小柄の小松です。今回はMA-1ブルゾンの着こなしポイントについて。
男性のアウターとして根強い人気があるMA-1ブルゾン。ここ数年はユニクロでも秋冬に毎シーズン展開していてすっかり定番になってますよね?
男らしさが溢れるアウター。けれどいざ着てみると、なんとなくサマにならないと感じる方もいると思います。
そこでトレンドをおさえつつ、MA-1をオシャレに着こなす方法を紹介。今回の考え方を知っていると、MA-1の苦手意識を克服できると思います。
メンズのMA-1ブルゾンの着こなしが似合わないときの3つの解決策
ということでMA-1ブルゾンを使った着こなしの提案です。
下記に使用アイテムを載せていますが、後ろの数字がサイズです。
使用アイテム
ユニクロ:MA-1ブルゾン(M)
ユニクロ:米津玄師 UT(S)
soe:リラックスフィットトラウザー(0)
adidas:スーパースター80s(25cm)
ランバンオンブルー:レザークラッチ
amp japan:オーバーラップリング
amp japan:イヤーカフ
Paul Smith:ブルーレンズサングラス
この着こなしで気をつけたポイントを書いていきます。
MA-1が似合わない理由は”ナイロン素材”
今回使ってるMA-1は生地に厚み・光沢があって高級感が強いナイロン素材。
単体で見るととてもカッコいいんですが、実はこのナイロン素材が着こなしのハードルを高くする原因でもあります。
こういったナイロン素材は主張が強くて目立つので、着こなしによってはMA-1だけが浮いて見える場合が少なくないのです。
そこでナイロンの悪目立ちを防ぐ方法ですが、ナイロンに負けない色・素材の服などを合わせるのがポイント。
この着こなしだと明るい白Tシャツ・インディゴのジーンズ・レザースニーカーがそれに当てはまります。
白はすべての色のなかで1番明るいカラー。インディゴデニムは黒よりも目立つ表情のある素材。レザースニーカーも普通のキャンバス素材より主張が強めです。
それぞれナイロンに負けない存在感があることで、MA-1だけが悪目立ちするのを防ぐことができるんですね。
とはいえ上の着こなしはかなりシンプルなもの。
それを最近のオーバーサイズのトレンドに合わせて調整したのが今回の着こなしです。
Tシャツは黒ですが、中央に派手なプリントが入っています。
これなら色が黒であっても白Tシャツと同じような効果を出すことができます。
パンツも黒ですが、幅のあるワイドパンツにしてるので同じくMA-1に負けない存在感が出てます。
これだけ太いワイドパンツだと子どもっぽさが強くなりやすいですが、ウールの入ったツヤのあるスラックス型。
なので素材でスーツの大人っぽさがキープできるワイドパンツとなっています。
そしてスニーカーは黒い部分がレザー。
さらに足元のソールが明るい白になっているので、色・素材どちらも目立つアイテムを使っています。
MA-1は見た目がシンプルですが、意外とクセの強いアウター。
なので合わせる服もクセの強いものを選ぶことで、全体で見たときにバランスを取ることができるんですね。
Aラインをタックイン無しでつくる方法
また今回はMA-1のサイズを活かして着こなしを考えています。
具体的には着丈の短さを活かしてシルエットが”Aライン”になるような組合せにしました。
Aラインとは着こなしにメリハリをつくるためのテクニックの一つ。わかりやすくいうと”上が細く、下が太いシルエット”という意味です。
MA-1は肩幅・身幅などでサイズを選ぶと着丈が短いものが一般的です。
つまり上半身がコンパクトで細い印象になる。そこでワイドパンツで下半身を太く見せ、上下にメリハリが出ることを狙いました。
Aラインをつくるときは、トップスの裾をパンツにしまう”タックイン”がよく紹介されます。けれど今回はTシャツをタックインしていません。
プリントが入っているとはいえ、このTシャツはボディが黒いので細くてコンパクトな印象が強い。
逆に足元は明るい色のスニーカーを使ってるので、ワイドパンツと合わさって下半身が太く見えてます。
つまり上下にメリハリが出る組合せなので、面倒なタックインをしなくても着るだけでAラインが作れるということです。
ナイロン素材が浮かないようにしつつ、シルエットが綺麗に整うよう工夫する。シンプルですがいろんな工夫を詰め込める着こなしです。
作業着に見せない小物使い
今回は白黒モノトーンでまとめてるのである程度の大人っぽさはキープできますが、MA-1は作業着のイメージもある洋服。
そこでオシャレな街着として使える印象にするため、バッグはレザー素材のクラッチバッグを使ってます。
レザーのバッグは持つだけで大人っぽさを出せる便利アイテム。これを使うことでより着こなしにスーツ要素をプラスできるよう狙いました。
それと作業着スタイルで使わないような小物を意識的に増やしてます。
今回だと普通の眼鏡ではなくサングラス。ファッション小物の印象がある指輪・イヤーカフなどです。
顔まわり・指先などは意外と目立つ部分。そこに小物を散りばめてあげれば作業着っぽさが減り、地味な印象を消すことにも繋がります。
ちなみに今回のMA-1はユニクロのものですが、ジップをゴールドに付け替えるリメイクをしています。
もともと黒いジップで地味な印象が強かったのですが、鈍いアンティーク調のジップに変えてほどよくアクセントが出るようにしてます。
最初からこういったデザインのものを買ってもいいですが、自分の体型に合うサイズがユニクロだったのでリメイクという方法を取りました。
ジップの交換はお直しのなかでも特に料金が高いのですが、これだけで一気にカッコよさが増します。長く使う前提であれば選択肢の1つに入れてもいいでしょう。
ということで今回のポイントは…
・ナイロンが浮かない組合せにする
・着丈の短さを活かしてAラインを作る
・作業着のイメージを消す小物使い
ぜひこの考え方を頭の片隅に入れてみてください。