着たことで、他にも実感できたことがありました。
ちょっと変態じみてますが、買った当初のエピソードを思い出して「この服をもっと着ていたい」と思えるようになったことです。
かなり極端な例ですが、このポロシャツは僕にとって忘れられない服の1つです。
当時は服の量をかなり絞っていて、これ以上服は買わないと決めていたような時期。
けれどこの日は何故か無性に実物を見てみたくなり、最終的には色違い・サイズ違い含めてひたすら試着してから購入。
このポロシャツの良さに感動したことで、服のレビューや低身長男子の着こなし提案などを再開するようになった。”転機”ともいえるような服です。
けれどずっと着ていた夏の間はその感覚が段々薄れていきました。魅力を感じなくなったわけではないですが、慣れてくるとどうしても忘れてしまうんですよね。
このポロシャツも半年以上経って久しぶりに着たんですが、着た瞬間に当時の感覚を思い出し、愛着と思い出の両方を実感できた。
かなり偏った例ですが、オフシーズンがあったからこそモノの良さを再確認するキッカケになったんです。
逆に、久しぶりに着たけど買ったときほどテンションが上がらないという場合もありえます。
世の中のトレンドが大きく変わっていて古臭さを感じてるかもしれないし、自分のこだわりが当時より強くなりすぎてるのかもしれません。
どちらにしても実際に着てみるというが重要。手放すか今後も残しておくかは着てから判断するのが良いと思います。
愛着やら思い出やらなんとも小っ恥ずかしくて変態的な話をしましたが、これの有り無しでその服を長く使えるかどうかは変わってくるように思います。
そんな服を1点でも多く持っていれば、たかが服で幸せな気分を味わうことができるのではないでしょうか。