小柄の小松です。今回はセーターを使ったコーディネートの基本的な考え方について。
春や秋冬など、メンズが着る洋服のなかでも定番・鉄板といっていいのがセーター類。
アイテム単体で見るととてもカッコいいですが、いざ着てみるとどこか違和感が出てしまうことも少なくありません。
今回の考え方を知っていると、セーターを選ぶときの方針がかなりクリアになるかと思います。
セーターの着こなしが似合わないと感じるメンズ【サイズ感がポイント】
というわけでセーターの選び方・着こなし方の基本について掘り下げていきます。
セーター選び方自体もそうですが、合わせる他の洋服も気にほしいポイントがいくつかあります。
サイズ選びは”身幅”を優先しよう
まずセーターの着こなしでは、とにかくサイズ選びを気にしてあげるのが大事です。
セーターは生地の厚さ・編み方などバリエーションが豊富ですが、基本的に身体のラインが出やすいという特徴があります。
そこであまりにピッタリしたサイズを選ぶと、特にがっしり体型の方はバランスか悪く見えてしまうことが多いんですね。
そこで体型を隠すための工夫が必要になってきますが、簡単なのは”身幅”を基準にサイズを決めること。
細すぎず太すぎない、つまり腰まわりが適度にゆったりする身幅のセーターを選ぶのがベターということです。
たとえばこのセーターは身幅に少しだけゆとりのあるサイズを選んでます。けれど着丈はそこまで長くありません。
ピタっとしたセーターだと腰まわりの窮屈さが目立ちやすい。けれど適度に緩いサイズにしてあげれば、身体のラインを拾わないでジャストサイズ風に見せることができるんですね。
ちなみに僕の体型だとユニクロセーターとの相性があまり良くありません。Mだと着丈は合っても身幅がキツく、Lだと身幅が合っても着丈が長すぎるということが多いからです。
モノによってはうまくハマる場合もありますが、1つのブランドに絞っているとなかなか難しい。
もちろん体型によって変わる話ですが、自分に合ったサイズを見つけるうえではブランドをいくつかチェックしてあげるのが理想的です。
パンツは腰回りにゆとりを持たせる
それとセーターを着るときは、合わせるパンツの選び方も工夫してあげるのがベターです。
具体的には「腰まわりにゆとりがあるパンツ」を選んであげること。
セーターの身幅を広くしたぶん、繋ぎめであるパンツの腰まわりも広くしたほうがバランスが取りやすいからです。
たとえばこれはユニクロのレディースセーターですが、身幅が少し緩くなるサイズを選んでます。
下半身はジーンズを使ってますが、ウエストにゆとりがあって股上も少し深いタイプ。
トップスとパンツの間を「同じ緩さ」にしてあげることで、綺麗なシルエットに見せることができるんですね。
最初に載せた組合せも同じバランスを意識しています。
パンツは太ももまわりに余裕があるスラックス型で、股上も少しだけ深いものを選んでます。
洋服の着こなしは「首・手首・足首などの先端が目立ちやすい」という説明がされることがありますが、こういった繋ぎめも”先端”のうちの1つ。
トップスのサイズに合うようなパンツを選べば、それだけでシルエットを整えやすくなってくるんですね。
袖まくり・重ね着を活用する
とはいえトップス・パンツのサイズ選びを意識するだけじゃうまくいかないこともあります。
いろんな原因が考えられますが、たいていは袖まくり・重ね着などを利用すればバランスを整えることができます。
上で載せた着こなしですが、実は袖先を少しだけまくっています。
「先端は目立ちやすい」と書きましたが、袖が長いとそれだけでダラしない印象が出ることが結構多い。
萌え袖が好きという方がいるのも事実ですが、シンプルな着こなしをするときは袖の長さをうまく調整してあげるのがベターといえます。
袖まくりの目安としては「親指の付け根あたり」を基準にするのがいいかと思います。
実は最近の洋服はもっと袖丈が短いタイプが増えています。けれど袖先が半端だと腕も短く見えることが多い。
さじ加減が難しい話ですが、少なくとも萌え袖より短めのほうがバランスがいいということだけ頭の片隅に入れてみてほしいです。
それともう1つは重ね着を利用すること。
トップス・パンツの繋ぎめの話をしましたが、腰まわりが細いパンツだとそのまま合わせるのが難しかったりします。
けれど間に白Tシャツを重ね着するとバランスを整えることができる。
白はかなり明るい色ですが、間に挟んであげると上下の繋がりをキレイに見せる効果があるからです。
靴下などもそうですが、白い小物は少し入ってるだけでアイテム同士を綺麗に繋げてくれます。
たかが白ですが、コーディネートを整えるうえでは欠かせない存在。
セーターとパンツの組合せに違和感があるときは、要所要所に白をプラスしてあげるのがおすすめです。
ということで今回のポイントは…
・サイズ選びは”身幅”を優先する
・パンツは腰回りにゆとりを持たせる
・袖まくり・重ね着を活用する
他にもいろんな解決策が考えられますが、まずはこの考え方を頭の片隅に入れてみてください。