小柄の小松です。今回はスタイルが悪くてもスラックスを細く見せるための方法について。
オシャレな服装をしたい人の間で定着してきた”スラックス”。けれど脚の太さにコンプレックスがある人は細身に見せることができず悩むことも多いのではないでしょうか。
僕自身も太もも・ふくらはぎの太さが悩みで、身長は162cmと低いのでかなり苦戦していましたが、そんな体型でもスラックスを細くみせられる方法を紹介したいと思います。
“テーパードの意味”にヒントあり
まずはスラックスの説明でよく言われる”テーパード”の意味を知っているとわかりやすいです。
テーパードとは「裾に向かって細くなっている」という意味。主にスラックスの形を説明するときによく使われる言葉で、テーパードパンツという呼ばれ方もします。
テーパードと似ているのがスキニーですが、スキニーは”ほっそりと脚にフィットしている”という意味。こちらはジーンズなどでよく使われる言葉です。
スラックスは細身のジーンズと比べると適度にゆとりのある形をしているので、スキニーと呼ばれることは少なめ。
スラックスは「脚にフィットせずに細くなっている」という意味でテーパードパンツと呼ばれていることになります。
テーパードパンツというと、なるべく細めのサイズを選ぶ必要がありそうに聞こえますが、重要なのは細く見えること。
つまり「裾に向かって細くなってるように見えるパンツ」であれば、ある程度ゆとりのあるサイズでも綺麗なシルエットをつくることができるのです。
そしてそのための条件は主に3つあります。
太ももまわり(わたり幅)にゆとりを持たせる
まず重要なのは太ももまわりの広さ。
これはZOZOTOWNでのサイズ表記で「もも周り」、ユニクロで「わたり幅」と書かれている部分が当てはまります。
このわたり幅に少しゆとりを持たせることが最初のポイントです。
たとえば画像の2つのスラックス。わたり幅は左のほうが広く、右のほうが狭め。全体のサイズを見ても左のほうが大きめのスラックスです。
けれどわたり幅にゆとりがあることで、上から下へのカーブが強くなっていることがわかると思います。
スラックスやジーンズは裾幅(脚先の幅)が細いほど細身に見える傾向がありますが、太ももと裾に”上下の差”があるほど細身に見せることができるんですね。
ここで重要なのは、途中で脚に引っかかると形が崩れてしまうということ。
上のスラックスはわたり幅が少し広めですが、膝小僧からふくらはぎまでに突っかかりがあることで、形が歪んでいます。
これは生地自体が薄いことも理由の1つですが、もう少しわたり幅が広ければ途中で引っかかることもないわけです。
スキニージーンズは脚にフィットしていると綺麗に見えますが、スラックスはフィットしているとシルエットが悪く見えてしまう。
脚に引っかからないわたり幅のスラックスを探す。これが最初のポイントです。
ふくらはぎ下に角度を付ける
スラックスの細さを決めるのは上下の差だと書きましたが、次は裾まわりについて。
すでに書いたように裾幅が細ければスラックスは細身に見えやすいですが、重要なのは細く見えること。
ふくらはぎから裾先にかけて少し細くなっていれば、わたり幅と上下の差をつけることができます。
この画像を見ると、ふくらはぎ下が少し狭くなっているのがわかるかと思います。
わたり幅を広くし、ふくらはぎ下に角度をつければ、裾に向かって細く見えるということなんですね。
右は裾幅が16cmとかなり細め。これだとフィットしないギリギリの幅なので、脚がむくんだり少し太るだけで形が崩れやすい。
左は裾幅17cmほどですが、角度が付いているのでふくらはぎにゆとりのあるサイズ。多少脚が太くなっても脚の形を拾わずにすんでます。
ちなみに低身長男子の場合はパンツの裾丈を短くすることが多いので、裾幅が既製品より広くなりすぎてしまいがち。その場合は裾幅をお直しすることになります。
パンツの裾幅お直しについては下記でジーンズを使って紹介していますので、やったことのない方は一度目を通してみるのがオススメです。
ボリュームのある靴を合わせる
わたり幅・裾幅に気をつければほぼ大丈夫ですが、合わせる靴にボリュームがあるとさらに効果的。
横幅のある適度に丸いスニーカーを合わせれば、スラックスをさらに細く見せることができます。
先ほどからずっと白スニーカーを使っていますが、左右はスニーカーの形も違います。
洋服は首・手首・足首などの先端が目立ちやすい。スラックスだと裾幅の広さに目線が行くことになります。
そこでスラックスのサイズに合わせて少し大きめのスニーカーを選べば、裾幅の太さをさらに目立たなくすることができるんですね。
これは白スニーカー以外でも同じ。
このスラックスは裾幅がやや広いですが、スニーカー自体に少しだけ丸みがあり、さらに靴紐を出すことで横幅を広げているのでシルエットは細く見えます。
ただし脚先にクッションができると効果がないので、パンツの裾丈は足首が見えるアンクル丈にするのがベターです。
下半身を細く脚長に見せたいときは、ともかく細いパンツが必要だと思いがちですが、重要なのは細く見えればいいということ。
太もも・ふくらはぎの太さにコンプレックスがある方は”細く見える工夫”を意識してみてください。