小柄の小松です。今回は「普段のコーディネートでも使えるユニクロの医療用Tシャツ」について。
2020年からユニクロが展開をはじめた”前あきインナー”シリーズ。
コンセプトは医療用・パジャマ用としての服ですが、実は工夫すれば着こなしのアクセントととして使うことも可能です。
アイテムの紹介をしたうえで、使い方のポイントも書いていきます。
ユニクロの前あきインナーはパジャマだけど普段着の重ね着に使える【レビュー】
こちらが今回紹介するユニクロのコットン前あきクルーネックT
身長162cmの小松はホワイトのMサイズを購入しました。
裾からチラ見せできるシャツ型インナー
このTシャツの最大の特徴は、名前のとおり”前あき”になってることです。
中央がボタンを取り除いたシャツのような形。それをマジックテープで前から開閉できるようになっています。
マジックテープはこんな感じについています。
1番上だけ横向きで、そこから下は縦向き。
手が不自由な人でもラクに使える医療用として開発されたTシャツですが、違う視点で見ると「比翼仕立てのシャツ」のようなデザインになっているんですね。
マジックテープは全部で5ヶ所。
ホワイトは生地とテープが同色になっているので、マジックテープの安っぽさが目立ちにくいようになってます。
襟元のフチは細身なつくりで、首まわりがかなり開く形。
つまりこのTシャツをクルーネックの服と重ね着したときは、首元からTシャツが見えないということです。
普通のシャツを重ね着すると、基本的に首・裾の両方からシャツが見えますよね?
それでもいいんですが、やりたい着こなしによってはシャツを裾だけから見せたいというときもある。
実際に前あきTシャツを重ね着するとこんな感じ。
首まわりは完全に隠れるので、裾だけ見せる重ね着インナーとして使うことができるんですね。
ちなみに袖は8部丈です。
袖が長すぎると重ね着したときに見えてしまいますが、多少サイズを上げても普通の長袖より短め。
なのであくまで裾の重ね着だけに集中できるデザインです。
さすがに1枚で着たら医療用のイメージが強いですが、こんなふうに重ね着用インナーとして使えば、ありそうでない重ね着スタイルをつくることができます。
滑らかで厚みがあるコットン
それと着心地についても簡単に紹介しておきます。
素材は肌ざわりのいいコットン91%、伸縮性を足してくれるポリウレタン9%。
この前あきインナーにはエアリズムシリーズもありますが、化学繊維であるエアリズムは人によって肌との相性があり、かゆみ・かぶれが出てしまうこともあります。
けれどこのTシャツはほぼコットンなので、着ていてストレスを感じることはありません。
ストレスを感じさせない工夫はもう1つあります。
Tシャツは裾脇にタグが付いてることが多いですが、このTシャツは生地そのものに素材を表記した”熱転写タグ”。
ヘインズのTシャツなんかが有名ですが、これのおかげで1枚で着たときに肌にタグが当たらないよう工夫されているんですね。
生地そのものは少し厚めですが、暑いというレベルではありません。
ポリウレタンが入ってることでストレッチ性があり、かなり動きやすい仕様。
新品だと独特の匂いがしますが、1回洗濯すればほとんど匂いが消えるので問題ありません。
重ね着用として紹介してますが、そもそも医療用・パジャマ用としての完成度が高い。快適な日常着を提案するユニクロのコンセプトに沿った洋服といえるでしょう。
重ね着のポイントは2つ
ところで重ね着のポイントですが、大きくわけて2つあります。
1つは裾の開き具合。シャツ型なので裾は最初からカーブしてますが、チラ見せ具合によっては見えにくいこともあります。
そんなときはマジックテープを少しズラして付ければ裾を広くあけることができます。
それとこのTシャツ、普通に着ると前より後ろのほうが丈が長くなります。
そのまま着ると前からあまり見えず、後ろだけダラしなく見えて逆効果。
なので実際に着るときは、襟元を少し下げて前側が長く見えるようにするのがベターです。
合わせる服によっては裾まわりがダボつく可能性がありますが、うまくハマれば綺麗な重ね着スタイルがつくれます。
ちなみにサイズ選びのポイントですが、1サイズ上を選ぶのがいいかと思います。
洗濯前後の伸び縮みを比べてみましたが、裾丈や身幅など全体的に縮みました。
テープの付け具合で調整もできますが、基本的にさ少し大きめを選ぶのがベターといえるでしょう。
・着心地の良さを追求した医療用Tシャツ
・裾からチラ見せできるシャツ型インナー
・重ね着ポイントは「テープの付け方」と「前後の丈の差」
少し変わった使い方ですが、重ね着のバリエーションを増やしたい方は是非このTシャツを活用してみてください。ユニクロ コットン前あきクルーネックT